TCG販促アニメでどう足掻いても悪役ポジションの私が開き直って悪役RPを満喫するお話 作:木津 吉木
「悲しいけれども……それが運命ならば、私はそれに従いましょう」
──フレーバーテキスト【
基青神が発動した一枚のカードから……文字通りの闇が拡がります。
それと同時に、燃え広がっていた炎が一斉に鎮まります。
「コイツは
蒼青・黒 コスト:〆
このスペルは【
このスペルは無効にされず、このスペルの使用後相手はカードの使用に対して、手札からスペルカードを使用出来ない。
互いの場のモンスター全ての効果を無効にする。その後デッキから好きなカードを一枚選択し、手札に加えるか破棄する。
自分の場に【
「互いの場のモンスター全ての効果を無効にする」
場に広がる冷たい闇……私が吐く息が白くなり、衣服の裾に霜が降ります。
敵味方関係無しの超低温。それにより私の場の
……【
防御札……【
「さらにデッキから好きなカードを一枚選択し、手札に加えるか破棄することが出来る。この時に俺の場に【
基青神が指を鳴らすと同時に……冷気を切り裂いて、鏡合わせのように全く同じ姿の二頭の獣が場に降り立ちます。
【
……まだ、大丈夫な筈。
「デッキから俺が破棄するのは【物語の破壊者ジャバウォック】を二体!効果発動、場に出して俺の場のモンスターを一体破棄してそっちの場のモンスター一体を選んで破棄する!!」
青 コスト:5 物語・獣
A:5 B:4
このモンスターはデッキから破棄された時、場に出す事が出来る。
このモンスターが場に出た時に発動出来る。自分の場のモンスターを一体選んで破棄し、相手のモンスターを一体選んで破棄する。
「俺は【
「っ!」
「ククク……理解したか、次のターンには俺は再度帰ってくるぞ」
既に
手札の枚数は10……しかし、彼の効果を釣れるような強力な札が少ない。
「さあ、そちらの場の【
ねじれ曲がった角を持った、手足の生えた蛇のような獣が大口を開けて【
抵抗さえ許さない、暴の力……その代償として光に包まれて消える【
「そら、展開は終わらないぞ?【焦燥の白兎】を破棄し、デッキトップに【ジャバウォック】を仕込む!【物語の奴隷】の効果発動!デッキトップ五枚を確認して【ジャバウォック】を破棄!【ジャバウォック】を場に出して【七人の一人】を破棄して【
「何積みしてるんですか、その子!!?」
「
悲鳴を上げて呑み込まれていく【
こちらのモンスターは既に残り二体……向こうの【ジャバウォック】の攻撃は一回は通してしまう。
……マズイ。
「【
青・赤 コスト:3 アーティファクト・物語
一ターンに一度、自分のターンに発動出来る。自分の場のモンスターを一体選び、ゲームから取り除く。以下の効果から一つを選んで使用する。
・自分の場のモンスターを一体選ぶ、そのモンスターはこのターン二回攻撃出来る。
・自分のデッキから戻したモンスター以下のコストのカードを一枚選び、破棄する。
真赤な靴が【ジャバウォック】の足に無理矢理履かされ、そのまま不格好なステップを踊らされながら……【ジャバウォック】がどこかへと行ってしまいます。
「【ジャバウォック】をゲームから取り除き、効果発動!二つの効果から俺は、戻したモンスター以下のコストのカードを一枚選んで破棄する効果を使用する!!四枚目の【ジャバウォック】を破棄!!例のごとく、場に出して【人魚姫】を破棄して【
「くっ……」
打ち砕かれる【
「アタックフェイズ!一体目の【ジャバウォック】で攻撃!」
「【
迫り来る魔獣の爪牙を身を
「二体目の【ジャバウォック】で攻撃だ!!」
「スペルカード【旧き印】を発動!!その攻撃を無効にします!!」
辛うじて発動したスペル……しかし、これで打ち止めです。
「三体目の【ジャバウォック】で攻撃!!」
勢いよく振り抜かれた爪は、肩口から脇腹までに深い傷を残していきます。
赤い鮮血と共に、体の
「ぐっ、ゴポッ!?」
「ラストだ!!【赤狼の狩人】で攻撃!!」
片膝を着いた私の脳天に、硬い何かが押し当てられました……その正体を見ようと頭を上げる前に、銃声と共に炸裂した弾丸が頭の中をぐちゃぐちゃにしながら貫通して行きました。
衝撃を逃がす事も出来ず、そのまま地面へと倒れていきます。
ユギト ライフ:10→5→2
「これでターン終了だ……おい、お前のターンだ。早く起きろ、それぐらいでは死なんだろうがお前は」
「…………死にはしませんけど、流石に頭の中を掻き乱されたら……すごく、気分が悪くなりますよ」
痛みは、慣れています。でも、こういう気持ちの悪さは……あまり、経験が無いので正直キツいですね。
うつ伏せのままなのも、それはそれで苦しいので仰向けになりますが……キツいですね、体調も現状も。
手を傷跡に沿って動かせば、初めから存在しないように傷は消えていきます。しかし、流れた血はそのままなので……髪と衣服が、血を吸って赤く染まっていく。
「どうする?お手上げか?」
「………………」
「
"アレ"……とは何でしょうか?
いえ、今はそちらに思考を回すよりも……この状況をどうするかを考えましょうか。