TCG販促アニメでどう足掻いても悪役ポジションの私が開き直って悪役RPを満喫するお話 作:木津 吉木
「──それで、レイカお姉様はユギトお兄様の彼女さんなのです?」
突然ぶっ込まれた爆弾発言に、噴き出しそうになるのを堪えたら
横の
「ゲホゴホッ……何でそうなるんだよ……?アタシとユギト様はそんな関係じゃねぇよ」
「本当なのです?」
「でも前の大会の時にすっごいこと言ってたっぺよ。確か『
五年前の頭が
デカい声で続きをかき消し、向かいに座る緑髪のポチャっとした嬢ちゃんの両頬を片手で掴む。
「あのな?あの時のアタシはなんかちょっと変だったんだ、分かるな?ユギト様のことは
「わ、わひゃったっふぇ〜」
「素直でよろしい」
軽くしか掴んでないから、手を離せばそのもちもちとした頬には何の跡も残っていない。
……まあ、アタシだってもうそろそろ
ジュンは論外だし、タクミの奴は文通相手がいるらしい……スマホとか発達してる中で文通ってのが、妙にいじらしい。
「とにかく、アタシはそういう話NGだから!良いね?」
「はーいだっぺ!」「なのだわ!」
元気に返事をする目の前の二人に口元を緩ませ、アタシもジェラートに舌をはわせる。
シンプルなバニラのソレは、店で食べているという雰囲気を抜きにしてもかなり美味しい。
ストロベリーとピスタチオのジェラートを横で黙々と食べている
「そういえば久しぶりに姿見たけど、何してたんだい
「アタシ?……フリーな時間はひたすら"ギアスファイト"をしていたわね、強くなる為に」
「武者修行ってやつかい?やるねぇー……日本での大会見てたよ、殆どの試合を完封勝ち。例外はそこの
「……
「褒めて……くれてるっぺ?」
「……それ以外の言葉に聞こえたのかしら
ツンとした態度ではあるものの、遠回しながら
これがツンデレってやつなのかね?
「(なんか不本意な感想を
橙色と言うには冷た過ぎる上に明るい色の瞳がスッと細められ、その殺意にも似た闘志に背筋を寒気が走る。
……
大会での賞金が生きる為の資金に直結していたアメリカでの"ギアスファイト"では、アタシたちと同じように生きる為に大会での賞金が必要だった奴らが何人もいた。そいつらとの"ギアスファイト"は……命の取り合いをするかのようなヒリつく感覚があった。
「いいねぇ、そういうの。最近浴びてなかったから……へし折ってやりたくて、
舌先に感じるジェラートの甘みよりも、その殺意の方がよっぽど
舌なめずりをするアタシの耳に、聞き慣れたリーダーの声が届く。
「……さて、そろそろ行かないとダメですね。レイカ嬢、行きますよ」
「うっす!じゃ、戦うの楽しみにしてるよ、嬢ちゃんたち!!」
ポイッとコーンごと残ってたジェラートを口の中に放り込んで立ち上がる。
……ああ、折角冷やした体が
ーーーーー
「──ということがあったのですよね」
「なるほどな……っと、私のターンだな。ドロー」
お土産のカップに入ったジェラートを食べつつ、私とテーブルファイトをするジュンくん……引いたカードをそのまま盤面に出されて、私の眉間に皺が寄るのが分かります。
「……ここでその子ですか」
「今引きだ。そら、効果でソイツらを処理だ」
「むむむ」
素直にカードを墓地に送りますが……このままの流れだと、負けそうです。
「対戦の組み合わせはどうだった?」
「先ずはブロック毎の総当たり戦ですね、上位二チームが決勝トーナメントに行きます。私たちのブロックはギリシャ、インド……そして、日本がメンバーですね」
「間違いなく、ウチと日本が勝ち抜けだな。くっくっく……このブロック予選と決勝トーナメントの二回も奴らに報復の機会があるとはな」
「……
「流石は
凄まじいダブスタを発動している、通常運転なジュンくん。
そうしてる間にもテーブルファイトは進んでいき……
「ダメですね、私の負けです」
「…………やはり、マズイな」
「ここ数年で……私の
原因に心当たりは有りません……単純に彼らが強くなっているからという理由なら良いのです。
でも、そうではない。
……直感ですが、
「私たちとやる時に限って、引きが悪すぎる……どうなっている?」
「私が聞きたいですよ……今回なんて、初手に
「ピン刺しだろ、ソイツら……もう抜け、この大会の間は抜け。マジで」
「ええ……それはちょっと、可哀想じゃないです?」
初手のドローも含めて、六種類のコスト:8
…………そういえば、似たような不調を
私には、何が起こっているのでしょうか?