TCG販促アニメでどう足掻いても悪役ポジションの私が開き直って悪役RPを満喫するお話 作:木津 吉木
煉獄/悪意
「そりゃ
「ピ、ピヨォ……」
「
首領──
牙が、爪が、刃が、魔法が、同士討ちをも気にしない雨のような攻撃の嵐を……暴風の壁が全て撃ち落とす。
「反撃はするなって言われてないピヨからなぁ……【フレズヴェルグ】」
一部分だけの召喚ではない、完全召喚。黒き翼を持った
「鳥野郎の"ギアスモンスター"だ!!」
「
「だがアイツは一体だけだ!!攻撃し続けりゃ、先にガス切れすんのは向こうだ!!」
彼女が美人なのは認めよう、でも私が連れているのは
「【
ものの数分で攻撃してきた奴らは制圧し、この場に立っている人間は私と首領だけとなった。
「私の処分は……これで終わりということでいいな?それとも、アンタが直々に手を下すか?」
「オわりでカマわねぇヨ。オマエはタイカを出したからな」
「……つくづく思うが、そのイントネーションを直す気は?」
「
「……誰に?」
「カミサマ」
ゲラゲラと品の無い笑い声を上げ、首領が演説でもするかのように声を張り上げる。
「ハコニワの世カイを作ったエラーいカミサマ、ソイツの気分で今すぐにでもオレらはプチッとツブされるかもしれない……ふざけんなってハナシだヨなぁ?だから、オレはカミサマにケンカをウった」
「そして負けたと」
「ギャハハハハ!!ストレートに言いやがるなぁ〜?」
手を伸ばし、空に手のひらを向ける首領は……その先にいるナニカを睨みつけるように目を細める。
「カつまでやってやるヨ。オレは
最後の言葉、その言葉に乗せられた気迫がほんの少しだけ呪いとやらを振り切ったのか、真っ直ぐにその意味が伝わる。
そして、私に視線だけを向ける。
「だからヨ……オマエがダレとつるもうがカマわねぇが、オレのジャマだけはするな」
どこまでも深く冷たい水の底にいるような、そんな情景を幻視させられた。
ただの言葉に乗せられた、その殺意にも似た覇気に【ハムレット】が先走っていきそうになるのを手で制す。
「分かってる……だが、私に命令はしないでもらおうか……私は
ーーーーー
「あら、
酷く優しげな猫撫で声を掛けてくる女性が伸ばす手を、避けるように一歩後退れば『あらあら〜』と残念そうな声を上げる。
「手前の心配は不要です、カードの力で直ぐに癒えますので」
「でも思いっきり、統白神に殴られとったやん。ウチ見てたんやでー?」
関西弁で気安く話しかけて来る女性が近づくのも避け、二人から微妙に距離を置く……距離が近いんですよ、この二人。
「もー傷つくやーん!なんで毎回逃げるんよ
「手前は妻帯者ではありますが、異性ですよ。貴女方が異性に対しての警戒心が無さ過ぎるのです。前にも説明しましたよね?」
「そやったっけ?まあええやん!ウチは
「ウフフ……
年齢に関わるワードは彼女の禁句の一つだ。
その地雷を踏んでしまった関西弁の女性──
「か、堪忍やで姐さん!!怒らんといてーな、ほんま怖いんよ姐さん怒ったら」
「手前を盾にしないでいただけますか?」
「ええやん!ウチはノーリスクやし!」
「手前にリスクが押し付けられているのですが??」
気の抜けるようなじゃれあい……これが出来るのも恐らくは今日まででしょう。
「…………手前が"ギアスファイト"をしたことで、統白神
「直接触れ合った統白神の方が確率は高いでしょうねぇ……ウフフ、出来たら統白神が良いわねぇ」
「なんでなん?誘黒神の方が持ってるであろう権能的に便利やん」
「だって……統白神のすぐ近くには
ウットリとした……しかし、どこも見ていない翡翠色の瞳が三日月のように細められる。
「私のお人形さんとして、彼らともまた一緒に遊びたいのよ」
【次章予告】
世界大会決勝トーナメントが始まる舞台裏
創造神を堕とさんと表舞台に現れる
秩序を保つ為に集結する五柱の神
そして、悪意が遂に花開く
「私が何とかしますから……だから、さよならです」