「ところで君達は冬将軍…だっけ?その調査をしてたんだよね。さっきは危ないところだったから仕方ないとは言え邪魔しちゃったよね。何か補償を…」
「あぁいいよいいよ。どうせクエストは失敗だったからな、助けてもらっただけありがたいよ」
「そう言ってくれると僕もありがたいね」
「おっと、こうしてはいられませんよ冬夜殿。フレイズ討伐のために早くこの世界の偉い人に伝えなければ」
「あっそうだったね」
フレイズ?この世界?何を言っているんだろう。それに冬夜ってやつ日本人って言ってたよな。もしかして彼もアクアによってこの世界に連れてこられた人なのか。いや考えてもしょうがないな。
「ちょうどよかった。君達には少しフレイズ討伐を手伝って欲しいんだ」
「助けてもらったんだ。俺としても手伝いたいが…とりあえず今日は疲れた。こいつらと一回家に帰らせてくれないか」
「もちろん、君達とも仲良くしたいと思ってるしできれば僕達もついて行っていいかな?」
「構わない。でも…」
「でも?」
「実はもう一人来てるんだ。そいつを回収しないと」
「そうだったんだ、気付かなかったよ。その人は今どこにいるの?」
「…」
正直置いていってもいいのだが、後でいろいろ文句を言われるのは面倒くさいだろうし、本意ではないが回収しないとな。でもどこにいるか…大声で呼んで見つかるかも分からないしなあ…
「その人の特徴を教えてくれないかな」
「え?別にいいけど…」
急に言われてもあの駄女神の特徴なんか性格とかしか思いつかない。ではどうすれば…
「ノーパンだ!」
「え?」
「だから、ノーパンだって」
「何を言ってるんですかカズマ!私達も言わないように決めてたのに…」
「そうだカズマ!アクアのことをそんな目で見ていたとは…見損なったぞ。何で私にはそういう目を向けてくれないんだ!」
こいつー!人様の前でも変態ムーブかましやがって。
「えぇと、とりあえずアクアさん…でいいのかな…」
そう言うと冬夜はなにやらスマホのような…スマホ!?を取り出して徐ろに操作し始めた。
「【サーチ】!アクアさん」
なんだよそれ、まさか異世界転生の際の持って行くものにスマホを選んだのか?クソッ俺はあんな駄女神だったって言うのに…羨ましすぎる!
「あっここから近くにアクアさん居るみたいだね。今から行ってみるよ」
「え?近くって行っても歩いていけるような距離じゃないだろ」
「まあ待ってて…【アクセル】!」
そう言うと冬夜はあっという間に消え、すぐにさっきの白い環が出現した。中からはアクアを抱えた冬夜が出てきた。おいおいマジかよ。チートじゃねえか!
見るからに、アクアは気絶しているようだ。頭に雪をのっけ、手の中には雪精を詰めた瓶があった。こいつ…
「この人であってるよね?一応ノーパンか確認」
「しなくていいですわ!」
今度は上からまた知らない子が降ってきた。もしやこの子がユミナ…だろうか。金髪で左が翠、右が碧のオッドアイの可愛い女の子だ。その子に冬夜は潰されてしまった。一方駄女神の方はというと気絶しているようだ。正直冬将軍にやられてしまったのでは?と心配していたから、こうして無事なところを見て改めて安心したというのが率直な気持ちだ。さっきは俺達のこと置いて行ったわけだし?別にアクアを気にかけてるわけじゃないが?まあこんなでも大事な仲間だからな。欠けてもらっては困る。
「あの…」
「あっカズマ君、何かn」
「あなたがカズマさんですね。先ほどは御無礼をいたしました。私はユミナ・ブリュンヒルド、冬夜様の妻ですわ」
「はあ…って、え?妻?」
「はい、ちなみにここにいる2人も私と同じく冬夜様の妻ですし…」
「おいおい」
「ここには来ていませんが他に6人奥方がおりますわ」
「…」