TCG販促アニメでどう足掻いても悪役ポジションの私が開き直って悪役RPを満喫するお話 作:木津 吉木
爆音と共に、焦げ臭い……異臭が黒煙と共にこっちにまで届いた。
「ッッッ
どうして?何故?という思考の混乱を置いていって、体が真っ先にゆっくりと倒れていく
「離しな!!」
「行くな、
振り払おうとするけども、ビクともしなくて……ただ真っ直ぐにこちらを見てくる
次に、耳に飛び込んできたのは小さな何かが飛び交うような不愉快な音だ。
「ハラキリダイナマイトのロックはしてあったのに……どうして」
「……神に対してはテラちゃんのシナリオの効きは良くないけれども、付属品なら話は別よ」
近くで会話しているソコロワちゃんと女装しているデカイ野郎の言葉が、徐々に羽音によって聞き取れなくなっていく。
その羽音の出元は……
彼女の影の中から逃げ惑うように……無数の黒い虫が湧いて出てくる。それらは全て、速度に違いはあるけども……
「この音……どこかで」
どこかで聞いた覚えのある音を思い出そうとした瞬間、腹の底を引っ張られるような不快感と共に……辺りの景色が変わる。
その異界に入れられて真っ先に感じたのは……焦燥感。
無数の時計がデタラメに配置され、それら全ての針が全く別の方向を向いている。それらの中心に置かれているのは古めかしい机と椅子……羽根ペンとインク、大量の原稿用紙に囲まれているから、執筆用の机なのだと思う。
その椅子に腰掛け、
いつの間にか、女装野郎と
「よーし、全員揃っているな……結構結構!」
「テラちゃん……【
「あの程度で黒虫が死ぬものか、星でもぶち当てんと死なんわアイツ……(当てても、普通に生きてそうなんだがな)」
「基青神……私たちをここに引きずり込んで、何のつもりだ」
警戒しながら、"ギアスディスク"を構えたジュンの野郎を鼻で笑う基青神と呼ばれた男。
「ハッ、ジュン蔵の望みを(ついでだが)叶えてやろうというだけだ」
「私の…望み、だと?」
「
基青神の言葉と同時に……背筋を寒気が走る。
嫌な予感がして、アタシたちが一斉にその
「ユギトサマ!!大丈夫デシか!!?」
「待て、
さっきのアタシの焼き直しのように、
『んー………?』
首輪が爆発したことにより、
「おい、黒虫!!」
『………だぁれ?』
間違いなく、
基青神が、口の端を歪めた。
「俺は基青神だ。よく、本をくれてやっただろう?覚えているか?」
『んー…………ん!おぼえてる!ごほんのにーちゃん!!』
「そうだ、ごほんのにーちゃんだ。今日は遊び相手を連れて来てやったぞ、喜べ」
『ほんと!!?』
嬉しそうな声と同時に、
いつもよりもキラキラと輝いているのに、焦点がうろうろと
「なぁ……なんか、
「………
「それ!前にぐちゃぐちゃに泣いてたのと、ブチ切れてたのは見たことあるけど……こっちのがやべぇ気がする」
「
「ユギトサマ……おかしくさせられたデシか?」
こそこそとアタシたち四人で話しているのを、首を傾げながら見て……飽きたのか、周りの時計に手を伸ばして
『おはなしつまんなーい、はやくあそぼー!』
「…………何をして、遊びたいん……ですか?」
『おにごっこ!!ぼくがおにでねー!つかまえたらね、ぼくがおにだから
ニッコリと笑いながら、楽しそうに話す
あの人の、人間離れした面を考えれば……腕をもぐという行為は不可能では無いと思う。
「……腕をもがれたら、我々は死んでしまう」
『えー?もいじゃったら、しんじゃうの?』
「人間は
『かわりのあそび?なーに?おもしろいあそび??』
「ああ、とびっきりの遊びだ……"ギアスファイト"をしよう」
ジュンの野郎の頬から、汗が垂れるのが見えた。
「私たち四人で、お前と戦う……どうだ?面白そうだろう?」
『えー……どうしようかなぁ』
視線を動かし続け、首を何度も傾ける
「黒虫、お前の瑞神のうち二体はそこの四人の中の二人が持っているぞ」
『そーなの?そっかぁ……んー……でもなぁー……』
「…………菓子、くれてやるぞ」
『やる!!!"ギアスファイト"する!!!!』
完全にお菓子に釣られている
『じゅんばんにひとりずつね!いっぱいながくあそびたいからね!!』
「分かった、順番を決めるから少し待て」
『いいよー!でも、はやくしてね!』
「すまん……勝手にだが、巻き込んでしまった」
珍しく、ジュンの野郎が頭を下げた。
「良いよ、別に……
「……頭を叩けば、もしかしたら元に戻るかもしれんと思っただけだ」
「騎士サマ……
「
「ま、アタシは分かりやすくて良いと思うけどね。殴って治す、シンプルじゃないか!」
「…………脳筋がここにもいたデシか」
「考えて、いても……始まらない…から、これで……良いと、思う」
「脳筋三人目ぇ……」
「そう言う
「…………」
「おい、
「……アナログも、たまには良いと思うデシ!」
「結局、お前も脳筋じゃあないか!!?」
あんまりにもグッダグダな会話、それでも四人全員が同じ結論に至ったのは……良いことだとは思う。
「ふ、ふふふ……」
「何を笑っている
「すんません……でも、こんな時、なのに……昔みたいで、なんだか面白くて……」
懐かしむように、目を細めて笑う
「ま、こうしてこの四人が集まるのは久しぶりだからね」
「……もう、集まれないと…思っていた、から」
「何時でも集まれるさ、私たちはそれほど不仲という訳でもないだろう?……そろそろ、順番と策を練るぞ。ガチで行くぞ、ガチで」
順番についてはデッキの性質もあって、すんなりと決まった……作戦については、後半の二人……
「良いのかい?勝率で考えたら……最後の所は、アタシよりアンタのが良いだろ、ジュン」
「最後の詰めは物量が命だ……私よりも、お前の方が向いている」
『まあ、私と
……アタシで、本当にやれんのか?
『おはなしおわったー?じゅんびできたー?』
「出来たデシよ!!最初はボクサマデシ!!」
「「「「『"ギアスファイト"レディセット!!』」」」デシ!!」
ナイアルラト 【闇をさまようもの】
VS
「「「「『スタートアップ!!』」」」デシ!!」
ずっと前からやりたかった、ラスボスVS四天王の戦いです。
ルールとしては、場と墓地とターンカウンター継続でライフが0になったら次のプレイヤーに引き継ぐハンデマッチです