あ、ありのままに起こったことを話すぜ!
私はメリー号で空島に行こうとしていたとはずだったのに、いつのまにか知らない島にいた。何を言ってるかわからないと思うけど、私だってなぜこうなったか分かりたくもない。頭がいつも通りどうにかなりそうだったし、クソ恐ろしい悪魔の実の能力の片鱗を味わっただけなのだ。こんちくしょう!むぎぃぃいい!
「あんた今までどこ行ってたのよ!?こっちはねぇ、色々大変だったのよ!?ルフィもロビンも凍らされちゃうし!」
「うん、ごめんて」
私にはどうしようもなかったことなんだ、って言っても激怒中のナミちゃんには伝わらないのかもしれない。何せ私がどこかに"ひと月"飛ばされている間、こっちでは空島に行ったりデービーバックファイト?とやらが開催されたりと大変だっそうな。ただその間一週間。うん、こうなるってわかってた。
私からしたらようやく帰ってきた感じなのに、みんなからしたらちょっとした家出をしてたみたいだものね。いつも通りの反応で笑うしか無い。
私は小さきモノ、オコジョの姿でナミちゃんにすりすりして必死に媚を売る。本当にごめんね、でもいたとしても私戦いませんけど!
てかさ、空島。私も行きたかった!なんか大変だったみたいだけど!私も、も一度、行きたかった!ンギィィィイ!
めいいっぱいすりすりして、次はルフィの元へと向かう。ルフィもカチンコチンに凍らせられたようだが今は元気だし問題はないようだが、私がいない間にそんな命の危険に晒されていたと知ってうっかりゲロ吐いた。そしたら逆に心配された。
「ルフィー!」
「ミルー!今回は短かったんだな!にししっ」
「あー、まぁ、ね」
本当は一カ月でしたなんて、口が裂けても言えない。エースになら愚痴るんだけど、ルフィには以前なんかすげぇ!何してたんだ?って突っ込まれたことがあるからあんまり詳しくは話したく無い。いやだってさ、お金ないから海賊首なし糞袋にしてました!なんて言えないじゃん?今回は違うけど、だいたいそんな感じだし。妹が海賊狩りってどうよ?ま、クルーに海賊狩りのゾロさんがいるから平気?だといいな!
ルフィに媚び売るのが終わると、今度はロビンちゃんのところへ。私がいない間にみんなとだいぶ打ち解けたロビンちゃんであるが、私は美人が大好きなので大変目の保養になります。ありがとう!そしてありがとう!
でもまぁ、なんか顔色が悪いというかなんというか。彼女には闇深い何かを感じてしまう。こんなこと言っちゃなんだけど、お仲間臭がするんだよね。人生ちょっと諦めてる系な?今後もなんにもなければいいんだけどね。
てなわけで、無事メリー号に帰ってきたところで次に向かう島は水の都、ウォーターセブン!この前からチラチラおもってたけど、なんかルフィの航路って
私たちはウォーターセブンに辿り着くとメリーを直すための造船所へ向かう。普通の島とちがって歩道より水路が多いため、ヤガラといわれる水上生物の上にのり移動するようだ。これをブルと呼ぶらしいが、乗馬みたいなものと考えればいいだろう。
早速借りたブルに乗って中心街へ向かい、ナミちゃんが凄んでお宝を換金して今度は造船所へ。アイスバーグさんとやらを探さなきゃならないのだけれども、いともあっさり見つかったので問題はない。あるとしたらお金が詰まったキャリーバッグを持ちされたことだろうか。
「ありゃー!」
「ありゃー!じゃねぇよ!このお気楽モノが!」
「ごめんて」
最近ウソップも私をどついてくるけど、これは仲良くなったと思っていいものか?DV野郎はお控えになさって?
のほほんと構えていればアイスバーグさんのところの職人さんがバックを取り返してくれたのらしいが、どうもその人の方に乗っている鳩に親近感が湧く。だって──。
「『どうもバカがご迷惑おかけしましたね』」
「喋った!」
「いや、お前も喋るイタチだろうが!?」
「はっ!そうだった!」
なるほど、みんなこんな気持ちだったのか。理解。
ルフィもルフィで鳩が代わりに話していることに疑問を持ったらしいが、ナミちゃんは腹話術だと言い出すしてんやわんである。
ンマーと話すアイスバーグさんはチラチラ私を見て気にしているし、コテンと首を傾げて可愛かろポーズを見せつけといてやる。喋る鳩に耐性あんのに、喋る小さきモノには耐性ないのウケんね。
そんなこんなをしつつ造船所を案内してもらっていたのだが、とてつもなくやばい問題が発生したのである。
それは、もうメリー号が修理不可能だということ。つまりこのまま旅を続けるならば、メリーとはここで別れなくてはならない。その事実をルフィは信じられずにいるし、ウソップなんかはショックを受けてそうだと姿を探せばそこになく。
まじでどこいったん?
とりあえずナミちゃんと別れてウソップを探し始めたのだがやっとこさ見つけ出したウソップはボロボロで、やや高めのテンションで処す?処す?とルフィに伺いを立てたのだが拒否られた。解せぬ。
嗚呼、でも。
「……ミルーは、ウソップも大事になったんだな!」
なんてルフィが言ったのだ。
そういわれれば、確かにそうかもしれない。今までだったら身内以外が傷つこうが死のうがどうでも良かった。世間なんてそんなもんだし。でもウソップのボロボロの姿を見た時、ちょびぃっとイラァとしたのは確かだ。何ルフィの大事なもんに手ぇ出してんだよ!っとおもったわけで。自分からルフィに戦おうか問いかけてしまうほどに。
私、案外ルフィのお仲間好きなってるのかもしれない。ヤバいなこれは!
私はノーユメヌシ。一般人、一般市民。ノーセンキュー海賊。
認識を変えるなぁ。アイツは認識を変えた途端やらかすやつだ絶対。てか変えなくても変な場所に飛ばして何かやらかすやつなんだぞ?絶対やばい。
仲間とか助けたいとか、絶対勝つ!とかおもったらこの能力の思う壺。いいようにユメヌシにされてしまうに決まってる!
私は仲間(んなものいない)の為に戦わない女。
悪いなウソップ。今回もいつも通りにやっこさんと戦わず、見守らせてもらうぜ!イェイ!
ってわけで麦わら帽のなかでスヤァ、はできなかったから首に巻きつきスヤァ。
おやすみなさーい!