夢主やめたい   作:燈葱

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急募、治療魔法

 

 

 

 最近、変態とご縁があるのかな?と思わずにいられない小さきモノ、ミルーです。

 なんかクソみたいなヤツが気絶してるナミちゃんと無理やり結婚しようとしてるのでぶん殴りました。後悔はしていない。

 

「ミルーちゃん!」

「ヘンタイはきえるそす」

 

 なんかねあれだ、無理矢理迫られるのトラウマです。赤髪とか赤髪とか赤髪とか。

 え?何されたん?って?

 別に拉致られただけだけど。外側にしか鍵のない部屋(byお船)に閉じ込められたり風呂いっしょに入ろう!と連れ込まれそうになったり(ウタちゃんの乱入で三人になった。でも結局風呂には入れられる)。知らん間に洋服とか貢がれてたり、酒に酔ったら意地でも離してくれなかったりサワサワ至る所お触りされたり。気づいたら一緒の布団に寝てた、と思ったらハイライトのないお目目で見つめられてたり。もういなくならないよな?とか言われたり、異様に密着率が高くて首筋吸われてたり。いやぁ、ちょっとしたホラーですよね、今でもうなされます。当時七歳の幼女ですよ私。恐怖しかない。

 多分制御できない時期にもろ能力を食らってしまったのだろう赤髪さんに同情し、性癖を歪めてしまったことは大変申し訳なく思うがもうちょっと幼女の気持ちも考えて欲しいモノでした。え?海賊は欲しいもんは奪い取る種族?それは幼女の貞操も含まれます?海賊社会はセーフ?アウトだよ!

 

「ナミさんのとこにミルーちゃんがいるってのはウソップから聞いてたけど、戦いわないと思ってたよ……」

「戦わないそす。でも、ヘンタイは嫌いなので。容赦しないそす」

 

 ブンっとそこらへんに落ちてた変態を壁投げつけて、あとのことはサンジにお任せコースで。

 よろー!ってファプタ姿でハイタッチを済ませるといそいそとイタチ姿になり、花嫁衣装を見に纏ったナミちゃんの首に巻き付いた。あとは居眠りをしつつ全部終わるのを待つだけスヤァ。

 

 となった筈なのに、目を覚ますと変態リターンズ。おい、サンジ何処行った。

 

「何!?ちょっとちょっと何コレ何!?キャー!!」

「消えろ変態」

 

 ベチン。

 思いっきりファプタで殴ったが、まぁ死にはしないだろう。

 

「ミルー!!」

「一旦背中に乗るそす!まったく、サンジは何処に行ったそすか」

 

 プンスコ怒りながらナミちゃんを背負って逃走準備をしていれば、頭上からローラと名乗るカバが参戦。かと思いきや、ナミちゃんを助けにきてくれたようである。いいヤツや!

 戦う必要ないなら私は今度こそ戦わないぞ!と意気込んでファプタからイタチ姿になりナミちゃんの首もとにおさまると、もう一度目を閉じた。なんかナミちゃんがガヤガヤ言っていたが気にしなーい。ごめんて。戦う必要があるなら背中に乗せて逃げようと思ってたんや。でも必要ないなら、私は小さきモノでいたいのです。

 

 ナミちゃんは私が頑なにファプタになろうとしないと察すると肩を落としながらかけだした。ナミちゃんはナミちゃんらしくルフィを助けに行く前に宝物庫へ訪れるもそこに宝は既になく、持ち出したのは幽霊使いの女の子だという。お宝を奪われたナミちゃんは目をギラつかせ、奪って行った敵さんの船まで辿り着いたが、そこにはなんかクマっぽい人がいていつの間にやら女の子は消えているしなんなん?

 全くもって摩訶不思議現象世界である。

 

「"泥棒猫"だな……、麦わらの仲間。モンキー・D・ルフィに兄がいると言うのは本当か」

「えっ」

「なになに、おにぃちゃんの話?エースいるん?エースいるん!?どこ?どこ!?」

「ちょっとミルーは黙ってなさい!──確かに、ルフィには兄がいるけど、それが何?」

「……成程、本当だったか……」

 

 ちょっとクマさん、私と語ろう?おにぃちゃんの話したいんだろ?ブラコンが語ってやっからよ!

 スタタタとナミちゃんから降りてクマさんの足元に向かおうとしたが、ガシッとナミちゃんにら捕まった。解せぬ。

 

「──あいつはヤバい。ミルー、ルフィたちに知らせに行くわよっ」

「え、おにぃちゃん語りは……?」

「後でいくらでも付き合ってあげるから!」

 

 なら仕方ないなとナミちゃんの頭に駆け上ると、仕方なしにクマさんの背中を眺めた。

 え、シリアスにならない?緊張感がない?そこになければわないですね!そんなモノ持ってるのは主人公とかその仲間とか、ユメヌシだけですから!

 

 私、ユメヌシ違ウ。空気、読マナイ!

 

 そんなこんながありまして、なんかでっかくなってる?ルフィの影が入ってる?巨人?と戦って、みんなが力を合わせたおかげが倒せました。マル。

 戦闘の実況?面倒だからしないよ。戦って勝った。コレが全てなのでは?なんか朝日でみんな消えかけてたけど、消えなかったからもう終わりよければ全てよしってね!へけ!

 

 あとはどうせ気絶したルフィが起きたら宴だー!ってなるんやろなと一人頷いていたら、そこに現れるクマさん。

 どうやら七武海の一員らしく、そりゃヤバいヤツなのである。麦わらの一味の抹殺と聞いてちょっとイラァとしてしまったのは致し方がないことだと思うの。でもごめんねナミちゃん、ウソップ。私、ルフィからの戦闘許可降りてないんよ、そんな目でみないでおくれ。本当にごめんて。

 たとえ知らない海賊たちがブチのめされようと、ゾロが傷つこうと私は積極的に手を出すことはしない。ゾロもケンカを買ったと言ってるし、私が手を出すまでもないだろうし。

 

「がんばれー!」

 

 とまぁ軽く声援を送って、みんなに怒られた。解せぬ。

 しかしまぁクマさんはゾロより強く、あっけなく肉球攻撃でみんなやれてしまう。

 クマさんはルフィの首一つで他のクルーの命は助けてくれるとか言い出すが、そんなこと聞くルフィのお仲間ではないのである。

 

「断る!」

 

 まぁ、オッケーしたら私はクマさん側に回ってみんなの首でルフィ助けたけど、そうならなくてよかったね!

 どぉんっと巨大肉球が放たれ建物が崩れみんなの倒れていく最中、ゾロと私だけは無事であった。ナミちゃんは倒れてるのに私だけ瓦礫に挟まれないって、とんだユメヌシ補正ですね!クソが!

 

「ミルー、お前、ルフィをそこで守ってろ」

「おっけー!」

 

 がんばってねと今度は目を見て応援し、ゾロがクマさんの気を引いてるうちに黒豹フォルムでルフィを囲う。ま、私にもなけなしの良心がありますので、逃げたりはしないよ多分。

 ゾロはルフィが選んだ仲間だからかやっぱりいいやつで、ルフィの代わりのその首を持ってけと言うし。クマさんは何故かそんなゾロを見てルフィを傷つけないからよこせと私に言うし?

 

「──お前を信じるに値しないんだが?」

「なら、麦わら助けようとした仲間を信じればいい」

「うわぁ、めんどぅ」

 

 ルフィになんかしたら許さないぞと牙を剥き、それでもゾロに恥をかかせない為に一旦見守ることにするが気が気じゃない。何しでかすんだと眺めていれば、クマさんはルフィの体から肉球型の何かをポワンと取り出したのである。

 

「今、こいつの体から弾き飛ばしたものは"痛み"だ。そして"疲労"」

 

 ルフィが戦いで負ったダメージがその肉球に詰まっていて、その苦痛をゾロが受けろとクマさんが言う。まさかゾロでも耐えきれなければ死ぬかもしれないモノを請け負うわけないだろうと思っていれば、あっさりとその思考は覆されるのだ。

 

「ゲフッ‼︎ ……ぐわぁぁぁぁぁぁああ!」

「ぞろ?」

 

 ゾロは躊躇いなく、その痛みを負った。

 そしてルフィに心配かけないようにと場所を変え、そのすべての痛みと疲労を請け負った。

 

「……君、バカでしょ」

「──」

 

 クマさんが消えても尚ポタポタと血を流してその場に立つゾロを座らせ、黒豹姿のまま『エピスキー』をかける。本当はもうちょっと効く魔法使えればいいんだけど、ちょっとまだ思い出せないんだよ。なんだったかなぁ、セブたんが使ってた創作魔法。呪文長ったらしかった気がする。ま、そのうちピンチの時にでも思い出すでしょ。

 とりま『エピスキー』を一度かけるだけじゃどうにもならないので二、三度かけていればサンジもやってきて、その姿に唖然としているようだった。

 

「なんだ、その血の量は……!ここで何があった!?」

「……なにも!なかった……!」

 

 何もなかったって言うけど、なんかあったとしか現場を見ればわかるね!ま、サンジは空気を読んで突っ込んでこないし、私も余計なこと言わんでおこ!

 

 

 

 




ユメイノ・ミルー
相変わらず戦う気は皆無。でもそこそこ麦わらの一味は大切にし始めてるような?
今回はゾロに対して親愛の心を持ったかもしれない。無意識に好感度あがんなきゃいいね!

ナミ+麦わらの一味。
相変わらず戦わないミルーに呆れてはいるが、戦うイコール殺すの方程式を知ってるのでちゃんと諦めている。
が、なんで戦わない人間と一緒にいて何にも思わないんだろうね?嫌にならないでいられるんだろうね?
ユメヌシ=ご都合者+愛され。
あれれ?おかしぃぞ?誰も気づいてない。


ユメユメの実
密かにひっそり能力発動中。
制御できてる?できてたら仲間を大切にしないと言われ引かれててもおかしくないよね?ちゃんと能力使っておきまーす!へけ!


そろそろ戦闘の気配あったりなかったり?
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