TCG販促アニメでどう足掻いても悪役ポジションの私が開き直って悪役RPを満喫するお話 作:木津 吉木
「アタシのターンだ!ドロー!!」
レイカ 第四ターン
ライフ:15
手札:5 ターンカウンター:4 残りデッキ枚数:30
ターン数の割にデッキの削れてる枚数が少ないのは、あの"ギアスモンスター"のプレイングが甘いからだ。
場にあるのは攻撃抑制の【シロテングタケ】二枚とターンカウンターが増える度にデッキを削らせる【ベニテングタケ】が一枚……後はサーチ用の【
『【ベニテングタケ】の効果で、デッキの一番上を破棄して下さいな』
「分かってるよ!」
落ちたのは……
どうしてコイツを渡されたのかは分からないけれども……アタシのデッキに足りてなかった高
ソイツが呆気なく墓地に落とされてしまったのは痛い……
『ふ〜む〜?どうやら、こちらにとって良いカードが落ちたようですな!流石、主様!よっ、デッキ破壊の名手!!』
どこからか出した扇子で、これまたどこからか取り出した紙吹雪を仰ぐ【オニテング】
……
滑稽だが、だからこそ……反応を返さない人形みたいなアイツを弄ばれているようでむしゃくしゃする。
「あーくそ!!苛立つ!!アタシは【
赤・黒 コスト:2 炎・冥王
A:0 B:2
一ターンに一度、このモンスター以外の
優しげな
イカついグラサンに殆ど裸みたいな
「【ショコウ】の効果で【
【ショコウ】が振り回す団旗を片手で止め、逆に団旗を握り締めたままの【ショコウ】を振り回してしまう【カイエン】
目を回しながら、【シンコウ】に受け止められた姿を確認し……【カイエン】が腰に下げていた刀を抜き放つ。
「【カイエン】の場に出た時の効果だよ!アタシのデッキの上を見て、それが
抜き放たれ、振るわれようとした刀に幾つもの白いキノコが生えてその動きを止める。
煩わしそうに紫炎で焼くが……【カイエン】の攻撃の機会は失われる。
『流石にその方の攻撃は痛いので【シロテングタケ】の効果を二回使いますぞーささっ、デッキの上を破棄して下さいな』
「デッキの上は……【ビョウドー】と【
『どうぞどうぞ、その分だけお嬢さんの敗北が近づくのですからなー。ではコスト分だけ、互いにライフを回復しますぞ』
レイカ ライフ:15→17→18
言葉
「悪いけど、そっちは
『なんですとーっ!!!??』
赤 コスト:1 スペル・火
自分の場の赤のモンスター一体を選択して発動する。そのモンスターはこのターン二回攻撃が出来る。
「【カイエン】を【
『お嬢さんがスペルカードを発動したので、【天道】に衰退カウンターを合計で二つ乗せます……が…』
「好きにしな!!やりな【シンコウ】!!!!」
アタシの言葉に頷き、その身を紫炎に溶かす【カイエン】
遺された刀を【シンコウ】がおっかなびっくりで掴むが、その姿は酷く危なっかしい……見ていられないのか【ショコウ】が共に握り、二人で【カイエン】が使っていた刀を構え……巨大な紫色の斬撃が
地面に巨大な亀裂を作り上げた斬撃は、遠くで何かに着弾して紫炎の火柱を生み出す。
ソレをやった【シンコウ】と【ショコウ】は互いに顔を見合せてから、ガックガクに震えながら【カイエン】の刀を手放す。
『し、死ぬかと思った……やり過ぎですぞ!!それでも、貴公らは公務員ですか!!』
「知らねぇよ!!アタシは学生だし、コイツらはタダの暴走族だろ!?」
『あー!!知らないんですねー!?
「それがどうした!今のコイツらはどう見ても暴走族だし、休日だったら好きにさせてやれよ!!」
アタシの言葉に同意するように頷く【シンコウ】と【ショコウ】の姿はどう見ても……お硬い仕事をしてそうな雰囲気がしてねぇ。
どっからどう見ても、ちょっとおバカな暴走族だ。
『休みだったら責任を取らなくて良いという事ですかーそうですかー!……責任と言えば、そちらの黒の神も無責任だと思いませんか?アレ程の好き放題をして、実質お
急に饒舌になり『オヨヨ……』と泣き真似をしてみせる【オニテング】はポンポンと
『そのような文字通りの"
派手な身振り手振りと共に、その背の
『その為に、どうでしょうか?この勝負……負けていただけません?』
にこやかに、こちらに手を差し出す【オニテング】の魂胆は分かってる……
だから、口八丁で言いくるめてしまおうとしている。
……でも、前提からして【オニテング】は見誤っている。
「アンタ、
『…………分かっていないとは?』
「あの人、すっごい感情豊かだよ……
ーーーーー
「奴は、今はもう……
苦虫を噛み潰したようなジュンの野郎の表情に、少し引き
「人形……ということは、自由意志を奪われているということですか?」
「半分はそうと言えるかもしれませんが……
意思の無いしたい……?したい……したい…死体?
待てよ、それじゃあつまりは
「
「そうですよ、彼は今は【
『ですが、彼が【
「いますぐ、ぼくを、かれのところに、つれていけ」
「無理、ですよ……忘れたのっ、ですか?招かれざる存在はぁっく、死んでしまう、と」
「
その手の力が強くなり、モルガナの首に爪が刺さって血が流れる。
「はやく、つれていけ」
「ぐっ……ぁ……」
「おい!無理だと言ってるだろうが!?死ぬぞ!!」
「だから、しなないって、いってるでしょ!!!」
苛立たしげに地面を蹴り、ジュンの野郎を睨む
前の時に見た、あの泣き喚いていた時よりも酷い。もっと、ダメな方向に感情が振り切れていた。
ジュンの野郎にも噛みつき、今にも襲い掛かりそうな雰囲気の
「ユギトくん、落ち着こう」
「ぼくは、おちつモガッ!?」
「はい、これ食べてなさい」
目を白黒させながらも、口の中の異物の正体に気づいた
…………無駄に、行儀が良い。
「食べながら聞いてね、ユギトくん。キミの怒りも分かるけど、ソレに他の人を巻き込んで無理させちゃダメだよね?」
「…………でも!!ぼくはモガ……」
「おかわりは沢山あるからね〜大人しく聞こうね〜」
口内が空になり、喋ろうとしたタイミングでまた叩き込まれるクッキー……律儀に全部食べるまで喋らない
…………やっぱり、無駄に行儀が良い。
「
「………………」
流石に、二回も止められたからか怒りも
恐る恐るという風に周りを見渡して、モルガナと目が合う。
「……ごめんなさい」
「いえ……こちらも、配慮に欠けていました……正直、アナタがそれほど彼のことを大切にしているとは思いませんでしたよ」
「…………
声のトーンがいつもの調子に戻った
「レイカ嬢も、タクミくんも……一応、ジュンくんも、みんな私の大切なモノなのです」
ーーーーー
あの人にとっての大切なモノが、物なのか者なのかは分からないけれど……でも、これだけは分かってる。
「
胸を張り、真正面から言ってやれば【オニテング】の奴の表情が歪む。
『
お父さんからの躾が行き届いているので、行儀が良いです