今ひとたび、英雄たらんことを   作:blue man

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奪われたグリモワール

悪霊の迷宮からの生還。

これまで生還者が居ないとされてきた迷宮からの帰還という前人未踏の偉業を成し遂げた褪せ人達の名は、冒険者達にも広く知られる事となる。

 

そして、彼らが迷宮で得たものは、女神アダマスの復活と皇帝の救出、この収穫は大きかった。

皇帝は無事アダマスの救出を果たした事によりその支持を大きく回復させる。未だ反乱の火は燻ってはいるが、当面の心配は無いだろう。

 

そして、皇帝の救出、並びにアダマスの精神の奪還に多大な貢献を果たした王国に対し、帝国はより強固な同盟関係を結ぶ事に合意した。

英雄王の末裔にして、今の時代の中心と言っても過言ではない王国だが、帝国に比べれば未だ小国。あらゆる面で王国より進んでいる帝国の技術支援を受ける事は願ってもない事だった。

女神ケラウノスと魔王。この二柱が未だ健在な以上、協力を惜しんではいられないという側面もある。

 

 

 

 

迷宮から帰還し、褪せ人は王都の邸宅にて束の間の安息を得ていた。

 

「本当に大丈夫ですか? 痛むところはもうありませんか?」

 

「無いと言っているだろう」

 

イリスが心配そうに褪せ人の身体をペタペタと触りながら問い掛ける。

何度目かの質問、すでに繰り返したやり取りに褪せ人も辟易とする。

戦場であれば活路を得る為に多少の無謀は必要だが、平時においては寧ろ身体は十分に労わっているのだ。故に、ここで嘘をつく理由はない。

 

「そうは言っても、あの大火傷は聖女様が心配するのも仕方ないんじゃないかしら」

 

「……そんな状態の人に頑張れ頑張れと言っていたのを私は忘れませんからね」

 

アブグルントが口を開くも、イリスが胡乱げな視線を向ける。

その状態で遠慮なく死地に向かうように仕向けた者がいう台詞では無かった。

 

迷宮でのあの鉄の巨人との戦闘で褪せ人が負った傷はこれまで以上に凄惨なものであった。

 

半ば叫ぶようにしてイリスに鎧を脱ぐよう促され、露わになった褪せ人の姿に全員が絶句していた。

全身に負った火傷は凄まじく、皮膚は焼け爛れ、見るも無惨な有様であった。

 

途中で合流した王子はその傷の有様を見て、良くそんな状態で此方の戦闘に参加しようとなど思ったなと、彼にしては珍しく怒りを見せていた。

他の者も同様、イリスの奇跡と、褪せ人のまるで動じぬ様子から問題無いのだと思っていたのだ。

 

しかし、そんな有様でもなお頑張れ頑張れと応援し続けるカゴメとアブグルントは、これまでにない圧を湛え、笑みを浮かべるイリスに叱られていた。

 

あの妖怪が涙目で此方に助けを求めていた事から余程怖かったのだろう。

正直、散々に振り回されている身としてはいい気味だと思ったのでそのままにしておいたが。

 

「安静に……と言っても絶対に聞いてくれないと思うので、何かあったらちゃんと言ってください。どんな傷でも絶対に治しますから」

 

実際、彼女の癒しの力は驚異的であった。

それ程の火傷すら、この短期間でそんなもの無かったとばかりに元通りなのだから。

彼女曰く、時間の経った傷や欠損を治療するのは難しいという事なので祈祷で癒し切れぬようであれば声を掛けた方が良いだろう。

 

『絶対に治す』と口にした彼女の瞳から一瞬光が消えたように見えたのは気のせいだろう。

近頃タラニアがイリスを見る目に若干の憐憫が混ざっているのも気のせいのはずだった。

 

イリスが神殿に祈りを捧げる為に、邸宅を後にする。

今日の予定は特にはない。

そうなると日がな一日武器の手入れをしているのが褪せ人である。

この時間が褪せ人は嫌いではない。

考え事をするにしろ、何はなくとも手を動かしておかないと気が済まないのだ。

 

この時ばかりはアブグルント達も邪魔はしない。

何が楽しいのかじっと此方を見つめているのは少々落ち着かないが、慣れたものである。

 

そんなことをしていれば、邸宅の呼び鈴が鳴る。

普段ここに来る連中は呼び鈴などまず鳴らさない。褪せ人自身がそれを気にしないのを知っているからだ。精々がイリスかハルモニアくらいのものである。

居れば鍵は開いている。ならば入って良し、その程度の認識。

 

「見てきてあげる」

 

そう言ってアブグルントが玄関へ向かう。

既に日は落ちている。今この時間に此方を訪ねるのは何者か。

 

「お久しぶりですね、褪せ人様」

 

そう言ってやって来たのはメイド服を着た眼鏡の女。

かつて闇の組織とのいざこざが起きた際に出会った裏社会の人間、アイリーンであった。

 

「何の用だ」

 

「闇の組織についてお耳に入れておきたい情報が……セブン、いつまでもそんなところに居ないで出てきたらどうだ」

 

「うっ、だって姐さん……」

 

部屋の影で此方の様子を伺っていたセブンがアイリーンに促されて現れる。

褪せ人が視線を向けると彼女は肩を大きく跳ねさせ、しきりに目を泳がせた。

 

「何故そう怯える」

 

「怯えるに決まってんだろ!? アタシとあんたの関係だぞ!」

 

褪せ人の言葉にがなるセブン。

以前の騙し討ちの件を言っているらしい。だが、それはもうとうの昔に済んだ話である。今更それを掘り返して恨み言を言うつもりなどない。

寧ろ己は裏切りや騙し討ちにはかなり寛容な方であると自負している。

でなければ狭間の地のあの小悪党は数回は命を落としているだろう。

 

「まぁ、気にしてないってんなら良いけど……あの時は悪かったよ」

 

「問題ない、慣れている」

 

謝罪してわだかまりが消えると言うのならば受け入れるべきだろう。

彼女はアイリーンと組んで情報を集めているのだ。今後も何かと縁があるはずだった。

 

「それで、要件は」

 

「闇の組織が魔神崇拝の邪教と繋がっているようです。グリモワールと呼ばれる魔導書の受け渡しが近々行われると」

 

「グリモワールとは」

 

「詳細は不明ですが、邪教の者達が絡んでいる以上、魔神達に関連する何かかと」

 

闇の組織、直接的には己の使命に絡む存在ではないが、魔王やケラウノスの現状を鑑みれば余計な横槍が入る可能性は避けたかった。

加えて魔神が絡むとなれば余計である。

魔神はかつて神獣として神に造られた兵器だったものも少なくはない。

ベルゼビュートのようにケラウノスの支配下に置かれるような事があれば面倒ではあった。

 

「——グリモワール、魔神を召喚し、契約を交わす事が出来る魔導書。物質界に封印されていたと聞いていましたが、まさか持ち去られているとは」

 

褪せ人とアイリーンの会話に割って入る者がいた。

声のする方へと意識を向けると、そこに居たのはアスバールであった。

 

「えへへ、来ちゃいました♪」

 

「あの、褪せ人様、この方は……?」

 

「神だ」

 

「神!?」

 

突然部屋の中に現れた褪せ人の関係者と思しき少女。

端的に問えば予想外の答え。目の前の男が冗談を言うはずもなく、アイリーンをしてただただ驚くしかなかった。

一度言って見たかったんですよねー、などと笑顔で身体を揺らしている少女は、確かに見た目からは計り知れない何かを感じさせた。

 

「グリモワールについて知っているのか」

 

「ええ、断片的には。それこそヤハールが私の封印を解くための方法として調べていたみたいですし」

 

魔神を呼び出し、契約を交わす書。ヤハールは主を救う為の手段の一つとしてこれを使用する事も視野に入れていた。

残念ながらその所在は分からず、その上グリモワールそのものが危険である為に優先度自体は低かったらしいが。

 

アスバール曰く、その書の術式を使えば、魔神達を降臨させ、供物を捧げる事によって願いを叶えさせる事が出来るらしい。

しかし、そう融通の効くものでもない。

そもそもが召喚に応じた魔神達が素直に使役されるかと言うとそうではないらしい。

往々にして、欲深い者達がその書で魔神を呼び出しては喰らい尽くされ、餌にされてきた。

 

人を破滅へと導くが故に、その本は禁じられ、何処かへと封じられた。

しかし、その書物は闇の組織の手に渡り、邪教の者達に使われようとしている。

 

「放っておくわけにはいかないか」

 

「現在、王国は帝国との同盟に際して協議中です。しかし、王子に伝えれば助力頂けるでしょうが……」

 

それは本意ではないだろう。

あの男も為政者。そうそう城を空けていては政務が滞る。

遠征から帰る度に死の行軍を続けて何とか繋いでいるようだが、可能ならば避けたいと特にあの政務官などは思っているだろう。

 

「この程度であの男を駆り出す必要もないだろう。私が行くと伝えておけ」

 

「あっ、では私も」

 

「……この時点で過剰戦力が確定しましたね」

 

「組織の奴ら、塵も残らないんじゃないか?」

 

褪せ人だけでも戦力という面では十分と判断していたアイリーンだったが、どうやら話を聞いて神様も同行してくれるらしい。

ここにいつもの妖怪と悪魔もついてくるのだろう。組織を恨んでいるセブンですら気の毒に思えてしまった。

 

「良いのか、魔界の方は」

 

「元々暇で遊びに来たのですから大丈夫ですよ。それに、今の話を聞いて放っておく訳にも行きませんから」

 

実際のところは、ここに来る為に彼女自身の類稀なる事務能力によって政務を無理矢理に片付けて時間を作っているのだが、それを褪せ人が知る事はなかった。

 

一通りの話が纏まったところで、褪せ人達は明朝に王都を発つ事となり、今日のところは解散ということとなった。

 

 

 

 

 

 

 

かつて、物質界に魔物が溢れ返ったあの日、多くの国が滅び、死に絶えた。

王国から程近い此処も、そんな亡国の領内である。

世界各地で人々を救う為に奔走する王国だが、この地の復興には未だ手が伸びてはいない。それ故に、闇に生きる者達が潜むには格好の場所であった。

 

「何というか……薄暗い場所ですね?」

 

カゴメの言葉に、その場の全員が同意する。

未だ時間は昼だというのに、この場所の空気がそう思わせるのだろう。

建物はあちこちが崩れ、燃え落ちた物も少なくない。かつての王都よりなお凄惨な有様である。

しかし、そんな場所だが、意外にも人は多い。

 

「行き場のない者達や後ろ暗い者達にとって格好の場所ですからね」

 

「懐かしいです懐かしいです。この雰囲気、昔私の居た街に良く似ていますわ」

 

アイリーンの言葉に、大鎌を持った処刑人の女、リムリィが続ける。

彼女にしてみればこのどこか陰鬱な雰囲気は、かつて処刑人の職を追われた時、日銭を稼ぐ為に働いていた夜の街を思い出させる。

 

「何故ついてきた」

 

「王子様に言われたのですわ。『手当を出すから褪せ人を助けてやってくれ』と。私、今月ピンチなので」

 

ギャンブル、飲酒、募金。

彼女は王国から相応の給金を貰っておきながら、常に金欠である。

王国に戻った王子はそれはもう美味しそうに近くの森で野草を刈っては食しているリムリィが居た堪れなくなったのだ。

折良く褪せ人が厄介ごとに首を突っ込んでいるというアイリーンからの報告を受け、自身が向かえない代わりとして彼女に褪せ人へのサポートを依頼した。

 

「そういう訳ですので、遠慮なくお使いくださいな」

 

元々彼女は傭兵の経験もあったのだという。

魔界で行動を共にしていた為にその実力は知っている。足手纏いにはならないだろう。

 

「それで、どうするつもりだ」

 

「情報屋にツテがあるので、そちらをまず頼ろうかと」

 

アイリーン曰く、此処にグリモワールが持ち込まれた可能性が高いという。

蛇の道は蛇。一先ずは彼女の言う情報屋の下へと向かうべきだろう。

 

荒れ果てた街を一行が歩く。

この街の住人とは打って変わった小綺麗な姿の少女達と鎧の大男の姿は激しく浮いていた。

その姿から外の人間であると住人達も気付くが、表立って此方をどうこうしようという輩は居なかった。

彼らとて今日まで裏社会で生きてきた者。どれ程美しい姿をしていようとも、敏い者達からすれば猛獣が闊歩しているようにしか見えなかった。

 

 

 

「此処の筈ですが……」

 

「居ないようですね」

 

目的の情報屋の場所まで辿り着く。しかし、不在のようだった。

アイリーンが訝しむ。確かあの情報屋は決まった時間にここに来るはず。

この時間帯にここに居ないのはおかしい。

 

「出直しますか?」

 

「いや、その必要は無いようだ」

 

アスバールの言葉に、褪せ人がかぶりを振る。

褪せ人達を取り囲むようにしてフードを被った男達が街の影から現れた。

セブンが歯噛みする。

 

「クソっ、嵌められた!」

 

「仕方ありません仕方ありません。ぶっちゃけ滅茶苦茶目立ってましたし」

 

メイド服の女から露出の激しい妖怪、大鎌を振るう美女。目立つなというのは無理があるだろう。

元よりこの珍妙な集団に隠密など求めていなかったが、情報屋の事まで割れているとはアイリーンも計算外ではあった。

 

「手間が省けた。こいつらから情報は貰おう」

 

「そうですね……グリモワールを人の手に渡す訳にはいきませんし」

 

褪せ人の言わんとしている事が分かり、アスバールが応じる。

あまりやりたい手ではないが、グリモワールが使われた時の被害を考えればそうも言ってはいられない。

なるべく早くに口を割ってもらうしかないとアスバールも割り切る。

 

「悪いが仕事なんでな。お前達には死んでもらう」

 

数で囲っている為か、相手は強気に言い放つ。

あまり時間もかけていられないと褪せ人が目前の男から片付けようと前へ出て、足を止める。

 

「——へぇ? 気付いたんだ。やるね、おじさん」

 

褪せ人の耳に何者かが囁く。

周囲の者達には聞こえていないらしい。

 

「あん? 何を足止めてんだ? まぁいい、やっちまえ!」

 

突然足を止めた褪せ人を訝しみながら男達が一斉に褪せ人達へ踊りかかる。

しかし、彼らが褪せ人達に辿り着く事は無かった。

 

「な、何だ!? 何故体が動かない……!?」

 

駆け出した彼らはまるで何かに躓いたように転倒する。

そして、起きあがろうとしたところで自身の身体の自由がまるで効かない事に気が付いた。

焦りと共に自身の身体を見遣ると、見えない極細の糸が絡みついている事に気付く。

細くしなやかにも関わらず頑丈なその糸は無理に動けば肉を裂くだろう。

 

「糸だ! 糸が身体に絡んで動きが!」

 

「彼らは一体何をやってるんです?」

 

カゴメやセブンの視点では勝手に転んで勝手に身動きが取れなくなっているようにしか見えない。

しかし、足を止めた褪せ人とアイリーンの険しい表情から、何か想定外が起きているのだけは分かった。

 

動けない男達の前に、黒い影が降りてくる。

それを視認して、頭目の男は間抜けな表情を浮かべた。

 

「ぬ、ぬいぐるみ?」

 

降りてきたのはうさぎのぬいぐるみ。この状況下で現れるその異質さに呆けた表情が恐怖へと変わる。

まるで首吊りの死体のように空から降ろされたそれは地上に足をつけると、ぎこちない動きで男達の下へ歩き出す。

 

そして、絡まった糸の束を器用に握り締め、少しずつ力を込めて引っ張る。

絡まった糸が締まり、肉に食い込んでいく。

 

「ひぁっ、や、やめ……」

 

これから自身の身に引き起こされる事を想像し、男達が助けを求める。

しかし、ぬいぐるみがそれを止める事はない。

そして——石畳に血の海が流れ落ちた。

 

男達だった肉塊を見ながら、アイリーンは険しい表情を浮かべる。

見えない糸、ぬいぐるみ。このやり口には聞き覚えがあった。

怪談じみた噂話の一つだった。反社会勢力ばかりを狙う姿なき妖糸使い。

 

「ねぇ、何でそいつを生かしたの?」

 

幼なげな、何処か不機嫌そうに褪せ人へと問う声が街へ響く。

この声の持ち主がこの惨劇を引き起こしたのだろう。

 

褪せ人の足元には頭目と思しき男。

気絶こそしているが、息はあった。

糸が引かれる直前、褪せ人が彼の絡まっている糸を切断したからである。

 

「聞きたい事がある。一人は生きていて貰わねば困るのだ」

 

「へぇ、単に助けたって訳じゃないんだ? もしかしてもっと悪い奴らを探してたりする?」

 

褪せ人の言葉に一転して機嫌良さげに問い掛けてくる。

そして、街の影から一人の少女が現れた。

 

「——だったらさぁ、私にも手伝わせてよ」

 

少女の姿が露わになる。黒髪の、小柄な少女であった。

思った以上に幼い。とても先程の惨劇を引き起こしたとは思えない程に。

 

——死線の操者 ララネ

 

幼い少女の顔に、凄惨な笑みが浮かんでいた。

 

 

 

 

 

 

「で、どうだった? 何か情報はあったの?」

 

「残念ながら、重要な部分は聞かされていないようです」

 

ララネが路地裏から戻ってきたアイリーンへと問う。

ところどころに血のついたメイド服から、苛烈な尋問が先程まで行われていたようだった。

 

「それで?」

 

「処理は此方でしておきました」

 

「そっか」

 

アイリーンの言葉にララネは笑みを浮かべる。

王子達が見れば眉を顰めるだろうやり取り、しかしこの場にはそれを咎めるような者は居ない。セブンは僅かに震えていたが。

 

「手詰まりか」

 

「いえ、幾つか想定される受け渡し場所は思い浮かびます。問題はそれを押さえるために人手を分けなければいけないので……」

 

アイリーンとてこれで終わるような段取りはしていない。

幾つか受け渡し場所になるであろう場所はリストアップしていた。

しかし、それら全てを回るとなると人を分けなければならない。

褪せ人やアスバールは問題ないだろうが、他は少々不安が残る。

 

「やるしかあるまい」

 

「……そうですね。では、割り振りは——」

 

褪せ人の言葉に、アイリーンも同意する。

そして、戦力の割り振りについて話そうとした所で——

 

「——その必要はない」

 

今回は多いな。

突然響く声に、褪せ人は何となくそう思った。

糸使いの少女の次は何者かと視線を向けると、そこには黒い鎧を身に纏い、不気味な槍を携えた少女。

 

「何者だ」

 

褪せ人が誰何する。

それを受けて、少女は静かに答える。

 

「私は——シャディア。グリモワールの所在が知りたいのだろう?」

 

そう言いながら近づいてくる少女に、褪せ人もまた向き直るのであった。

 




武王決定戦とかやってると冗長なので此処でシャディアは出しちゃいます。
ララネは趣味。
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