TCG販促アニメでどう足掻いても悪役ポジションの私が開き直って悪役RPを満喫するお話 作:木津 吉木
「さて、私のターン……(ちょっと呑気にしていたら大分マズイ状況になっているのですよね……【
ユギト 第三ターン
ライフ:6
手札:2 ターンカウンター:5
少し考えてからカードを引いた奴の目が見開く。
予想外のカードを引いたという感じだが……盤面と手札はこちらが圧倒的に勝っている、何が来ようとも迎え撃つだけだ。
「……なるほど、なるほど。いや、まさか……ふむ」
「おい、早くプレイを続けろ。独り言が煩い」
「っと、失礼しました。少し驚いてしまって……でも、貴方もコレを見たら驚くと思いますよ……私は【
黒・黄 コスト:5 無貌
A:4 B:3
場にこのモンスターが存在する限り、相手の場のこのモンスター未満の
場に降り立つのは小洒落た燕尾服を纏い、カラスを模した仮面を被った青年。腰に携えた
「モルドレッド……だと!?」
「なんか、彼らの行く末のネタバレみたいになっちゃってますね……私はこれでターン終了です」
何がネタバレだ……ステータスはこちらの【モルドレッド
攻撃をして来ないのが不可解だが……関係ない。
「私のターン、ドロー」
ライフ:10
手札:5 ターンカウンター:5
展開は……無理だな。墓地に落ちている
「アタックフェイズ、【ケイ
宣言をしても動かない【ケイ
反抗期……なわけが無い。となると奴の【
「【
『俺より格下のオッサン共に俺、負けねぇーし。とっとと隠居しとけよ、ケイの爺さん』
「流石に口が悪いですよ【
『サーセン、団長』
【ケイ
青筋を立て、鞭を地面に何度も打ち鳴らしている【ケイ
「チッ……面倒な効果だ。私はこれでターン終了だ」
「では、私のターン。ドローです」
ユギト 第四ターン
ライフ:6
手札:2 ターンカウンター:6
「アーティファクト【
場に出てくる巨大な荷馬車……デザイン的に、見覚えがあるが思い出せんのがもどかしい……
「とことん時間稼ぎをするつもりだな……私のターン、ドロー!」
「この瞬間、【
「なんだその悪さしかしない効果は……
「相性抜群ですよね……今度、会うことが出来たら、複製してプレゼントしたいですね」
ライフ:10
手札:6 ターンカウンター:6
…………
引いたカードは墓地からモンスターをサモンするスペルだ……だが、私の墓地にはこの場を切り抜けられるカードなんて
──私がいるでしょう?
怖気が走る。
またあの声が聞こえる。
──私を出して、複製を出す……そうすれば、後はあの器を砕くだけ。簡単でしょう?
…………
──さあ、私に全てを委ねて
………………断る。
──何故?それではお前は勝てない
だから、断る。
──そう、お前にも譲れないものがあるのね。なら、仕方ないわ。
──でも、別に私はお前の敵ではないのよ。それだけは覚えておいてね……
声がまた遠のく……頬を冷や汗が伝い、その粘ついた気持ち悪さに舌打ちが漏れた。
「……私はお前が嫌いだ」
「いきなり酷いですね……私は嫌ってはないですよ?」
「
「……まあ、それでも良いのですよ。
真赤な目が細められる。
【
ほんの一瞬だけ発せられたソレに、いつの間にか呼吸を止められていた。荒々しく、咳き込む寸前の勢いで息を吸う。
……私は馬鹿だ。神を殺す?アレを?無理だな。逆に喰われる未来しか見えなくなってしまった。
それでも……逃げるわけにはいかない。勝負を挑んだのは私だ、その最低限の矜持だけは……守りたい。
「……ターン終了だ」
「良いカードは引けなかったみたいですね、それでは私のターン……カウンターブーストです。そして【
ユギト 第五ターン
ライフ:6
手札:1 ターンカウンター:8
「ターン終了です……次の私のターンが来たら、貴方は終わりです。それまでに、何とかしてくださいね」
「勝利宣言か……」
ドロゴー、舐めプとしか思えないカウンターブーストは最後通牒のつもりだろうか……舐められたものだ。
だが、現状……この状態を何とかするには……【
このドロー次第だ、全てはコレで決まる。
「私の……ターン!!」
どこかで時計の針が動くような音が響く。
ライフ:10
手札:7 ターンカウンター:7
引いたカードは……まさに、この状況をひっくり返すのに相応しい逆転の
「例のごとく【
「構わん……私の墓地にアーティファクトは二枚落ちている。コストを2減らし……偽りを束ね、未来を紡げ!!【
背後に立っていた
栗色の髪、そしてその肌から色素が失われて痛々しい血の色のヒビがその肌を被っていく。
身の丈を超える杖を携えて、呪われた魔女が本性を表す。
『よく、あの瑞神の言葉を振り切りましたね。偉いですよ、ジュン』
「お前に褒められる筋合いはない……まあ、その言葉は受け取ってやる」
『もう少し素直に振る舞わないと、彼に愛想を尽かされますよ』
「
手札を一枚破棄し、その力を受け取った【モルガーン】が杖を振るう。
「手札を一枚破棄し、このモンスターを除く全てのモンスターを破棄して、そのステータスを持つ
「……ひっくり返されましたね」
黒い水晶の雨が場を襲う。
そして、場に残ったのは【モルガーン】と黒曜石によって作られた数体の人形……そして、黒い水晶を打ち砕いて立つ白髪赤目の長身の騎士。
「【ケイ
黄・黒 コスト:6 騎士
A:4 B:4
このモンスターは自分の場に
このモンスターが場に出た時、自分の場にアーティファクトが二枚以上存在するならばデッキから【
このモンスターが破棄された時、手札またはデッキからこのモンスターよりコストが1小さい
このモンスターはデッキに一枚しか入れられない。
「アタックフェイズ!!【パーシヴァル
一息に【パーシヴァル
「【
「……これは、止められませんね」
困ったような、だが嬉しそうに奴は攻撃を喰らい……
ユギト ライフ:6→3→1→0
そのまま、轟音と共に壁に叩きつけられた。
何回目かの敗北です、勝率どのくらいなんですかねこのユギトさん……