こちらの盤面は良好。唯純ちゃんの場に【騎士は消して引かず】と【黒曜騎士】モンスターは設置されてしまったが問題は無い。
「ぼくのターン、カウンターブースト!」
優義徒 第二ターン
ライフ:10
手札:5 ターンカウンター:3
「【星化生の標虫】をサモンするよー!」
【
星化生の
標虫】
黒・白 コスト:3 星魔
A:1 B:1
このモンスターが場に出た時、自分のデッキの上から五枚を見て、その中からカードを一枚自分の場のカードの下に置くことが出来る。
相手ターン中に、自分の場にモンスターが場に出た時に発動する。手札からモンスターを場に出す。
このモンスターは星化生モンスターがいる限り攻撃されず、自分の場に一枚しか存在出来ない。
私のデッキのメインエンジンの一つ、薄く光る触角の先端は同族たちを導く光。皮膚を持たないぶよぶよの青白い体は酷く脆そうで……可愛いよね。
「【星化生の標虫】の効果発動!デッキの上から五枚を見て、その内一枚をぼくの場のカードの下に置くよー」
展開される五枚。欲しかった一枚は……ちゃんと来てくれた。良い子だね。
「【星化生の双頭蟲】を【アルデバラン】の下に置くよーさらに、スペルカード【星、光より速く】を発動ー!」
【星、光より速く】
黒・白 コスト:2 スペル・星魔
自分の場に【星間宇宙要塞アルデバラン】が存在する時に発動出来る。
カードを一枚引き【星間宇宙要塞アルデバラン】の下からモンスターを一枚選んで、場に出す。
「カードを一枚引いてー【アルデバラン】の下にあるモンスターを場に出すよ!おいで【双頭蟲】!!」
【
星化生の双頭蟲】
黒・白 コスト:5 星魔・使徒
A:1 B:1
このモンスターが場に存在する限り、自分の場の星化生モンスターのAとBは1上がる。
一ターンに一度、自分の墓地からモンスターを選び【星間宇宙要塞アルデバラン】の下に置くことが出来る。
【アルデバラン】の外壁の一部が崩れ落ちる。
寄生虫のように巨大な要塞に巣食う双頭の線虫。白く細長い体が宇宙空間でうねる姿は流星のようにも見える……まあ、ロマンチックよりもグロテスクの方が強いよねぇよく見てしまえば。
「【双頭蟲】の効果で墓地からモンスターを【アルデバラン】の下に送るよ。【星化生の幼生】を移動ー」
「それでまた私のターンにモンスターを出し、後続をサーチする……ククク、流石は優義徒!!良いタクティクスじゃあないか!!!」
背を反らし、大声で笑う姿はこの【星化生】の群れを前にしてなお自分の優位を疑っていなくて……苛立つ。
唯純ちゃんのくせに……生意気だ。
「…………」
「優義徒……?」
「アタックフェイズだよー【星化生の幼生】で唯純ちゃんを攻撃!!」
「【ガレスⅩI】で防衛!!」
唯純ちゃんに向かって飛び掛かる【星化生の幼生】
嫌そうに顔を歪めながらも、槍を突き出して阻もうとするけど……無駄だよ。
「だーめ!!カウンタースペル【流れ星、留められず】発動!!」
【流れ星、留められず】
黒・白 コスト:1 スペル・星魔
自分の星化生モンスターが防衛された時に発動出来る。
その防衛を無効にし、カードを一枚引く。
「防衛を無効にして一枚ドロー!」
宇宙の彼方から白い尾を引きながら一筋の流れ星が【ガレスⅩI】の槍へとまとわりつく。
それにより、重心が変わって狙いが外れる。
そのまま【星化生の幼生】が唯純ちゃんに張り付いて、酸の霧を吹き掛ける。
「【双頭蟲】が場にいる限り、ぼくの場の【星化生】モンスターのAとBは1上がる……二点のダメージ、食らっちゃえ!!」
「つっ……実体化しているっだと!?」
ジュン ライフ:10→8
「これでターン終了だよ!!」
「優義徒何故お前が実体化を……いや、それよりもこのまま"ギアスファイト"を続ければお前の身が……」
「危ないから止めろって?やだよ、止めて欲しかったらー……唯純ちゃん、サレンダーしてよ」
痛そうに酸を浴びた腕を摩る唯純ちゃんの姿は結構好きだ。そうして静かにしていれば良いのに……真っ直ぐにこっちに言葉を投げてくる姿は嫌いだから、ついつい意地悪を言ってしまう。
「それは……」
「出来ないならさ、何も言わないでよ」
ぼくの言葉に傷ついたのか、それとも言われた通りのままに振る舞うしかない自分の不甲斐なさによるものか……辛そうに歯を食いしばる姿は見てて愉快だ。
「ほら、唯純ちゃんのターンだよ。早く進めてよ」
嗤いながら唯純ちゃんをからかえば……流石にやり過ぎたのか、唯純ちゃんの雰囲気が変わる。
何かを覚悟したような、そんな風な目で私を見据えてから……懐から取り出した仮面を被る。
「…………私のターン!!ドロー!!」
ジュン 第二ターン
ライフ:8
手札:5 ターンカウンター:2
西洋の騎士の兜みたいな仮面は唯純ちゃんの表情を覆い隠していて、つまらない。
「スペルカード【ソウルサクリファイス】を発動!!手札の【黒曜騎士ユーウェインVI】を破棄してデッキより【狩猟の黒曜騎士ユーウェイン】を手札に加える!!さらに、ライフを2消費して二枚ドロー!!」
ジュン ライフ:8→6
「さらにスペルカード【黒天白夜】!!【ガレスⅩI】を破棄し【双頭蟲】の効果を無効!!」
「あちゃあ……これでぼくの【星化生】モンスターは弱体化しちゃったねぇ」
「さらに、手札またはデッキからモンスターを破棄する!!【黒曜騎士ケイIV】を破棄!!【ケイIV】が破棄された時、手札より【ケイIV】よりコストが2少ないモンスターである【狩猟の黒曜騎士ユーウェイン】を場に出す!!」
【狩猟の
黒曜騎士ユーウェイン】
黄・黒 コスト:2 黒曜
A:3 B:3
墓地にこのモンスター名を除く【ユーウェイン】モンスターがいる時にのみサモン出来る。
このモンスターが場に出た時に発動出来る。相手の場のコスト:2以下のモンスターを全て破棄する。その後、デッキからカードを一枚引く。
このモンスターはデッキに四枚以上入れることが出来る。
獅子を模した兜とソレですら隠しきれない黒水晶の塊が目の辺りを覆い隠している騎士が、人が出しているとは思えない獣のような雄叫びを上げる。
直後、目にも止まらない速度で【星化生の幼生】が、その両手に握られた鋭い鉄の爪によって切り刻まれる。
「【ユーウェイン】は場に出た時、相手の場のコスト:2以下のモンスターを全て破棄し、一枚引く!!」