夢主やめたい   作:燈葱

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急募、仲間の増やし方

 

 

 

「『レパロ』、はい直ったよ麦わらぼー」

「さんきゅーな」

「え、なにこのモモンガ!?欲しいんだけど!」

「やらん!いもーとのミルーだ!」

「あ、どうもミルーです。ももんと呼んでください?」

 

 バギーとの戦いで破れてしまった麦わら帽子をモモンガの姿でパパッと直せば、海賊専門の泥棒ナミはキラキラとした瞳で私を見つめた。

 そりゃあ不思議な力で帽子を直したのもあるだろうが、喋るのも魅力的だとか?こんな奴やめて一緒にこないかと誘われたが、私はルフィの妹なので。美人さんにキャッキャしちゃうけど今回は遠慮しておく。

 

「おいハム介、お前ハム介だったじゃねぇか。なんでモモンガになってんだよ!?」

「小さきものには変わりはない」

「種族ちげぇじゃねぇかよ」

「細かいこと気にするな、禿げるぞ?」

 

 見た目と違ってゾロは細かいなと呟いて、私はいそいそと直ったばかりの麦わら帽子の中に入り込む。

 一応何かあったら教えてねと伝えておいたが、多分ルフィが私を呼ぶことはないだろう。何せその約束で来てるので。

 

 私はルフィが宝箱に詰まったおっさんと知り合っていようが仲間に誘おうが我関せずを貫き通し、ついでに言えば新しい島に着こうが私はルフィのお仲間探しに手を出すことはない。でもそうなると時間があまってとても暇。

 とゆうことでルフィに誰も殺しません戦闘しませんと声高らかに宣言し、新しい技を取得するべく人気のないところまで移動した。勿論モモンガで。

 

 私は誰もいない森の中へつくといったん姿を私に戻す。ちなみに顔を認識されちゃうと夢主認定されそうなのでお面をつけている。

 家にあったピエロのお面にしようとしたのだがそれはどこかで死にかけていた人を思い出してやめ、ひょっとこのお面はあのルフィにさえ微妙な顔したからやめておいた。

 結局どうしようか迷った末にマキノさんを頼り、前に人から貰ったモノだけどと目元だけ隠せる狐のお面を手に入れたのである。

 なんか和っぽいから、どっかに日本ぽい島があるんだろうな。んでもって誰から貰ったんだろうか。パッと脳内に浮かんだのはどこぞの赤髪なんですが、違うと思いたい。

 あ、格好が夢主っぽいって言わないで。だって顔認識されちゃう方が怖かったんだよ!存在薄くするのが生存編一歩でしょ?

 

 

 と、どうでも良い思考はさておき、私が今回試したいのはこちら!青髪に大きな黄色のリボンを二つつけたセーラー服の少女、紫木一姫ちゃんである。

 この子の武器の[[rb:病蜘蛛>ジグザグ]]は敵の感知もできるし人をスパッと切り落とせる優れもの。前から使っていた豊久は何故か有名になりすぎで、何してなくても海兵に声をかけられてしまうので今後は使用は控えようと思っているところだ。何せ海軍に入らないか?なんて聞かれても困るんすよね、いつ帰るかわからないしさぁ。兄弟が海賊ですし、なる気もないですし。

 

 誰もいないことをいいことに、私は出来る子。ユメヌシユメヌシと唱えてジグザグの練習を重ねる。飽きたら一回ルフィの元に帰り、頭上でスヤァ。そんなことを何度か繰り返していると、ルフィと話し合っている少年の顔が某ロリコン船長のクルーの一人に似ているようないないような?

 ひっそりと豪邸の庭先での彼らのやりとりを聞いていると、どうやら父親が海賊みたいで?

 うん、ヤソップサンデスネ。わー、彼も夢主の才能あるのでは?

 海賊の息子であることを誇りに思っていると言ったあたりでチラリとエースの顔が浮かんだが、状況が違うのだから子供の感情も違うよねと納得した。私がヤソップさんを思い出すということは勿論ルフィも思い出すわけで、律儀にもヤソップの息子、ウソップにそのことを話している。するとルフィは不意に帽子の中にいた私を掴み取ると、「コイツも世話になってた!」とか言い出すんだなこれが。

 

「……モモンガ?」

「モモンガのももんです」

「いもーとのミルーな!よくシャンクスたちには遊んでもらったんだよ、な?」

「あそび、だと?アレは誘拐だよルフィ」

「っモモンガが喋ったっ!」

 

 もうそのやりとりはいいから。

 まぁ、シャンクスと違ってヤソップはロリコンではなかったから立派かもしれないが、7歳児を連れ去ろうとするキャプテンを止められないのは問題ではなかろうか?あとエレジアにウタちゃんおいてこうとしてたこととかもわたしは若干の恨んでる。そういえばウタちゃんは元気なのだろうか?話を聞くことならないし、元気でやっていればいいのだけれど。

 

 三人で思い出話に花を咲かせていると、そこから見下ろせるところでお屋敷の執事がお嬢様の暗殺計画を誰かと立てている現場をしているところを目撃してしまう。またクソ面倒なことになりやがってと小さく舌打ちをし麦わら帽の中に入りこむが、何故か執事がに攻撃を仕掛けたルフィが崖から落ちるなどして私共々気を失ったのである。

 

 次に目が覚めた時全て終わっていた、わけではないがそこは割合しておこう。簡単に言えばルフィが上手いこと海賊を倒したので。

 結果的にお嬢様から可愛らしい船を貰いうけ、私たちはそれに乗り旅を続けることとなったのである。

 とりま今は航海術をもっているナミちゃんがいるからいいが、彼女はまだ仲間でないらしくこのままどうなるのやら。不安でしかない。

 

 ルフィたちはその船で海賊旗を作り始め、麦わら帽子を被ったジョリー・ロジャーがかがげられた。その後はいきなり大砲を打って遠くにある岩を壊してみたりとやりたい放題だが、まぁそれがルフィらしいちゃらしい。しかしその岩場にいた人間が船に襲来し、なんやかんやで私たちは次に海のコックを探しに出ることになる。目指すは海上レストラン・バラティエ。魚をモチーフにした可愛らしい船である。

 レストランって衛生的に動物は入れてくれるのか心配だったが、そこを気にする前に登場してくれやがった海軍のせいで中へと入ることができなかったのである。

 ちくせう。

 

 

 

 

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