「あの…カズマ君…」
なんだこいつ!?異世界ハーレムじゃねえか。しかも9人!?この3人の子たちを見るに、どうせ全員レベルの高い女の子だろう。俺なんかこんな駄女神がついてきたって言うのにこいつ!!!
「とりあえず、君の街に行ってもいいかな?この世界の情報を知りたいんだ」
ユミナさんの攻撃で付いた土を払いながら冬夜は申し訳無さそうに言う。フン!勝手に行ってろよ。
「俺達ももう帰るし着いてくればいいんじゃないか」
「ありがとう、じゃあ早速なんだけどそのアクセルの街の風景を思い浮かべて僕に渡して欲しいんだ。いいかな?」
「え?思い浮かべるだけでいいのか?」
「そうだなあ、あんまり力が弱いとあれだし…おでこ、くっつけてもらえる?」
「はぁ!?」
「ちょっと何言って!冬夜さん」
「拙者、そういうのも悪くはないと思いますが、流石に人前では…」
「そうだそうだ、大体野郎とおでこをくっつけるなんて嫌だね」
「君がそんなに嫌なら……」
そう言ってて冬夜はダクネスとめぐみんの方を見た。おいおいこいつマジかよ。
「な!ナニを見ているのだ貴様!そうやって私のことをあんなことやこんなことに辱めるというのか!だが私は誇り高きクルセイダー、貴様なんかに屈しはしない!さあかかってこい!」
「完全にカズマと同じ目をしていますね。これ以上近づいたら私の爆裂魔法であなたに風穴を開けますよ」
「とーおーやーさん!?」
ほらもう言わんこっちゃない。しれっと俺への暴言が飛んできた気もするが、それは置いておくとして……誰かがやらなきゃいけないことならやっぱり俺がやるべきなのか……
「もう分かったよ、俺がやる」
そう言って俺はアクセルの街を思い浮かべながら冬夜のおでこに自分のおでこをくっつけた。しかし何かが起きるわけでもなく、俺は当たった衝撃で後ろに倒れ込んだ。
「いてて…何も起きないじゃないか」
「急にやられてもできないよ……」
「おい、カズマしっかりしろ」
「冬夜さん大丈夫ですか?」
「ああ、ありがとうございますユミナさん」
え?なんで俺ユミナさんに手を貸してもらってるんだ?嬉しくはあるがユミナさんが俺を真っ先に気にかけるなんてどう考えてもおかしい。まさか…
俺は自分の腕、足、そして身なりを見た。おいおいおいおい、これってあれだよな。
前世でも何度もこういう展開は読んだことがある。しかしこういうのって普通男女間で起きるから面白いんじゃないのか?
「おいおいおい、なんで入れ替わってるんだよ!!!」
「本当に入れ替わってたのか……」
「なんでお前はそんな冷静なんだよ。俺たち入れ替わったんだぞ」
「まあ入れ替わりなんて無属性魔法でどうにか……」
「なんだよ戻せる魔法があるのか?先に言ってくれよ、焦ったじゃないか」
「…」
「おい、どうした?魔法は?」
「ない!入れ替わりを治す魔法ない!」
「はぁぁぁ?」
「無属性魔法でなんとかなると思ったけど、こんなこと一度もなかったから治す方法なんか知らないよ」
「おいおいおいおい、どうすんだよ!?」
「ユミナ、なんかない?」
「そんなこと言われても…無属性魔法は基本的に一人一個、冬夜さんみたいに何個も何個も使えるわけじゃないので…でもリーンさんならもしかしたら……」
「そうだリーンだ!」
「そのリーンさんって人なら治せるのか」
「でもリーンは調べたいものがあるからって今回は付いてこなかったんだった……」
「おいどうすんだよ!」
「カズマ、ウィズのところに行ってみるのはどうだ?そのリーンさんというのが腕利きの魔法使いだと言うのならウィズも何かできるかもしれない」
「そうだった。こういうことにはくわしいウィズがいるじゃないか!そうと決まれば今すぐアクセルに帰るぞ」