今ひとたび、英雄たらんことを   作:blue man

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アイギスの神器

エインヘリヤルの討伐の後、聖なる森は王国の管理下に置かれる事となった。今まではレシア達の手で守られてきていたが、暗黒騎士達や天使に狙われているのが分かっている以上、その判断は無理も無いだろう。

そのような話を、近くの兵士が話しているのを聞きながら、褪せ人はとある工房の、カウンターに立つ男の方へと向かう。

 

「……お前か、例の物は仕上がっている。待っていろ」

 

鍛え抜かれた筋肉が特徴的な大男が褪せ人を見留めると、工房の奥へと消える。その男は王国より紹介された鍛冶職人、ゴルドーという。

現在、王国には多くの鍛冶師が出入りしている。中には、ドワーフの姫君なども居るらしいが、特にこのゴルドーという男はとりわけ男連中からの支持が厚い。腕の良さもさることながら、その扱う武器の無骨さと、何よりこの男自身の過去の経験が活きたそれは、実に良く手に馴染むのだと場数を踏んだ王国の兵士達は嘯く。

 

「……確かめてくれ」

 

ゴルドーから手渡されたのは、黒鉄の大槌。度重なる戦いで酷使されたそれは、持ち手が曲がってしまい、幾分使い難くなってしまっていた。

その事を相談したところ、王国からこの男を紹介され、今に至る。

受け取った大槌を軽く振るう。悪くない。成程確かに、腕が良いというのは事実だろう。こうして修復された今でも、以前に振るっていた時との違和感はまるで無い。

 

「俺に出来たのは、持ち手の歪みを直しただけだ。それ以上の事は出来なかった」

 

「問題ない、良い仕事だ」

 

ゴルドーの言葉に、褪せ人は素直に賞賛を送る。この地で拾った武器の幾つかをこの男に預けてみようかとも考える。流石に王国から名指しされるだけの事はあると、そう思った。

 

「……随分と、腕の良い鍛冶師に鍛えられたようだな。その武器からは、強い執念を感じる」

 

褪せ人にとっては、唯の道具。しかし、見る者が見ればやはり分かるのだろう。この武器を鍛え上げた虜囚の男の、その狂気的な執念の一端が。

 

「それを鍛えた鍛冶師は……」

 

「狂っていたのだ」

 

「何…?」

 

「あの男は狂っていた。ただ一人、殺したい相手の為に、己の全てを捧げていた。だが、だからこそその使命は果たされた」

 

あの男はただ、己の信ずる神の為に、その神を殺す武器を打ち続けた。詳しい事は知らない。だが、それは遂に果たされたのだ。燃え盛る円卓の中、壊れた男がそれを見る事こそ叶わなかったが。

使命の果てに終わりを迎えたその男を羨ましいと思う事がある。願わくば、己も使命を果たしたその先で——

 

「——大丈夫か?」

 

「……少し考え事をしていたようだ。代金はここに置いておく。次も頼む」

 

黙り込んだ己を怪訝に思ったのだろう。ゴルドーが声を掛ける。余計な事を考えていた。未だ道の途中で、その果ての事を考えるなどと、我ながら情けないものだと思う。

代金を置き、その場を後にする。今日この後は王子に呼ばれていた。直々に依頼でもあるのだろう。やる事はまだまだある。つまらない感傷に浸る暇など、あるはずも無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王城へ向かうと、そのまま王国の執務室へと通される。最近の衛兵達は随分と己に慣れたようだった。以前はもう少し歩いてみせろだの声を聞かせろだの身分証明に時間が掛かったのだが。

執務室には、王子とアンナ、そしてセーラの三人。いつもの面子であった。

 

「よく来たな、ゴルドーはどうだった?」

 

「良い鍛冶師だ。今後も頼みたい」

 

「それは重畳。紹介した甲斐があった。今度はティニーも紹介しようか。お前の武器が見たいと、あー、聖剣…にも興味があるとか言ってたしな」

 

「好きにしろ」

 

腕の良い鍛冶師は多い方が良い。今回の出会いはそう思わせるだけの収穫はあった。武器が見たいというなら幾らでも見せてやる。聖剣が望みだと言うのなら、存分に眺めれば良い。

後日、王子のもとに聖剣という名の冒涜的な何かを見せつけられたと怒鳴りこむドワーフの姫君が居たのだというが、それは別の話であった。

 

「要件は」

 

褪せ人が雑談もそこそこにここに呼ばれた目的を問う。わざわざアンナを挟まずに己を呼んだのだ。この男が直接話すべきと、そう判断したのだろう。それなりに重要な話であると、そう考えていた。

 

「アイギスの神器。その所在が判明した」

 

「ほう」

 

成程確かに、ここに呼ばれるだけの情報ではあった。その神器さえあれば、魔界の瘴気に対しての問題は解決する。後は、ダークエルフと接触し、レヴィアタンの心臓について確認。そして、封印が解かれないように防衛を整える事になるのだろう。

 

「直ぐに向かう」

 

その言葉に王子は溜め息をつく。予想通りの返答。しかし、いつまでも同じ轍は踏まないと、アンナの方を見遣る。そして、その視線を受けてアンナが褪せ人へと口を開いた。

 

「そう言うと思い、既に王国軍の編成は終えております。いつでも出発は可能かと」

 

「…今回は準備が良いな」

 

アンナの言葉に、思わず感心する。いつもならここで待ったが掛かるのだが、今回はそれが無い。それだけアイギスの神器にかける意気込みが違うという事か。

 

「それもありますが…。順序が逆です。褪せ人様に言ってしまえば、準備を待たずして出ていくのは分かっていましたから、それならば準備を終えてから話してしまおうと、そういう事です」

 

態々ここでそれを言うのは、ある意味で誠意ではあるのだろう。情報を秘匿していたのは、己の独断専行を咎める為だと、そう言われてしまえば褪せ人としても返す言葉は無い。仮に聞いていれば、間違いなく一人でも向かってはいただろう。

 

「出発は明後日だ。共に来てくれるな?」

 

「無論だ。問題ない」

 

漸く事態が前へ進むのだ。否やは無い。向かう先は、王都より遠く離れた密林。そこにアイギスの神器があるのだという。それだけ聞ければ問題なかった。執務室を出て、王城を後にする。準備といっても、さしたるものは無い。一日あれば十分であった。

 

 

 

 

 

 

 

「密林にはとある部族が住んでいると聞く。何でも、アイギスの神器と、『大いなる災い』の封印なるものを守っているらしい」

 

「大いなる災い?」

 

密林へと向かう道中、王子がアイギスの神器にまつわる情報を話していく。その中で、『大いなる災い』なるものについて、トレントに乗っていたカゴメから疑問の声が上がる。大いなる災い。相変わらずこの地は危険で満ちている。

 

「詳細はさっぱりだ。アイギスの神器によって封印されている…以上の事は調べ上げられなかった」

 

「それじゃあ神器を見つけても持ち帰られないんじゃないかい?」

 

アイギスの神器によって封じられているのなら、神器を持ち帰る事など出来はしないのではないかと、タラニアが疑問の声を上げる。

 

「その辺りも含めて、直接赴かない事にはな…。何れにせよ、アイギス様の加護によって封じられているんだ。魔物達が狙っていないとも限らない」

 

持ち帰るにせよ、或いはそのまま封印の為に置いておくにせよ、確認に向かう必要はあった。褪せ人としては、その力が本物であるのなら、多少強引にでも持ち去る事を提案したいところだが、王国の者はそれを是とはしないだろう。

 

「ご主人様、そろそろ目的の部族の集落が見える頃かと」

 

情報の通りならば、そろそろこの密林を守る部族の集落が見える頃だとセーラが言う。常の王城で勤める時のメイド服とは異なり、白い鎧と斧槍、盾を装備していた。アーマーメイドと言うらしい。あまりメイドには見えないのだが。

しばらくの行軍が続く中、少し開けた場所へ出る。遠目から、木造の家屋らしきものが見える事から、あそこが集落なのだろう。一行が集落へと近づいていく。

 

「お待ちください、少々様子がおかしくありませんこと?」

 

何事かに気付いたイーファが声を上げる。その様子を見た一行がその先へと意識を向ける。集落へ近づくにつれ、何か争うような声が聞こえる。勇ましい男女の声と、何か硬い物がぶつかり合うような音が響く。つまりこれは——

 

「——戦場だな」

 

褪せ人がそう判断すれば、動くのは迅速であった。トレントを集落へと駆けさせる。背後から静止の声が聞こえるも褪せ人は意に介さない。別にすぐさま戦闘に参加しようというつもりはない。しかし、いずれにせよ状況の把握は必須。アイギスの神器を守る部族が争っているのだ。相手の狙いも自ずと答えが出るというもの。

集落の前、気付かれないよう密林の木々に身を隠しながら戦場を見遣る。

一方は木製の仮面を被った男の射手が大半で構成された一団。その出立ちから此方が密林の部族であろうと推測できる。絶えず指示を出し続けている、露出の激しい女の術師が指揮官だろうか。

そしてもう一方は、オークの集団。以前見た緑の体色の者達に混ざり、灰色のオークが見受けられる。単に色が違うだけということは無いだろう。此方も鎧を来た一際体格の良いオークこそがこの一団の指揮官と推測する。

 

「強者はおらぬのか!我ら誇り高きオークが相手にするに相応しき者は!」

 

叫び、部族の一団へと突撃するオーク達を部族もまた、弓で以て応戦する。次々と射かけられるそれらを意に介さずにオーク達は前進する。

 

「怯むな!我らが退けば、封印が奴らの手に落ちる。何としても、ここで足止めするのだ!」

 

女の術師が部族を奮い立たせんと檄を飛ばす。そして、迫り来るオークを魔法によって迎撃する。その魔法によってオークの幾人かが斃れるも、いかんせん数が多い。仲間が死に、己を傷つけた強者達に興奮し、一際激しく攻勢に出始める。

 

「ミトラさん!これ以上は…!」

 

「くっ…!部族の皆を犬死にさせるわけにはいかぬか…!」

 

獣に跨り、弓を射かけていた少女が、苦しげに部族の女術師、ミトラへと叫ぶ。オークの群勢に、明らかに押されていた。これ以上の防衛は不可能と、仲間達を撤退させるべきかと思考する。

 

その様子を見て、そろそろ頃合いだろうと立ち上がる。

オークの一団に対し、不意の一撃を与えんとそれを取り出す。取り出したのは巨大な壺。その壺の中には、ありったけの火の生じる素材が詰められていた。壺の口から、溢れんばかりの炎が漏れ出る。

 

「何処から取り出したって言うのは今更ですけど、改めて見るとズルいですよねそれ」

 

カゴメが突然現れた大火炎壺に目を見開き、思わずといったように呟く。かつては常識のようなものと考えていたのだが、確かにこの地に住まうものにとってはズルいと言われても仕方ないのかもしれない。とはいえ、この大きなアドバンテージを手放すつもりなど毛頭無いが。

大火炎壺を、オークの一団へと投げつける。放物線を描いて投擲されたそれは、オークの一体に着弾すると、周囲のオーク達を巻き込む爆発と共に炎を生じさせた。

 

「何だ!?一体何が…!」

 

突然の奇襲に、戸惑うオーク達に立ち直る隙など与えてはやらない。手に大曲剣を握り、接近すると、オークを斬り捨てていく。曲剣の峰に混じり角を象ったそれは、褪せ人の膂力を以て振るうに十分な重武器である。オークの硬い外皮をものともせずに斬り裂く。

 

「強者か!悪くはない、そこの部族だけでは些か物足らぬと思っていたところよ!」

 

灰色のオークが突如として現れた乱入者に対し、喜色の入り混じった声で笑う。そして、褪せ人へと迫らんと走り出したところで、巨大な壁がオーク達の前へと聳え立った。その壁の上、カゴメがオーク達を見下ろしながら、挑発する。

 

「褪せ人の前に、私の壁を越えてもらいましょうか!別に逃げてもいいですよ!」

 

「抜かしたな、小娘…!」

 

灰色のオーク、ハイオークと呼ばれる上位種が斧を振るい、壁を破壊せんと迫る。力自慢のオークを越える膂力で振るわれるそれは、しかし、ぬりかべの防御を突破する事は叶わない。報いの呪いによって、その身体が内側から蝕まれていく。

攻めあぐね、怒り狂うオーク達。再度、壁へと突撃しようとしたその一瞬、王子がズルフィカールを振るい、カゴメに気を取られていたオークの一団、その間を駆け抜ける。目にも止まらぬ速さで、すれ違い様に斬り裂かれたオークが倒れ伏す。

 

「まったく、戦場と見るやこれだ。もう慣れたけどさ!」

 

褪せ人の猪突猛進振りに呆れを示すも、その選択そのものには否やはない。魔物に脅かされる者を救うのは、王国にとって当然の事であるが故に。

迫るオークの攻撃を躱し、隙を晒した相手に王子は致命の一撃を与えていく。

そんな褪せ人と王子に続くように、王国軍もオークの一団へと突撃していた。

 

「今の私は傭兵ではなく、王国軍の所属…。つまり!この砲弾は全て経費で落ちるのですわ〜!」

 

極貧生活から解放された事により、イーファは竜砲騎兵としての力を十全に振るう事が出来た。弾薬は十分、ならば戦場で惜しむ事などありはしない。複数の群れをただの一騎で砲撃によって爆散させる。ただでさえ強力な制圧力を誇るイーファは王国というバックがついたことにより真の力を発揮したのだ。

 

「これは…皆の者!あの者達を援護するのだ!我らの住まう地を、ただ助けられるばかりでは名折れぞ!」

 

突然の乱入に戸惑っていた部族の戦士達に、ミトラはいち早く立ち直ると指示を下す。あの者達が何者かは知らない。しかし、目の前で勇ましく戦う王子の姿に、ミトラは自分達が守護する神器と同じ力を見た。女神の加護を受けた者。或いは彼こそが噂に聞く王国の英雄だろうと推測したのだ。

その指示を受けた部族の射手達が、再びオークへと弓を射かける。

 

「素晴らしい強者だ!よもや物質界に来てすぐにこれ程の者達と会えるとは!」

 

突然の王国軍の襲撃に、オーク達が倒れていく中、鎧を纏い、大剣を背負ったオークが前へ出る。オークの中でも一際力に秀でた歴戦の戦士。それは迷いなく褪せ人へと向かう。

 

「手合わせ願おうか!強き者よ!」

 

オークの勇士は、褪せ人をこの場で最も優れた、そして己好みの戦いが臨める戦士であると判断した。それを受けて褪せ人は無言で武器を構える。これから殺す相手に、褪せ人が掛ける言葉などありはしない。それを見たオークの勇士は笑みを浮かべ、大剣を振りかぶって迫る。

褪せ人はそれを見て、どこまでも冷静であった。今までに見た力自慢の魔物、その例から外れているようには見えない。対処など幾らでも思いついた。

振り下ろされた大剣を横にローリングし、躱す。続け様に振るわれる横薙ぎの剣を潜ると、隙を晒す相手へと大曲剣の戦技を発動させる。曲剣に嵐を纏わせ、巨大な剣と成す。それを薙ぎ払うようにして回転斬りを放った。嵐の斬撃に晒されたオークの勇士が刻まれ、しかしその回転は止まらない、二度三度と褪せ人はその勢いのままに剣を振るうと、最後に渾身の一撃を放つ。

吹き飛ばされたオークの勇士。それが体勢を整えるのを待つ間もなく、褪せ人は既に武器を持ち替えていた。同じ角の戦士達の、先より些か小振りな曲剣。それを地面に突き立てる事で触媒とする。

今まさに起き上がらんとしていたオークの勇士の真下より、角の刺が突き立てられ、オークの体を串刺しにする。

 

「ぐっ…おぉ…見事…」

 

僅かな攻防で、いとも容易く勝敗はつく。全身から血を撒き散らしながら、しかし己に勝った戦士を賞賛すると、オークの勇士はその場に倒れ伏した。

 

「一先ずは、終わったのかな?」

 

オークの勇士が倒れたのを見計らい、タラニアが声を掛けてくる。周りのオーク達も粗方片付いているようだった。

 

「助けられたようだな。王国の戦士達よ」

 

ミトラが王子へと近づき、頭を下げる事で礼を示す。それを受けて、王子も口を開いた。

 

「俺達を知っていたのか?」

 

「ふっ、辺境の部族と侮っておったか?私らとて王国の英雄、その目覚ましい活躍は耳にしておるよ。アイギス様の加護を持つ男、それに助けられるのもまた、アイギス様のお導きか」

 

王子がいるとこういう時に話が早くて助かると、褪せ人は思う。確かな身分と、この地で絶大な信仰を得ている女神に愛されし者。この男に敵意を向ける者など、それこそ犯罪者か魔物くらいのものだろう。地位と名誉が正しく機能するとこうも違うのかと、褪せ人は思う。己では、警戒されて話など出来たか怪しいものだった。

 

「女神様の武具に用があるのだろう?」

 

「ああ、しかし神器とは武具なのか?」

 

「如何にも、かつて女神アイギス様によって振るわれたそれは、『大いなる災い』を封じる為にこの地に鎮座しておる」

 

神器とは、女神アイギスによって振るわれた武具であるという。今までは単に魔界の瘴気を晴らす道具としてしか価値を感じていなかったのだが、少し興味が湧いた。

 

「俺達には、アイギス様の神器が必要なんだ。一時的に、借り受ける事は出来ないだろうか?」

 

「これも導きか。アイギス様の認めた英雄なら或いは…。うむ、まずはついてきてくれ。神器のもとに行けば、分かるだろう」

 

そう言って、ミトラが神器のもとへ案内しようとした時、密林の奥から嘲るような声が聞こえる。

 

「あれー?オーク達、やられちゃったんだ?あんなに意気込んでたのに、仕方ないなー」

 

周囲の王国軍と部族達が突然の声の主に警戒をする中、褪せ人はその声にどこか聞き覚えがあると感じた。此方を小馬鹿にするような、少女の声。その声が響く中、周囲からデーモンと竜人の混成軍が密林より姿を現す。

 

「じゃあ、よわよわなオーク達の、仇を取ってあげる!」

 

そう言って勢いよく現れたのは、赤い女悪魔。いつか魔界で、褪せ人が殺し損ねたエスネアであった。嘲笑を浮かべた視線が、オークを討った王国軍を見遣る。

 

「へぇ…これが物質界の人間——うぇえっ!?つ、つよつよ人間…!?」

 

その余裕に満ちていたエスネアの表情は、褪せ人の存在を見留めると、脆くも崩れ去った。

強者然とした姿が一瞬にして怯える少女へと成り下がったのを見ながら、逃がすつもりはないと、褪せ人は武器を構えた。




エスネア(わからせ済)
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