TCG販促アニメでどう足掻いても悪役ポジションの私が開き直って悪役RPを満喫するお話 作:木津 吉木
「戻りました……ジュン、何時まで拗ねているのですか。次の機会がありますよ」
「………ふん」
モルガナの奴の転移により、マリリン達のアジトに戻った私たち……今のやり取りは、モルガナの奴との
これから私は奴らの情報や動向を流す、
……口で謝るだけでは、私の気が済まんからな。
「あらあら、モルちゃんにジュンちゃんおかえりなさい♡ちょうど、お紅茶を入れてたのだけど二人もどう?」
「要らん」
「私は頂きましょう……ジュン、人の好意を
「
女性的な動きを過剰に模した……なよなよとした動きでこちらに近づく銀髪の偉丈夫──マリリン・アヴァロニアを手で払えば、モルガナが素で私を
「帰ったか、モル太郎」
テーブルに着く基青神がモルガナを見て、意味深に目を細めるが……直ぐに視線を外して、ティーカップに口を付ける……まさか、バレてるのか?
「心配ありません……彼のシナリオ通りですから全ては」
「どういう事だ」
「私とアナタが裏切るのも
小声で私たちがそうやり取りをしてる間にも、鼻を鳴らす基青神……全て奴の
「ジュンちゃんボロボロねぇ……大丈夫?次に行く時はお兄さんも着いて行ってあげましょうか?」
「要らん、それよりも
「
「……そうか」
好き勝手に暴れ回り、周りを散々振り回した挙句に後始末をせずに帰る……傍迷惑の化身だ。
……あの娘の手によって、
そして、その肉体と魂を仙人としての術で縛って操り人形として
「ただいま〜……」
考えていたらその本人が帰ってきたが……様子がおかしいな。
妙に真新しい衣服、それと対称的にツンと臭う悪臭……言葉に疲れが隠せていない事から、何かがあった事が察せられる。
その後ろを無言で着いてくるのは
「やだ、ちょっとヤォちゃんどうしたの!?」
「マリちゃーん、聞いてよぉ……ジンちゃんがねぇ、寝盗られかけたのー」
寝盗っているのはお前だろうと、突っ込みそうになったが……今の私は、
しかし、かなりあの娘の現状は気になる。
「寝盗られかけたとは、不穏な響きですね。衣服を術で治したのも、それが関わっているのですか?」
よし、ナイスだモルガナ!!
私の代わりによく聞きに行った!!
「あ、モルモルもいたんだー……なんかねぇ、いけ好かない女の子に水掛けられて、ジンちゃんのお札が剥がされたのー!そしたらさ、ジンちゃんのコントロール出来なくなってね、思いっきりお腹殴られたの!!いっぱい、血とか吐いた!!」
「いけ好かない女の子……いえ、それよりも怪我は大丈夫なのですか?」
「へーき。ヤォ、仙人だもん」
いけ好かない女の子と言われて脳裏に浮かぶのはあのリボンを付けた少女……確か、
彼女とは相性が良くない……性格が合わん。
「でね、森の中で追いかけっこしてたんだけどぉ、途中でジンちゃんの中の【
えへんと体型の割に大きな胸を張る
そして、それは水分に弱い……だが、それを取り除いたとしても【
……
私一人……いや、モルガナを含めても手に余りすぎる。
「んー……?ねぇ、ジュンジュンさーなんでユギユギの所にいないの?何時もなら、何も無ければユギユギの枕元にずっと立ってるじゃん」
「今から向かう所だが?」
「ほんとにぃー?ジュンジュン、なーんか、良い子ちゃんになってない?どうする?一発、理性消し飛ばそっか?」
ニタニタと笑いながら、札を持つ
バレてはいないと思う、つまりはカマかけ……というか、憂さ晴らしがしたいだけだろう。
「ハッ!私を疑う暇があるなら、
「ハァ〜?負け続けで逃げ帰ってきた人になんて、ヤォ言われたくなーい!ジュンジュンきらーい!!」
「二人とも、落ち着いて下さい。
見かねたモルガナが仲裁に入るが、
微妙な空気が流れる中、深いため息と共に基青神が重い口を開けた。
「ヤォ坊、緑の瑞神はどうした?」
「っ…………多分、暴走してるよ?」
「多分?その目で確認してないんだな?……修正は、しなくていいか」
再び、深々とため息を吐く基青神を見て、苛立ちが頂点に達したのであろう
「もう!ヤォ頑張ったのにテラちゃん酷い!!もっと労わってよ!!」
「ヤォ坊、キンキン喚くんじゃない。後、テーブルを叩くな」
「なんでそんな酷い事言うの!!ねぇ、テラちゃん!!」
全くもって基青神の言うことを聞かない
「『そうやって、基青神に対して逆切れにも似た感情の
物語のナレーションのような言葉を一息で言い切る基青神……驚くべき事に、先程まで荒れていた
「……まあ、確かにさ。ちゃんと確認してないヤォも悪いとは思うけどさ…………ごめんなさい、テラちゃん。マリちゃんも、テーブル叩いちゃってごめんなさい」
「……良いのよ、ヤォちゃん。少し休んでから、お願い聞いてもらってもいいかしら?」
「お願い?」
「マリ助があの眠ってる少女を起こす手伝いをしてやれ、ヤォ坊」
「んー……良いよぉ、マリちゃん何して欲しいの?」
基青神の言った通りに動く
本人は全く気づいていない内に、行動を決められてその通りに動く……これでは奴の方こそ、人形じゃないか。
「アレが基青神の権能……全ては彼のシナリオ通りなのですよ、ジュン」
「……
今度こそ、
……それでも、私は彼を守り切る。今度こそ、絶対にだ。
文字という物は偉大な発明だ。
意味さえ伝わるのならば、時間も空間も無視して自らの物語を他者へ伝えられる。
だから、自分の意に沿わぬ文字は捻じ曲げてしまおうか。
残酷な真実を甘ったるい蜜で溶かし尽くし、耳触りの良い完全無欠な大円団に堕としてやろう。
さあ、頁をめくれ親愛なる読者共!この俺こそが偉大なる童話作家■■■■■■■■だ!!!
──フレーバーテキスト【