TCG販促アニメでどう足掻いても悪役ポジションの私が開き直って悪役RPを満喫するお話 作:木津 吉木
「──それで?
「バレたか……まあ、お茶目な嘘と言うやつだ。許せ」
ふよふよと宙に浮く【
「なんでそんな嘘を吐くのです?」
「英雄という肩書きが欲しかったからだ」
「…………それだけですか?」
「それだけだが?」
ふんすと胸を張る【ルシフェリオン】に思わず溜め息が零れます。
そんな英雄という肩書きなんかの為に権能まで持ち出して周りを巻き込んだ盛大な嘘を吐いたのですか……もう少しこう、深い考えがあるかと私は思ったのですが。
「はぁ……じゃあ、もうこの話は終わりです。急ぎますよ、お父さんをこれ以上暴れさせる訳にはいきませんから」
「なんだその残念な物を見る目は……肩書きは大事だぞ?他者から見た自分への第一印象になるからな」
「……ならば、貴方から見て私はどのような肩書きを持っていますか?」
「私から見ればそうだな……
【ルシフェリオン】の言葉に私は安心しました。
ああ、ちゃんと私は■されるべき存在でいられているのだと
ーーーーー
「アタシのターン!ドロー!」
水兎 第二ターン
ライフ:10
手札:6 ターンカウンター:3
【タマモノマエ】が封印されているから、カウンターの倍加が無い。
前のターンでデッキトップに固定したカードを引いた
それを二ターン目で出されたのだから、俺だって困るし絶望しそうになる。
「
「うっさいバカ!!アタシはこんな所で負けたりしないの!!良いから、アンタはアタシが更地にした後であの人を一気に倒す方法を考えてなさい!!!」
俺のそんな心配の言葉をアイツは一蹴するけど、その目に火が灯る。
バシンと自分の頬を叩いて気合を入れた
「スペルカード【
青 コスト:2 スペル・妖精
自分の場にカードがない時に発動出来る。
デッキからコストが2以下になるように妖精カードを手札に加える。
こうして手札に加えたカードのコストは-1される。
青・白 コスト:3 妖精
コスト:1以下の妖精モンスターが場に出た時に発動する。その妖精モンスターのサモン時に発動する効果をもう一度発動する事が出来る。
「デッキからコストが2以下になるように妖精カードを手札に加えるわ!アタシが手札に加えるのは【
「【
「まだ下準備の段階よ!女の子は支度に時間が掛かるの!【
一気に四枚ドローされて
ターンカウンター自体の消費も0だし、初手のドローも合わせてカードを五枚引いているから、後ろで
……でも、その効果では一番厄介な【ルシファー】の効果は無効に出来ないし、何より破棄しただけではまた墓地から帰ってくる。
デッキか手札に送り返すのが良いと思うけども、あの【ルシフェリオン】の効果で再度呼び出されるのが目に見えている。
…………いや、
「(
青 コスト:2 妖精・雪
A:2 B:1
このモンスターを手札からサモンした時に発動出来る。手札を一枚破棄し、カードを二枚引く。
氷で出来た蝶のようなモンスター──【
「【
手札に引いたカードを見て、
「来た!スペルカード【
さらに蝶が羽ばたいて手札が増える
そして、
「このカードは一ターンの間にカード効果で引いたカードが八枚以上の時にデッキから手札に加わる!スペルカード【
青 コスト:2 スペル・妖精・神器
このスペルは一ターンの間にカードを八枚以上カード効果で手札に加えた時にデッキから手札に加えられる。
カードを四枚以上手札に加えたターンにのみ発動出来る。カード名を宣言し、相手の場、手札、デッキ、墓地からそのカードを全て自分の手札に加える。
こうして手札に加えたカードの効果は無効になる。
低めの女の人のような、高めの男のようなそんな妙に耳の奥がざわざわする笑い声が聞こえたかと思うと、目も開けられない程の勢いで吹雪が巻き起こる。
目を開けると、そこにいたのは白っぽい水色……氷色とでも表現したくなる色の髪の背の高い人物。
そいつは【ルシファー】の手を取ったかと思うと、その手の甲にキスしてから花びらに包まれて二人とも姿を消した。
「カード名を宣言し、そのカードを相手プレイヤーから
「なるほど。墓地からもデッキからも無限に生えてくるモンスターならば、自分の手札に監禁してしまえば良いと……良い解法ですね」
今度こそ、切り札を完全に排除させられたのにユギトは楽しげに笑う。
……アイツのあの余裕はなんなんだ?
「
ゾッとするくらいに綺麗なねーちゃん──【スノーホワイト】が冷たい視線を【ルシフェル】に向けながら、指を指す。
それだけで、一瞬にして【ルシフェル】の羽が凍りつき霜が降りる。
「【スノーホワイト】が場に出た時の効果発動!アタシのターンの終わりまで相手の場のモンスター全ての効果を無効にし、さらに次の
「コスト:8以上のモンスターが場に出たので、
「ご名答よ!バトル!!【
『おのれ、こんな子供たちに二度も──』
七色の光の槍で近づいてくる二体の水色の妖精を叩き潰した隙を、小さな氷の蝶は見逃さなかった。
一瞬の間に近づき、その体に触れて自分諸共【ルシフェル】を完全に凍りつかせて消えていく。
「【スノーホワイト】で
【スノーホワイト】が指を鳴らす。それだけで、世界全てが凍りついたように動きを止めた。
そして、氷の杭が何本も地面から生えてきてユギトの体を貫いた。
ユギト ライフ:10→8
血が滴る。
でもそれは真っ赤な色ではなく、真っ黒で……液体の筈なのにボトボトと泥のような粘り気を持っていた。
「なっ……!?」
「……あーあ、やっぱり貴女程の方の攻撃は効きますね。
氷が突き刺さったまま、ユギトは痛みを感じないかのように喋り続ける。
「でもお見事ですね、
「
「はい、それも私の仕業です。私、そこそこ昔から色々していたのですよ?」
ニコリと笑うユギト……アイツの腹から流れていた黒い血が、氷を食い破るように割ってそのまま腹の傷が時間が巻き戻るように、衣服ごと治っていく。
あんなの……普通の人間が出来る事じゃない。
急に現れて、影から変なの出した時はモンスターの力を借りたのだと思ったけども……今のアレはそれでは言い訳がつかない。
久しぶりに、俺は何かを
「ジュンお兄さんが言ってたの本当だったんだっぺか……?
震える
「そういえば、ジュンくんとお話していましたよねマイバラ嬢。その通りですよ。
笑ったまま話すその姿は、よくカードショップで一緒に"ギアスファイト"をしていた時のユギトのまんまで……だからこそ、怖かった。
「一応、名乗りましょうか。私はかつては【這いよる混沌】という名のカードでしたが今は……【
真っ白な仮面に、真っ白なローブ……それに似つかわしくない真っ黒な中身が友達の姿のまま、友達のように笑っていた。
神器カードはそれぞれの色の神にまつわるカード群です。強力なのを多くしています。