TCG販促アニメでどう足掻いても悪役ポジションの私が開き直って悪役RPを満喫するお話   作:木津 吉木

124 / 146
前の話で途中でやべぇミスをしていたので治しました…展開に違いは無いので多分セーフです


【黒曜石と黒水晶】

「さて、私のターン……(ちょっと呑気にしていたら大分マズイ状況になっているのですよね……【Mr.K(カイエン)】を落とされ、手札は【Miss.Z(ザドキエル)】のみですから【Mr.UNKNOWN(正体不明)】を出してドローを狙っても、向こうはコスト:4の【ケイIV(フォー)】を元に出すモンスターを抱えているのは分かっていますし……最低でも引き分け、最悪は向こうに塩を送る自体になることですね。となると……素直に引きますか)ドローです」

 

 

ユギト 第三ターン

ライフ:6

手札:2 ターンカウンター:5

 

 

少し考えてからカードを引いた奴の目が見開く。

予想外のカードを引いたという感じだが……盤面と手札はこちらが圧倒的に勝っている、何が来ようとも迎え撃つだけだ。

 

 

「……なるほど、なるほど。いや、まさか……ふむ」

 

「おい、早くプレイを続けろ。独り言が煩い」

 

「っと、失礼しました。少し驚いてしまって……でも、貴方もコレを見たら驚くと思いますよ……私は【混織誘黒旅団(ノーフェイスブリゲード)()門番(バトラー)Mr.M(モルドレッド)】をサモンします!」

 

 

混織誘黒旅団(ノーフェイスブリゲード)()門番(バトラー)Mr.M(モルドレッド)

黒・黄 コスト:5 無貌

A:4 B:3

 

場にこのモンスターが存在する限り、相手の場のこのモンスター未満のA(アタック)のモンスターは攻撃出来ず、自分の場の一ターンに一度発動するアーティファクトの効果を二回まで使用可能に出来る。

 

 

場に降り立つのは小洒落た燕尾服を纏い、カラスを模した仮面を被った青年。腰に携えた細剣(レイピア)を抜いたその右半身には()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

「モルドレッド……だと!?」

 

「なんか、彼らの行く末のネタバレみたいになっちゃってますね……私はこれでターン終了です」

 

 

何がネタバレだ……ステータスはこちらの【モルドレッド(テン)】と同じようだが、効果は違うだろうな。

攻撃をして来ないのが不可解だが……関係ない。

 

 

「私のターン、ドロー」

 

 

■■(ジュン) 第四ターン

ライフ:10

手札:5 ターンカウンター:5

 

 

展開は……無理だな。墓地に落ちている黒曜騎士(オブシディアンナイト)の数は6……【アーサーI(ファースト)】を出すには足らん。今はこのまま殴るしかないか。

 

 

「アタックフェイズ、【ケイIV(フォー)】で攻撃……む?」

 

 

宣言をしても動かない【ケイIV(フォー)

反抗期……なわけが無い。となると奴の【Mr.M(モルドレッド)】の効果か!

 

 

「【Mr.M(モルドレッド)】が場に存在する限り、貴方の場のこの子未満のA(アタック)のモンスターは攻撃出来ません……さて、貴方のデッキにはA(アタック)4以上のモンスターが後、何体いますか?」

 

『俺より格下のオッサン共に俺、負けねぇーし。とっとと隠居しとけよ、ケイの爺さん』

 

「流石に口が悪いですよ【Mr.M(モルドレッド)】……メッです」

 

『サーセン、団長』

 

 

【ケイIV(フォー)】に中指を立てて挑発をする【Mr.M(モルドレッド)】を奴が(たしな)めるが……絶対に反省していないな。

青筋を立て、鞭を地面に何度も打ち鳴らしている【ケイIV(フォー)】は効果の制約さえ無ければ、すぐにでも【Mr.M(モルドレッド)】に殴りかかっているだろう。

 

 

「チッ……面倒な効果だ。私はこれでターン終了だ」

 

「では、私のターン。ドローです」

 

 

ユギト 第四ターン

ライフ:6

手札:2 ターンカウンター:6

 

 

「アーティファクト【混織誘黒旅団(ノーフェイスブリゲード)()SW(秘密兵器)No.6(ナンバーシックス)】を発動します。これでターン終了です」

 

 

場に出てくる巨大な荷馬車……デザイン的に、見覚えがあるが思い出せんのがもどかしい……

 

 

「とことん時間稼ぎをするつもりだな……私のターン、ドロー!」

 

「この瞬間、【No.6(ナンバーシックス)】と【Mr.M(モルドレッド)】の効果が発動します。先ずは【No.6(ナンバーシックス)】の効果で、互いのターン開始時に、私のデッキの一番上のカードをこのカードの下に起きます。続けて【Mr.M(モルドレッド)】の効果です。一ターンに一度、発動するアーティファクトの効果を二回発動させます。つまり、【No.6(ナンバーシックス)】の効果でこのカードの下に送るカードは二枚になるというわけです」

 

「なんだその悪さしかしない効果は……神牙(ジンガ)が欲しがる効果だな」

 

「相性抜群ですよね……今度、会うことが出来たら、複製してプレゼントしたいですね」

 

 

■■(ジュン) 第四ターン

ライフ:10

手札:6 ターンカウンター:6

 

 

…………神牙(ジンガ)の現状を考えると、ちゃんとプレゼント出来るかは分からないな。

引いたカードは墓地からモンスターをサモンするスペルだ……だが、私の墓地にはこの場を切り抜けられるカードなんて

 

 

──私がいるでしょう?

 

 

怖気が走る。

またあの声が聞こえる。

 

 

──私を出して、複製を出す……そうすれば、後はあの器を砕くだけ。簡単でしょう?

 

 

…………

 

 

──さあ、私に全てを委ねて

 

 

………………断る。

 

 

──何故?それではお前は勝てない

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()

だから、断る。

 

 

──そう、お前にも譲れないものがあるのね。なら、仕方ないわ。()()()諦めてあげましょう。

 

──でも、別に私はお前の敵ではないのよ。それだけは覚えておいてね……()()()()()()()()()()()

 

 

声がまた遠のく……頬を冷や汗が伝い、その粘ついた気持ち悪さに舌打ちが漏れた。

 

 

「……私はお前が嫌いだ」

 

「いきなり酷いですね……私は嫌ってはないですよ?」

 

()()()()()()、博愛主義か?散々、私に傷つけられた癖に」

 

「……まあ、それでも良いのですよ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。それだけで許しちゃいます……傷つけたら、許しませんけどね」

 

 

真赤な目が細められる。

永劫に留める(ガタノソア)】以上に感じられるその恐怖の圧は、これが"ギアスファイト"の最中でなければ……膝を折り、体を震わせていただろう。

ほんの一瞬だけ発せられたソレに、いつの間にか呼吸を止められていた。荒々しく、咳き込む寸前の勢いで息を吸う。

……私は馬鹿だ。神を殺す?アレを?無理だな。逆に喰われる未来しか見えなくなってしまった。

それでも……逃げるわけにはいかない。勝負を挑んだのは私だ、その最低限の矜持だけは……守りたい。

 

 

「……ターン終了だ」

 

「良いカードは引けなかったみたいですね、それでは私のターン……カウンターブーストです。そして【No.6(ナンバーシックス)】と【Mr.M(モルドレッド)】の効果が発動します」

 

 

ユギト 第五ターン

ライフ:6

手札:1 ターンカウンター:8

 

 

「ターン終了です……次の私のターンが来たら、貴方は終わりです。それまでに、何とかしてくださいね」

 

「勝利宣言か……」

 

 

ドロゴー、舐めプとしか思えないカウンターブーストは最後通牒のつもりだろうか……舐められたものだ。

だが、現状……この状態を何とかするには……【Mr.M(モルドレッド)】を破棄するしかない。

このドロー次第だ、全てはコレで決まる。

 

 

「私の……ターン!!」

 

 

どこかで時計の針が動くような音が響く。

 

 

■■(ジュン) 第五ターン

ライフ:10

手札:7 ターンカウンター:7

 

 

引いたカードは……まさに、この状況をひっくり返すのに相応しい逆転の一枚(英雄)だ。

 

 

「例のごとく【No.6(ナンバーシックス)】と【Mr.M(モルドレッド)】の効果が発動しますよ」

 

 

「構わん……私の墓地にアーティファクトは二枚落ちている。コストを2減らし……偽りを束ね、未来を紡げ!!【呪いの始まり(オブシディアン・ヘイトレッド)モルガーン】!!!」

 

 

背後に立っていた魔女(モルガナ)が笑い、戦場に足を踏み入れる。

栗色の髪、そしてその肌から色素が失われて痛々しい血の色のヒビがその肌を被っていく。

身の丈を超える杖を携えて、呪われた魔女が本性を表す。

 

 

『よく、あの瑞神の言葉を振り切りましたね。偉いですよ、ジュン』

 

「お前に褒められる筋合いはない……まあ、その言葉は受け取ってやる」

 

『もう少し素直に振る舞わないと、彼に愛想を尽かされますよ』

 

(やかま)しい!!さっさと効果を使え【モルガーン】!!」

 

 

手札を一枚破棄し、その力を受け取った【モルガーン】が杖を振るう。

 

 

「手札を一枚破棄し、このモンスターを除く全てのモンスターを破棄して、そのステータスを持つ黒曜(オブシディアン)トークンを互いの場に出す!!」

 

「……ひっくり返されましたね」

 

 

黒い水晶の雨が場を襲う。

そして、場に残ったのは【モルガーン】と黒曜石によって作られた数体の人形……そして、黒い水晶を打ち砕いて立つ白髪赤目の長身の騎士。

 

 

「【ケイIV(フォー)】の効果発動!デッキより、このカードよりコストが2大きい【黒曜騎士(オブシディアンナイト)パーシヴァル(セブン)】を場に出す!!」

 

 

黒曜騎士(オブシディアンナイト)パーシヴァル(セブン)

黄・黒 コスト:6 騎士

A:4 B:4

 

このモンスターは自分の場に黒曜騎士(オブシディアンナイト)モンスターがいるならば場に出せない。

このモンスターが場に出た時、自分の場にアーティファクトが二枚以上存在するならばデッキから【黒曜騎士(オブシディアンナイト)ガラハドⅩⅢ(サーティーン)】を一枚墓地に置く事が出来る。

このモンスターが破棄された時、手札またはデッキからこのモンスターよりコストが1小さい黒曜騎士(オブシディアンナイト)モンスター一体を場に出す。

このモンスターはデッキに一枚しか入れられない。

 

 

「アタックフェイズ!!【パーシヴァル(セブン)】でお前の場の【黒曜(オブシディアン)Mr.M(モルドレッド)トークン】を攻撃!!」

 

 

一息に【パーシヴァル(セブン)】が薙刀に似た形状の槍を振り抜き、黒曜石の塊を打ち砕くが……その中に押し込められていた呪いがその身を犯し尽くし、膝を着いてその姿を消す。

 

 

「【黒曜(オブシディアン)ガレストークン】と【黒曜(オブシディアン)アグラヴェイントークン】、そして【モルガーン】でダイレクトアタック!!!」

 

「……これは、止められませんね」

 

 

困ったような、だが嬉しそうに奴は攻撃を喰らい……

 

 

ユギト ライフ:6→3→1→0

 

 

そのまま、轟音と共に壁に叩きつけられた。

 

 

 

 

 

 




何回目かの敗北です、勝率どのくらいなんですかねこのユギトさん……
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。