TCG販促アニメでどう足掻いても悪役ポジションの私が開き直って悪役RPを満喫するお話 作:木津 吉木
そういえば、シャドバ始めました。ネメシス楽しい
「【タマモノマエ】……もうちょっとだけ耐えて欲しいっぺな!わたすのターン!カウンターブーストだっぺ!!」
翠子 第二ターン
ライフ:10
手札:4 ターンカウンター:5
大型モンスターを出すにはまだ心ともないターンカウンターだけどもどうするんだ?
「地盤を整えたら、次は展開の要を潰す……スペルカード【豊穣の地鎮祭】を発動するっぺ!破棄するのは【
「そう来ますか……仕方ありません、通しましょう」
地面が水面みたいに揺れて、その強烈な威力が中に入ってたあの気持ち悪い宝石ごと箱を破壊する。
……ユギトの奴、仕方ないとか言いながらもその口調は楽しそうだ。
「やったっぺな!次はあのおっかない天使さんだっぺ……えーっと「待て……」ぺ?」
「【ルシファー】に対して破棄するカードを使うな」
「お早いお目覚めで……ゲーム外からプレイヤーへのアドバイスはマナー違反ですよ」
「
「演出ですよ。だって、知らないままに発動して効かなかった時の驚愕って……面白くないですか?」
愉しそうに、そう言うユギトと視線がぶつかる。
真っ赤なその目はその愉しげな声色と違い、どこまでも冷たく感じた。
「まあ、バレたら仕方ないですよねぇ……良いでしょう。
そして提示されたのは条件付きとはいえあまりにも強固な耐性と敗北回避能力を持っているという情報。だから、俺の【
「さて、また横から何かを言われてしまうのも面倒です……観るのは許しますけど、拘束させてもらいますね」
ユギトが指を鳴らすと同時に、この薄暗い石造りの建物の奥から何本もの鎖が宙を飛ぶ。
そのままユギトの父ちゃんをグルグル巻きに絡め取り、近くの牢屋──角の生えた馬のマークが刻まれている──の中に引きずり込まれる。何か言ってるみたいだけども……全く聞こえないし、締め付けられているのかその表情はとても苦しそうだ。
「はい!これでおじゃま虫もいなくなりましたし、どうぞプレイを続けて下さいマイバラ嬢」
「なんで……自分のおっとうにそんな酷いことするっぺか
「酷いことをされても仕方の無いことをあの人がしたからですよ。早くプレイを続けて下さい」
その言葉だけは今までのものと違って、愉しそうな感情が乗っていない……素の言葉に聞こえた。
「だからって
ポンと軽快な音が鳴り、灰色の毛に大きな真っ赤な前掛けを掛けた大きなタヌキが出て来る。その足元に小さなタヌキたちがわらわらと集まってきて、地面から光る何かを掘り出したかと思うと、
「
「しかし【サンダユウ】のサモンで使えるターンカウンターは残り3……どう返して来ますか?」
「こうするっぺ!
緑 コスト:4 ユニオン・豊穣
このカードは【
このカードがユナイトされた時、このターン中に増えたのと同じ数だけターンカウンターを増やす事が出来る。この効果で増やしたターンカウンターはターン終了時に無くなる。
このカードをユナイトしたモンスターの
・このモンスターが攻撃する時に発動出来る。プレイヤーを一人選択し、そのプレイヤーのライフを自分のターンカウンターの数だけ回復する事が出来る。
子ダヌキ達が何匹も集まって運んできたのは、豚みたいなマークが刻まれた大きな木製のしゃもじ。
それを【サンダユウ】がよたよたとしながらも担ぐと、地面から幾つもの光が湧いてきてその全てが
「ユナイト時の効果発動!このターン中に増えたターンカウンターの数だけ、このターンの間に使えるターンカウンターを増やすっぺ!その数は【タマモノマエ】の効果も併せて12だっぺ!!」
これで残してるターンカウンターも合わせて使える数は15……流石にとんでもないカウンターの数にユギトの奴も絶句している。
「出し惜しみは無しだっぺ!【
数十匹の子ダヌキに担がれてきたのは腹部が大きく膨らんだ、豚頭の巨人。全身が苔に覆われているけども気にしていないのか、自分に生えた苔をむしって食べている。
「……ああ、なるほど。そうなっていたのですか貴方は」
「???」
ユギトの呟きに
【オオモリサマ】の効果で【ルシファー】を除く、ユギトのモンスター全てが破棄されてその数だけ【オオモリサマ】の
「【ベリアル】が破棄されましたが、デッキに二枚目の【
「ならバトルだっぺ!」
「バトルフェイズに入るのならばスペルカード【
ユギトが付けているのによく似た白い仮面を被った白ローブの怪人──【ルシフェリオン】が【ルシファー】に並び立つ。
耐性は健在な為に破棄を踏み倒されている……確か、バトルすると相手モンスターを封印するのと破棄されると強化体が出てくる効果だったっけ。
「むー……押し切るっぺ!【サンダユウ】で【ルシファー】を攻撃!攻撃時にユナイトしている【オオモリサマの大しゃもじ】の効果発動だっぺ!わたすのターンカウンターの数だけ、選んだプレイヤーのライフを回復するっぺ!選ぶプレイヤーは……
「……なるほど」
【サンダユウ】が頑張って振るうしゃもじが描く奇跡から緑色の光が迸る。
癒しの光によりユギトのライフが回復するが、それは【ルシファー】の力の大幅な弱体化になる。
【ルシファー】は嫌そうに顔を顰めながら、自分に向かって振るわれるしゃもじを拳によって迎撃する……力は同じぐらいだったみたいで、しゃもじが砕けて【サンダユウ】が消滅すると同時に【ルシファー】も膝をついて消えていった。
ユギト ライフ:3→20
「【オオモリサマ】で
「【ルシフェリオン】で防衛、さらに効果で【オオモリサマ】を封印状態にします」
子ダヌキ達によって転がされていく【オオモリサマ】だが、その突進(?)を止めたのは【ルシフェリオン】が投げた白い光の槍だ。
つっかえ棒みたいに行く手を遮り、そのまま【オオモリサマ】色素を奪って封印していった。
「むー……ターン終了だっぺ」
「【ルシファー】を容易く突破するなんて……成長しましたね、マイバラ嬢。少し前まで"ドレッドギアス"未経験者とは思えませんよ」
言葉はとても優しく聞こえるけども、悪意を孕んだその言葉に
「
「あはは……私が"ギアスファイト"をやめるわけがないでしょう?それに
白・黒 コスト:2 スペル
自分の場のモンスター一体を破壊して発動する。相手の場のモンスターの効果を無効にし封印する。その後、以下の効果から一つを選択する。
・自分の手札またはデッキからカードを一枚破棄する。
・墓地からカードを一枚手札に加える。
地面に開いた大きな亀裂、その中にユギトの手札を一枚かっぱらっていった【ルシフェリオン】が飛び込む。
「私の場の【ルシフェリオン】を破棄して効果発動です。【タマモノマエ】を封印し、私の手札の【
「【タマモノマエ】!!?」
『おのれ……末代まで呪ってやる!!!』
「私が末代なので短い呪いですね……さて、続けますよ。【ルシフェリオン】が破棄された時に効果発動です。私のライフの半分を捧げて【
ユギト ライフ:20→10
ユギトがまた指を鳴らす。
空から降り注ぐ虹色の極光の柱が地面を貫いて、そこから二体の影が飛び出す。
赤、青、緑、黄、白、黒の六枚の翼を拡げ、豪華になった白ローブを翻す【ルシフェル】
黒ずんだ汚い色の六枚の翼を羽ばたかせる【ルシファー】
二体の超大型モンスターの同時サモンだ。
【ルシフェル】が腕を軽く振ると、それだけで俺の場の【
「そんな……おっかないモンスターが増えて帰ってきたっぺ……」
「どちらのコストも8を超えていますので合計で二個、
絶望したような
「初心者だったマイバラ嬢が【ルシファー】を突破したのですから……経験者のミト嬢は【ルシファー】と【ルシフェル】の両方を相手取れますよね?」
「……上等!やってやるわよ!!!」
気合いの入った
手札の中にある一枚のカード──【
最近の悩みどころさん
これ、普通にユギトがデッキパワーで押し切れるな???