TCG販促アニメでどう足掻いても悪役ポジションの私が開き直って悪役RPを満喫するお話 作:木津 吉木
第三章 役者は舞台へ
──時折、私の左眼は未来を映す。
何時に起こるかは分からない。しかし、必ず何時かに訪れる情景。
赤い水に沈む黒
唄と共に消える白
錆びつき二度と動かなくなる黄
影ごと焼き尽くされる緑
生贄として差し出される青
そして──
私に近しい力を持ち、未来をより良いものへと変えようとしていた基青神にこの未来の一部を見せ、待ち受けるであろう試練について話してやったことがある。
しかし、奴は私の手を振り払った。
私が頂点に立っていないことを妬んでいる……?馬鹿な、そんなことは
彼が……
彼の隣に居たい。彼の望むままに与えたい……私以外が彼の関心を得ていることの方がずっと
だから……産まれた時から彼の心の片隅を占領し続けているあの子が妬ましい。
だから……だから……
いつの間にか登っていた朝日が、私を照らしていた。
「おう、ハヤいな」
「おはよう
「ギャハハハハ!!ンなわけねぇだろ?ちぃとばかし、ヒャッカのヨウ
スっと反射的に目を細めてしまう。また直ぐに会えるのにわざわざ見に行くなんて……ズキリと胸の奥が痛む。
「ふーん……そんなに
「ヒャッカが中シンだからムリだ。アイツがこのサクのジクの一ポンだからな」
「じゃあ、仕方ないねぇ……あの鳥、自由にさせてていいの?アレ、間違いなく敵側に内通してるよ?」
「カマわねぇヨ。アイツの目テキはサイショからあのオンナとキョーマだけだ……テキもミカタもどうでもいいンだヨ、アイツにとっちゃあな」
「だから、
「オマエが言うか〜?」
「私はみみっちくないから良いんだよ」
『オナじアナのムジナだわー』と笑ってくる
そう……今日この時から、全てを終わらせるんだ。
ーーーーー
未明に、一基のヘリコプターがラ・リィア島へと着陸する。
人目を
「お待ちしておりました救黄神様」
『出迎えは不要と伝えていた筈ですが』
「
『……良いでしょう。そなたの行いを
「
頭を下げ、
機械仕掛けの神故に、合理的に行動を起こすかの神には……このような行動は非合理的なのだろう。
ヘリは速やかに島を離れ、付き添いとなる者も必要最低限、つまりは私だけだ。
故に……
「救黄神、覚悟ぉぉぉー!!」
雄叫びと共に襲い掛かる
咄嗟に、"ギアスモンスター"を呼び出そうとした私を制したのは救黄神様だ。
『不要です。
その言葉と同時に、鈴の
『
ゴロツキ共は全て地に伏せ……その意識を刈り取られていた。恐らくは、峰打ち。得物の形もその攻撃の瞬間さえ私の目には取られられなかった。
そして……救黄神様のお姿は、ブリキの
月の光を受ける濡れた
清楚な白いワンピース姿と併せ、小柄な女性といった容姿……これが救黄神様が人の姿を模した姿なのだろう。
「は……直ちに」
『それでは、
「お供します……」
否定も言葉もない……ただ静かに歩いていく救黄神様の後を私は追った。
ーーーーー
日本代表に残された最後の希望、それは……勝利数が同率のインド代表と、それぞれが代表を一人選んでの決戦。
ただし、その代表戦には条件がある……日本代表対インド代表の試合で選ばれた選手以外から選ぶこと。
「わたすが……わたすが勝たないと、みんなが今まで頑張ってきた努力が報われないっぺ」
わたすと
でも、ここでわたすが逃げたら……それこそ、みんなの迷惑になってしまうっぺ。
震える手を、
「わふっ」
「うん……独りじゃない、分かってるっぺ……わたすには、みんなが居るっぺ。でも、勝たないと……わたすが勝たないと、ダメなんだっぺ」
「わふっ」
「……うん、ありがとう。一緒に……戦おう、タマモノマエ!」
「わふっ!!」
頬を舐めてくるもふもふの毛の温もりに、笑みが零れてしまう。
もう、怖くない……みんなで……【
おや、