セイアが頭を撫でて聖歌を口ずさむ所から変わってます。
ナギサ「...セイアさん?ここは一体...」
「おはようナギサ、君は部屋で倒れていてね、保健室へと連れてきたんだ。」
ナギサ「そうですか...ミカさんには...」
「言ってないよ」
ナギサ「ありがとうございます」
「ナギサ、最近君の様子がおかしい。先生と何かあったのか?」
ナギサ「な、何もありま、うっゴホッゴホッ」
「大丈夫か!?」
ナギサ「なんでもありません...大丈夫です...」
ガラララ
"ナギサ、大丈夫かい!?"
先生が慌ててやってきた。
ナギサの方へ振りかえると彼女の顔色は一層悪くなり小さく震えている。
私は先生の前に立つ。
"セ、セイア?ナギサは大丈夫なの?"
「先生、悪いが君が立ち会う権利はない。さっさと帰ってくれ。」
"な、なんで?生徒の安全を確かめる権利くらいあるだろう?"
「何回も言わせないでくれ!いいから帰れ!いつから君はそんなに図太く無神経な人間になったんだ!?」
私は生きてきて初めて声を荒げる。
先生は引き攣った顔をし立ち去って行った。
"ご、ごめん。ナギサを頼んだよ"
ナギサ「セイアさん...そこまでしなくてもいいのではないでしょうか...」
「何を言っているんだ、君がこうなったのは彼のせいなのは見てわかる。ならば彼をここに入れる理由なんて無いじゃないか」
ナギサ「セイアさんなんで分かって...」
「私は直感だけはいいからね。君は何も考えなくていいんだ、ゆっくり休んでくれ。」
私はナギサの頭を撫でながら聖歌を口ずさむ...。
ナギサ「セイアさんの歌声、初めて聞いたかもしれません。とっても綺麗で...とても落ち着きます」
「ふふ、確かに、最近は大聖堂に足を運んでいなかったからね。しかも、これしか歌っていなかったからバリエーションに欠けるがね」
私は続ける。
その日、保健室から素敵な聖歌が聞こえるとちょっとだけ話題になった。
ナギサ「セイアさん、これから毎日、こうして頭を撫でながら、歌ってくれませんか?」
「いいとも、君がしてほしいというなら喜んで」
...
......
.........
ナギサは3日ほど休み体調は万全といってもいいだろう。
彼女から先生を入れてもいいと言われた日から、ちょくちょく先生は顔を出しに来ていた。
すっかり慣れたようで顔色も変わらず震えも無い。
ナギサ「先生、セイアさんの歌声、聞いたことありますか?」
"無いかな、セイアって歌えたんだね"
「失礼だな、私だって一(いち)トリニティ生なんだ、大聖堂で歌ったことなんて数えるくらいはあるさ。」
ナギサは退院(保健室)し元気な姿を見せていた。
ミカや先生とも仲良く、私は眺めているだけだったが、とても幸せだった。
その翌日、彼女は自室で死んでいるのが発見された。
死因は自殺、致死量の薬を飲んだらしい。
...その部屋には、私が口ずさんだ曲が、キリエが流れていたそう。
その日、葬儀が執り行われ、彼女が最後に残した曲という事もあり、キリエが絶えず流れていた。
その葬儀にはゲヘナで唯一エデン条約を推していた風紀委員長の姿もあった。
ミカは泣きじゃくり一層ダメになってしまった。
先生は気丈に振舞ってはいるものの、先生として間近に見ていた生徒の死というのは、とても大きかったようだ。
私は墓の前で空を見上げる。
そして、ナギサの前に、フリージアを添える。
「ナギサ、どうか安らかに......-Kyrie Eleison...」
私はあの日ナギサに歌った曲を口ずさむ...。
END(if)
ご愛読ありがとうございました!
このアカウントはYouTubeに応募した物やR15あたりの物を投稿するために作ったのでこれからも頻度は終わってますが投稿するので是非読んでください!
一応pixivでもSSやってます。
pixivではR15の物はほぼ出ません。健全なものだけです。
「曇らせは晴れるから味がする」
で、やってるのでよかったら見てね~。