TCG販促アニメでどう足掻いても悪役ポジションの私が開き直って悪役RPを満喫するお話 作:木津 吉木
「──
ラ・リィアー島の外れにある、誰も住んでない屋敷……かつての住民の趣味だろうか、洋風建築のそこは島の南国の雰囲気とは合っておらず、人が住んでないのもあってどちらかと言うと暗く重たい雰囲気を放っていた。
──時は遡る。
日本代表の予選最終戦、本来なら俺と
だが、
残された手紙には俺と
他の奴が来てもダメ、どちらか片方しか来なくてもダメ、日本代表の面々以外に知らせてもダメ……素直に指示に従うしか無かった。
「すまん……俺は、
「いいよー僕も
「そうだっぺ!わたすたちの方は大丈夫だから、
「…………恩に着る」
少し離れた所にいる
「アンタがいなくても、アタシがしっかり倒してやるわ……だから、アンタは前だけ向いてなさい」
「……おう、そっちは任せるぜ
『勝手に変な役に任命しないでもらえる?』と絶対零度の視線を向けてくる
─────
屋敷に入ってすぐのホールに、
鶏を模した着ぐるみの頭部だけを被った異様な男、その男の膝の上に頭を乗せて目を閉じているのは……
「えぇ……もう来たピヨかー、来るの早くなーい?空気読めよこの野郎」
どこかで聞いたような……着ぐるみのせいでくぐもっているその声の持ち主の正体は俺には分からない。
でも、
「貴様、【
「知り合いか……?」
「
あんなふざけた格好の奴が
「そうピヨ!ピヨちゃんこそが、泣く子も黙る
「あの振る舞いに油断するな……奴は、強い」
ケラケラと笑い声を上げる【
「
「うっせぇなぁ……可愛い可愛い
クチバシの辺りが、
「俺の妹に汚ねぇ
同じくらいの大きさの鳥の翼が、その一撃を受け止めるが……大きく後ろへと弾かれる。
「あっぶね!?流石にソレ出すのは禁じ手だろうが!!ピヨちゃんの頭より間違いなく汚ねぇだろうがそっちの方が!!」
「うるさい、死ね!!!」
「あ゛あ゛!?久しぶりにトサカに来たぜ……よし、新人!!お前はあっち相手にしてろ、私はアイツを潰してくる」
空いてる手で指を鳴らし、それを合図に奥の扉が開く。ゆっくりと歩み出てくるのは……ウサギの着ぐるみの頭だけを被った奴だ。
……
「
「俺だって、この五年で鍛えてきたんだ……それに、
真っ直ぐに【
「俺の相手は、アンタか」
「…………」
ウサギ頭の奴は何も言わない、ふらふらと頭部が揺れていて……その足取りも不確かで、酷く不安定に見える。
"ギアスディスク"を起動すれば、対戦相手の名前が表示される……テラって言うのか。
「「「"ギアスファイト"レディセット!!!」」」
VS
テラ 【Slave to the Sun】
VS
「「「スタートアップ!!!」」」