TCG販促アニメでどう足掻いても悪役ポジションの私が開き直って悪役RPを満喫するお話 作:木津 吉木
アヴァロニア氏……否【アンブローズ】が杖を振るうと同時に【ヤヨイ】が巨大な水晶に包まれて封印される。
「【
青・白 コスト:4 水晶・夢境
A:3 B:3
このモンスターがサモンされた時またはスペルが発動された時に発動出来る。相手の場のモンスターから一体を選んで封印する。
自分の場のアーティファクトを一枚選び発動する。そのアーティファクトを破棄し、そのコスト以下のスペルをデッキから一枚手札に加える。
このモンスターの攻撃時に発動出来る。自分の墓地からスペルを一枚選び、その効果を使用する。使用したスペルはデッキの一番下に送られる。
「さあ、まだまだ【
青 コスト:1 スペル
カードを一枚引く。
空から落ちてくる一滴の雫、それがカードに変わり【アンブローズ】が手に取る……そして、その場で一回転しながら振るわれた杖の魔力により今度は【モンザエモン】が乗り込んでいる観音像ごと、水晶に閉じ込められた。
「スペルを使用した際にも、相手の場のモンスターを封印するわ」
「場を離れさせる効果じゃないから【ヤヨイ】も【モンザエモン】も耐性の意味が無い……っ!!」
「そういう事よ、アタックフェイズに入るわ!【
再び振るわれる水晶の杖により【ハルカゼ】さえもその身を水晶となり、封印されてしまった……そして【アンブローズ】が小官の前に降り立つ。
本人は軽く、
レジーナ ライフ:10→7
「痛っ!?」
「あ……ごめんなさい、力加減が難しくて……痕になってないかしら?大丈夫……?」
「おい、ソコロワ……大丈夫か?」
「だ、大丈夫であります……ちょっと痛いだけであります」
心配そうに声を掛けてくる【アンブローズ】と
でも、状況は悪い……手札を補充されたのもあるけども三体のモンスターが封印されてしまった。
小官のターンカウンターは今は3……皆を解放したら、動きがほぼ取れなくなるし向こうが手札がスペルを使用すれば、ターンカウンターを増やした意味が無くなる。
……【ハルカゼ】のユニオンカードを引けたら、それで全ては解決するけども都合よく引けるわけが無い。
このターンは……このまま
「そう……変に痛くなったら言ってね?【
「小官のターン……封印は解除せずに、ドロー!!そして、【KITERETU】の効果でネジマキカウンターを一つ乗せて、ターン終了であります!!」
レジーナ 第四ターン
ライフ:7
手札:2 ターンカウンター:4
【アンブローズ】の眉が少し跳ねる……手札が一枚の上に場が壊滅的状態の現状でのほぼドローゴー、勝負を捨てたと思われても仕方がない。
……一回なら、攻撃は防げる。だから、このターンは貯めることに専念する。
「あたしが追加のモンスターを入れなきゃ、二ターンはライフで耐えられるわね……防御札を握っているのだとしても、ここで何もしないのは
「小官は今出来る全力を尽くしているだけであります!」
「そう……うふふ、良いわね。あなたみたいな強気な子、嫌いじゃないわよ。素敵なレディだったなら、一晩をお誘いしてたかもしれないわねぇ」
ペロリと舌を出し、鋭い目を向ける【アンブローズ】は服装が変わっているのも相成って……男の人らしく見えて、少し身の危険を感じる。
「あたしのターン、ドローよ」
マリリン 第四ターン
ライフ:7
手札:3 ターンカウンター:6
経過ターン:3
「んー……まあ、比率的にスペルの方が多いから仕方ないわね。アタックフェイズよ【
再びの
レジーナ ライフ:7→4
「これでターン終了よ」
ぐらついた思考の裏側で……赤い光が弾けた。
ーーーーー
再度の攻撃後、俯いていたソコロワの動きがピタリと止まった。
また力加減を間違えてしまったのかと思ったが……様子がおかしい。
異界を侵食するように……彼女が踏みしめる地面から砂が溢れ出す。
そして、彼女が顔を上げれば……赤い光と視線が
「"
レジーナ 第五ターン
ライフ:4
手札:3 ターンカウンター:2
少女らしい、可愛らしい声に似つかわしくない冷たい声色。感情の見えないその喋り方は……
「スペルカード【戦将出陣】を発動」
【戦将出陣】
赤・黄 コスト:1 スペル・武闘
自分の場の黄のモンスターまたは雑兵トークン一体を破棄し、そのモンスターと同じコストの
コスト:8以上のモンスターを破棄した場合、デッキ外からモンスターを選んでも良い。
吹き鳴らされるのは
水晶から解放された【モンザエモン】が突如として吹き荒れる砂嵐に呑み込まれ……代わりにその場に立っていたのは一人の女性だ。
黄金色の髪は砂嵐の中から出てきたというのに一切の乱れがなく、炎と同じ色をした
その肢体を包む漆黒の
「コスト:8の【モンザエモン】を破棄し、デッキ外より【
黄 コスト:8 瑞神・カラクリ
A:4 B:2
このモンスターは
このモンスター以外の自分の場のカードを全て破棄し、発動する。破棄した枚数まで、相手の場のモンスターのコントロールを得る。
この効果でカードを四枚以上破棄した時、このターン、相手は手札からスペルカードを発動出来ない。
場に降り立った見慣れないモンスターに【ハルカゼ】が恐る恐る近づくが……それは悪手だ。
何の予兆もなく【ハルカゼ】が【
返す刀で【ヤヨイ】も切り捨てられ、同じ末路を追い……最後に、巨大なゼンマイごと、遊園地全てが砂に飲み込まれた。
「【
「流石にそれは見過ごせないわ、スペルカード「無駄だ、効果の発動で四枚以上破棄した場合、そなたは手札からスペルカードを使用出来なくなる」……これだから、神様って嫌いなのよ」
思わず出る悪態にさえ、目の前のソコロワの皮を借りた存在は反応しない。
……基青神の
私はコレを引きずり出す為の当て馬……という事か。
現実逃避をするように、
マリリン ライフ:7→4→0