本当は今回で闇ギルドは一端終わらせるはずだったんですが、ちょっと反省。
「お、セブンじゃねぇか。どうよ調子は?」
「はっ、調子も何もねーよ、ナイン。これからだって時に呼び出しやがって」
セブンが呼び出された場所に向かうと、フードを目深に被った軽薄そうな男が声を掛けてくる。ナインと呼ばれるその男は、セブンと同じく、闇ギルドの使い走りだ。恐らくは自分と同様、シックスに呼びつけられたのだろう。同じ下っ端仲間にして、数少ない話せる同僚だった。
「聞いたぜ、王国の王子を捕まえようってんだろ?お前も災難だな。組織を抜けようだなんて言ったばっかりによ」
「ほっとけ。それにもう時間の問題だ。今頃、雇ったゴロツキ共が王子をふん縛ってるところだよ」
あの数で包囲したのだ。わざわざ積み荷の樽まで使って逃げ場も封じ、地の利も此方にある。おまけに闇ギルドの戦闘員まで高い金を払って融通してもらったのだ。セブンの一世一代の賭け。そう簡単に抜けられては困る。
「おや、お二方はもうお集りのようですね。お待たせしてすみません」
雑談で時間を潰していたところに、声がかかる。穏やかな声だが、慇懃な態度を隠そうともしないその声の持ち主が、セブンは心底嫌いだった。
「遅刻したの、わざとだろう、シックス」
「いえいえ、少しここに来る前に面倒事の対処が入りまして。そちらに少し時間を使ってしまいました」
抗議するナインに、シックスは肩を竦めながら答える。同じナンバーズに属していながら、シックスは組織の幹部。それに対し、セブン達は下っ端。たった一つの数字の違いに、大きな隔たりがあった。
「では、早速今月のノルマの確認をしましょうか」
「チッ、ほらよ」
そう言われ、ナインが舌打ち混じりに今月の稼ぎをシックスへと渡す。手渡された金貨の重みを軽く確かめた後、シックスが中身を検める。そうして、その中身から幾枚かの金貨を取り出すと、ナインへと手渡した。
「では、今月の取り分です。ご苦労様でした」
「…まいど。チッ、これだけかよ」
手渡された金額に不満をありありと示しながらもナインはそれ以上何も言わない。組織の上下関係は絶対。余計な事を言えば自分の身が危ないからだ。
「では、次はセブンさん」
「………」
セブンも自分の懐から袋を取り出すと、シックスへと投げつける。ナインの渡したそれより遥かに軽いそれを受け止め、シックスは口を開いた。
「おや、ノルマを随分と下回っているようですが、どうしたのですか?」
「う、うるさい!あんたも分かってんだろ?王子をとっ捕まえるのに金を使ったんだ。組織の為に使ったんだから経費って事で良いだろ?」
その言葉に、またもシックスはこれ見よがしに肩を竦めた。
「セブンさん、世の中結果が全てなんです。組織を抜けたいというなら、結果を出して頂かないと」
「ッ!だから、その結果を今出して――」
「――王子の捕獲ですが、上手くいっていないようですね」
いきり立つセブンに、シックスは今しがた部下から入った情報を告げる。
「何だって!?そんなはずない!あの包囲網を抜けられるはず…」
「貴方、王子だけでなく、余計なものまで呼び込みましたね?」
余計なもの、そう言われ思い浮かぶのはあの鎧の偉丈夫。まさかあの男が包囲網に穴を空けたとでも言うのか。
「彼によって包囲網は崩壊。王子達も無事です。何より、貴方を追ってこのアジトまで向かってきています」
「そんな…嘘だろ…?」
「一応、私の方で対処しましたが…フォーから手勢を借り受けるのに随分と出費が嵩んでしまいました。貴方の尻拭いをさせられたのです。当分は、ただ働きでしょうかね」
「は!?待ってくれよ、そんなんじゃいつまで経っても…」
その言葉にセブンは焦る。ただでさえ途方もない金額なのだ。故に王子捕獲で賭けに出たというのに、このままではご破算どころではない。その様を嗜虐的な笑みを浮かべ、シックスは口を開く。
「ふふ、そうですね…貴方が王子を殺せば、組織を抜けるのに口添えをしても良いですよ?」
「は…?アタシに、殺しをしろって言ってんのか!?」
セブンがその言葉に顔を青くする。今まで盗みで生きてきた。殺しに手を染めた事なんて一度もない。一度手を出せば戻れなくなると、そう思っていたが故に。
「ええ、王国の王子。お人好しなのに加えて、随分と女性には甘いようです。闇の組織に虐げられている貴方が求めれば、きっと助けてくれる」
「そこに…私につけ込めって言うのか…?」
「大丈夫です。いざとなれば私も手伝います。貴方が初めて人を殺す、そのお手伝いを…」
想像し、緊張と恐怖に駆られ、息を荒くするセブンにシックスは優しく声を掛ける。闇ギルドの、大切な仲間なのだ。より深い闇へと堕ちていく、その手助けをするのに否やは無かった。
「――ああ、漸く見つけたわ」
しかし、それはより深い闇によって塗りつぶされる。
「て、てめぇ何者だ!?」
「お、お前は…」
突然の乱入者にナインが声を荒げる。我に返ったセブンがその姿を認識する。それは、王子一行と共にあった、デーモン、アブグルントの姿。夜闇の中で、はっきりと主張する白い少女の姿だけが、どこまでも不気味であった。
「彼はまだ来ていないのね。良かったわ。少しくらい、役に立っておかないと、ね?」
「おや、それは貴方一人、という事ですか?」
警戒する闇ギルドの二人に対し、シックスは余裕を崩さない。たかがデーモン一匹だ。裏社会を牛耳る闇ギルドのトップともなれば、邪教や闇の魔術に手を染める者とも繋がりはある。今更、動じるという事もない。
「今のところはね。ここを探すのに何人かに道案内を頼んだのだけれど、難しいわね。上手に壊す手段、勉強しておかないと」
どさり、と少女の背後から何かが崩れ落ちる音が聞こえた。そちらに意識を移せば、闇ギルドの戦闘員。シックスの護衛として連れられていた一人が、泡を吹いて痙攣していた。
「――!!」
薄い笑みを浮かべたまま此方を見遣るアブグルントに、セブンは声にならない悲鳴を上げる。明らかにあのデーモンは普通ではない。一体何故、あんなものがお人好しの王子達の輪の中に加わっているのか、理解が出来なかった。
「…何が目的で?」
シックスがアブグルントへとその目的を問う。こちらを単に捕まえるだけならば、単身で乗り込むような真似をする必要は無い。その言葉に、アブグルントは考え込む。その姿は少女然とした愛らしい仕草であったが、足元でがくがくと痙攣し始めた男が全てを台無しにしていた。
「そうね…。言葉で表すならば、贄、かしら」
「贄…?」
「そう!私ね、彼の全部を知りたいの!だから、貴方達は彼が何を選択するのか。それを知るための贄」
自分の中で適切な言葉を見つけたのだろう。華やいだ顔でシックスの問いにアブグルントは答える。この三人の中で、アブグルントの言う彼に思い当たる節は無い。アブグルントもそれを知ってもらおうとは思っていないだろう。しかし、悪魔が贄を捧げる相手。きっと碌な存在ではないだろう事は想像に難くなかった。
「さっきから黙って聞いてりゃ、ふざけんじゃねぇぞ女!」
突如現れ、好き勝手にのたまう悪魔に、我慢の限界を迎えたのだろう。ナインがいきり立つとアブグルントへと掴みかからんと歩み寄る。
「何が贄だ!お前は、俺達が一体何者か分かって――」
「――貴方は別に要らないわ」
近寄ってきたナインに、槍を一閃する。それはナインの喉元を引き裂き、鮮血を迸らせる。それは港町の、廃墟の壁を赤く彩った。
「が……カヒュッ…!」
「さて、そろそろかしら」
喉元を押さえ、漏れゆく空気をしかし押し留める事が出来ずに倒れるナインに見向きもせずにアブグルントは町の一方を見遣る。まるで虫を払うように人を殺すその様は、デーモンという人と異なる種族の価値観をまざまざと見せつけていた。セブンは呆気なく殺された同僚の姿に恐怖で固まる。下手に動けば、次に殺されるのは自分だと、そう思ったが故に。
シックスもまた、動かない。目の前の女悪魔が何をしでかすか分からないというのが一つ。そして、このまま時間を稼げば、王子達も来るのだろう。そちらに関しては取引の材料もある。問題はない。
そして、しばらくの静寂の後、それは現れた。石畳に金属質な足音を響かせながらこちらへと向かってくる。血みどろに汚れた鎧を意に介さず、ただ真っ直ぐに此方へと。果たしてそれは、シックスの期待とは裏腹に、既に対処済みと捨て置いたはずの男。その手に握られているのは、刀身に蠢く肉塊が覆われた、一目見てまともではないと分かる大剣。
褪せ人が無造作にシックス達に向けて何かを放る。それは、闇ギルドの戦闘員だった。既に事切れ、物言わぬ肉塊と化したそれを認識したシックスは、緊張と共に息を呑む。絡繰り忍者が、敗れたというのか。俄かに信じがたいが、しかし、この男が目の前に居るのがその証左。
セブンは目を大きく見開き、己の失敗を悟った。こんな恐ろしい悪魔と鎧の男を従えている王子がお人好しだなどと、そんな筈が無かったのだ。自分は最初から、あの男に泳がされ、こうして闇ギルドを潰すのに利用されている。自分も最初から殺すつもりだったのだろう。優しげに此方を見つめていた王子の、その冷酷さに絶望する。
この内心を王子が知れば全力で訂正したのだろうが、不幸にも、彼女の内心を推し量る者はこの場には居なかった。
「これ以上なく恐怖心を煽っているね。わざとなら流石といったところかな。いつもあんな感じかい?」
「私もほぼ初対面なのですが、素のような気がしますね、あれは…」
「ちょっとアレは忍者的には無いですね…」
背後でその様子を見ていたトリシャ、アイリーン、ウルスラがそれぞれ反応を示す。失った体力を回復するのに最適な選択をしたまでの事。何もおかしくはないはずだと、褪せ人は判断する。
「意外と、遅かったわね」
「状況を説明しろ」
先んじているアブグルントと、セブンともう一人。それに加えて痙攣する男と死体。説明を求めるのも無理もない状況だった。
「彼女と、闇ギルドの幹部の足止めをしてあげたの。褒めてくれても、良いのよ?」
「そうか…余計な邪魔が入ったのでな、実際助かった」
「ふふ、素直にそう言われると、何だかんだ悪い気はしないわね」
この惨状を前にして気にも止めない男と満足げな悪魔。その姿にトリシャは呆れた様子を見せる。
褪せ人が、セブンへと視線を向ける。視線を向けられたセブンが身体を大きく震わせて怯えた表情を見せる。もはや取り繕う余裕もありはしない。当初見せた虚勢すら維持できない少女を見て、ひと先ずは放っておいて良いだろうと視線を切る。そして、目の前で引き攣った笑みを浮かべるシックスの方へと歩み寄った。
「お前が闇ギルドの幹部か」
「ええ、シックスと申します。お見知りおきを」
慇懃な態度を取り繕い、シックスはそう自己紹介をする。その態度に、しかし褪せ人は反応を示さない。単刀直入に、己の要件を突きつける。
「王国の王子、あれに懸けられた懸賞金。仕立て上げたのは誰だ」
「フフフ…それは、他ならぬ私です」
シックスが薄い笑みを浮かべて答える。それは自分の仕業に他ならないと、包み隠さずに答える。それを聞き、褪せ人が再び口を開く。
「取り下げる、その手段について教えろ」
「ええ、構いませんよ。ですが、条件があります」
シックスは、その要求について、自分の身柄の開放を条件に応えてやろうと、そう考えていた。それで足りぬのならば、セブンの身の安全も保証してやってもいい。この男には薄いだろうが、お人好しの王国軍に所属するなら、一考の余地はあるだろう。自分の持つ手札に自信があったが故に、ここで大人しく待っていたのだ。しかし、その言葉に返ってきたのは強烈な蹴り。突如として振るわれるそれに、反応できずに悶絶する。
「がっ…!?」
「何故、犯罪集団の幹部の取引に応じてやらねばならない。お前が選ぶのは、要求を呑むか、ここで果てるかのどちらかだ」
その取引に応じて、実際に取り下げられる保証などありはしないのだ。ならば、ここで選ばせる。懐の銃に手を伸ばそうとしたその男に再度蹴りを入れ、膝を砕く。逃げ道は潰しておくべきだろう。
痛みに悶絶しながら、シックスは褪せ人へと半ば叫ぶように声を上げる。
「分かっているのですか…!?ここで、懸賞金の取り下げが叶わなければ、彼も、貴方も一生刺客に狙われ続けるのですよ…!?」
「私に関しては、知ったことではない。だが、王子の懸賞金は取り下げられなければ困るのだ。お前達を根絶やしにしなければならなくなる」
動揺するシックスに、褪せ人はにべもなく答える。王子の懸賞金を取り下げられないのなら、闇ギルドそのものを潰すのに本格的に動かなくてはならない。そうなっては、魔王という目的が遠ざかってしまう。
「根絶やしに…?本気で言っているのですか…?ただの個人が、裏社会の一大組織を相手取って、そんな…」
それは、正気を疑う内容であった。出来るわけが無い。しかし、その男は脅しでも何でもないとばかりに淡々と言ってのける。
その様を見て、上機嫌なアブグルントが笑みを浮かべながら、シックスへと歩み寄る。この男がそう言った以上、それが無謀かどうかなど関係ないのだ。一度そうと決めたなら、文字通り闇ギルドを潰すまでその歩みは止まらないだろう。倒れ伏すシックスへと耳打ちする。
「私としては、それでも構わないわ。貴方達にはずっとずっと、彼に立ちはだかって、突きつけてあげて欲しいの。無駄なあがきだ、諦めろって」
「どちらの味方だ」
「無論、貴方のよ」
怯えるシックスを応援するような言葉を掛けるアブグルントに、そういえばこんな女だったかと思い直す。積極的に面倒事を起こさないだけで、こうして機会があれば自分好みの展開に持っていこうとする。
此方の味方、というのも本心からというのが厄介であった。
「選べ、従うか、ここで死ぬか」
痛みと焦りで脂汗を浮かべるシックスに褪せ人はもうこれ以上は待てないとばかりに武器を振り上げる。これ以上足止めを喰らうのはうんざりだった。
「褪せ人様、お待ちください」
そこに、背後で控えていたアイリーンから声がかかる。振り上げた武器を降ろし、振り向く。
「褪せ人様のやり方では、すぐに壊れてしまいます。尋問の術は心得ています。よろしければ、私が」
旧ギルド長に仕えていた彼女はただのメイドにあらず。諜報、工作、暗殺。あらゆる術に精通していた。当然、その情報の引き出し方も。
褪せ人は僅かに逡巡し、譲ることにした。自分ではこれ以上情報を引き出すなど不可能。ならば、可能性のあるものにやらせた方が良い。
「私はここに居る。妙な真似は許さん」
「勿論です。それと、セブンの事ですが、どうかご容赦願いたく」
「何故だ。裏切りの代償、それが重いことは他ならぬお前が知っているだろう」
旧ギルド長を殺され、仇討ちをせんとするアイリーンがそれを言うのかと、褪せ人は問う。別段、裏切りや盗みそのものを咎めるつもりはない。しかし、道を外れるからには、相応の代償を求められるのは当然のはずだった。
「勿論、分かっているつもりです。ですので、取引を。私の情報網をこれから先、お使いいただければと。元闇ギルドの伝手、そう悪い話ではないはず」
「何故そうまでする」
「…旧闇ギルドで、知らない仲では無かったので。憐れみだと言われれば、それまでですが」
傍で震えながら、事の推移を祈るように見ていたセブンに意識を僅かに向け。すぐにアイリーンへと戻す。別に構わないだろう。そこまで食い下がるような事でもなかった。
「良いだろう」
「ありがとうございます。では…」
褪せ人の返答に僅かに安堵の表情を浮かべ、すぐに表情を引き締めたアイリーンがシックスへと向き直る。媚びるようにアイリーンを見ながら、シックスが口を開いた。
「おや、アイリーン、私は助けてくれないのですか…?同じ闇ギルドの、仲間だったではありませんか…!」
「大恩あるギルド長を裏切り、組織の活動に加担しているクズに同情の余地などない。闇ギルド仕込みの尋問術、その身で味わうが良い」
抗弁虚しく、アイリーンがこれ見よがしに尋問道具を見せつけながら歩み寄る。先程の丁寧な口調を捨てたアイリーンを見ながら、恐らくは此方の口調が素なのだろうと、そう思う。その様子を、褪せ人は黙って見つめていた。拷問の術、興味があったが故に。
「私も、勉強させてもらおうかしら」
「拙も帝国流との違いが気になります!」
「私はあまり興味が湧かないな。うるさそうだから向こうに行ってるよ」
少なくともここにいる人間に、拷問を咎めるようなものは居なかった。アブグルントは言わずもがな、ウルスラも忍者としてそう言った事には多少心得があるのだろう。トリシャは興味はないらしいが、それそのものにどうこう言うつもりはないようだ。
このまま行けば何かしら情報が手に入るだろう。王子達はどうしているだろうかと、そんなことを考えていた矢先の事だった。
「――ハハハ!なんてザマだよシックス!お前がそんなになるなんて!」
どこからともなく哄笑が響き渡る。その声に、その場に居た全員が反応する。警戒を強める面々の中で、シックスもまた、戸惑いを隠せないでいた。
「フォー、一体どういうつもりで…」
「シックス、仲間外れはよくないなぁ。俺も仲間に入れてくれないと」
港町の路地裏、その闇の奥から声の主が現れる。それは、鶏冠帽を思わせるフードを被り、グラスゴースマイルの仮面を嵌めた道化のようなそれ。シックスの言葉から、それがフォーと呼ばれる存在なのは分かる。
「あれを知っているか?」
「フォー、旧闇ギルドの頃からの問題児です。面白半分に人を殺す、闇ギルドの中でも異端」
褪せ人の問いに、アイリーンが答える。その表情は険しい。闇ギルドの面々が利益の追求、その為に殺しを厭わない者達である中で、この男は違った。殺したいから殺す。愉快犯的に行われるそれは、闇ギルドの中でも忌み嫌われ、同時に恐怖されるもの。
「おいおい、勘違いしてもらっちゃ困る。別に愉しいから殺すんじゃない。俺は見たいんだよ、燃え盛る苦しみの中から這い上がる、人間の強さってやつを…」
そして、懐から爆弾を取り出す。それをジャグリングしながら、狂ったように笑い声をあげる。
「絡繰り忍者をやったんだってなァ!?俺にも見せてくれよォ!痛みと苦しみの中で突き進み続けるお前の強さをさァ!愛してるんだ、君達を!ハハハハハ!」
褪せ人が無言で構える。相手が何であれ、やることは変わらなかった。
その様に一層機嫌を良くしたフォーが、爆弾を手に褪せ人達へと躍りかかった。