TCG販促アニメでどう足掻いても悪役ポジションの私が開き直って悪役RPを満喫するお話 作:木津 吉木
可哀想に
たっぷりと砂糖と牛乳の入ったコーヒー牛乳を嗜みつつ、ちらりと視線をいつもと変わらない様子のアポロさんに向けます。
「
「HAHAHA、日頃の行いだね!」
「(赤の
この場にいるのは私とソコロワ嬢、レイカ嬢、アポロさんそして、ジュンくんとモルガナ氏だけです。
タクミくんはミラージュの閉店作業を行ってもらい、
何よりも……このバックヤードはカードの詰まったダンボールで狭いので、あまり大人数が入る事が出来ません。
「それで……ジュンくんはこちらに帰ってくるつもりはありますか?」
「
少しも考える
その目は真っ直ぐとこちらを見ていて、残念なことに淀みが見えません。
「今は……ということは、いずれは帰ってくるということですね」
「彼を……
甘党子供舌の私と違い、ブラックコーヒーを口に含むジュンくんはつい先ほどまでの狂乱が嘘のように冷静で……
……こういう、落ち着いている時の彼は普通に有能なのですよね。
「基青神が
「こちらから、その拠点に乗り込んでやれば良いのでは?向こうは攻め入られると思っていないであります、奇襲を掛けるにはもってこいであります」
「……私は拠点がどこにあるか知らん、モルガー……そこの女に場所については聞け」
そう話を振られたモルガナ氏ですが、マグカップを置き……目を伏せながら、言葉を続けます。
「結論から言うと、場所を教えても無駄です。マリリンが許可した者しか立ち入れませんし……無理に押し入ろうとすれば、相応のペナルティを負うことになります」
「ペナルティ……具体的に言うと?」
「簡単に言うと、死にます」
「とんだデストラップでありますな!?うっかり、一般人が紛れたらどうするでありますか!!?」
「……拠点は、彼の作った異界なのですよ。なので、元から侵入しようとする者しかそのペナルティを受けることはありません」
異界を作れる……同じように異界を作り上げたモルガナ氏の正体が【
しかし、やはりこうなるとお手上げになりますね。
こちらから向こうに会いに行けない以上、向こうから出てくるのを待たなければ行けませんが……向こうが既に目的を達成しているならば、出てくる理由がありません。
このまま引きこもられると、ソコロワ嬢の
「モルガナ氏、貴女の方から働きかけて、マリリン氏を外におびき出すことは出来ませんか?」
「難しいですね……彼は今、手が離せません。
「ぐぬぬ……どうしたらいいでありますか……!」
「気長に待つしかありません……私からは以上です。そろそろ戻りますよ、ジュン」
「そうだな……コーヒー、馳走になった」
軽く頭を下げ、席を立つ二人……まだ、聞きたいことが私にはあるので待って欲しいですね。
「ジュンくん、そちらに
「……
苦虫を噛み潰したような、そんな表情を浮かべる彼に……胸騒ぎを覚えます。
そもそも、ジュンくんは
……何故、そんな彼のことを口に出さないのか。
「
「どういうことですか?説明をして下さい、ジュンくん」
「奴は、今はもう……
ーーーーー
あたまがふわふわする。
てをひっぱられる。
しゃがむ。
「ジンちゃんいい子〜♡おっきいから、ヤォが歩くよりずっと早く行けるねー!」
かたになにかがふれる。
かるい。
こえがきこえる。
あたまをさわられる。
■■がわらう。
めいれいされる。
あるく。
「じゃ、テラちゃんの
あるく。
あるく。
あるく……
あたまをさわられる。
なにもわからない。
おれはなんだったか。
わからない。
めいれいされる。
あるく。
わからない。
あたまがふわふわする。
「
なにかがいる。
わからない。
かんがえなくていい。
めいれいされる。
それがおれのしあわせ。