夢主やめたい   作:燈葱

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急募、たこ焼き

 

 

 

 チラリチラリと未だに焦げるビブルカードをながめながら、航海を続くよ何処までも。

 雨じゃなくか飴が降る海域やでっかいタヌキが出てくる海域。まじクソ何でこうなるん?って意味のわからない蛇のような波で荒れる海流。グランドラインってマジもんにヤベェところなのでは?え、今更遅いって?まじかぁ。

 

「とうとう来たんだ、ここまで‼︎」

 

 そんな海流を抜けて数日後。サニー号はついにここまで来た。ラブーンに会った双子岬から半分進み、誰一人かけることなく此処赤い土の大陸(レッドライン)に。

 なんとなぁくだがこの壁、見覚えがある気がするようなしないような?何処で見たっけ?割と昔すぎて記憶の間違えのような?ま、覚えてないならそんな重要な物事ではないのだろう。どうせ飛ばされた時に見たに違いない。よってクソ認定。

 

 はてさてこの壁の向こう側にどう行くのかと皆んなは頭を悩ませ、フランキーの作った潜水艦で壁に沿い深度五千メートルまで潜ってみるも解決策は見つからず。じゃあどうすかって問題が持ち上がった。海軍なら正規ルートで壁を登れるらしいが、ルフィは海賊なのでそれは無理だし。魚人島なんて本当にあるものなの?って疑問が飛びますが、確かにあるんだよな魚人島。

 あの頃の私は深海すげぇ!としか思ってなかったからどうやって行ったか覚えてない。でも船が沈んでたのは確かである。今思えばなんで船で行けるの?教えてロジャー船長!

 

 とまぁそんなこと思い出していればサニー号はウサギっぽい海獣に襲われ、ルフィが返り討ちにしたのちにピュポッと何かを吐き出した。それは下半身が魚で、俗に言う人魚。

 

「ま!まさかー‼︎」

 

 目をハートにして喜び出すサンジを眺め、落ちてきた人魚に視線を移すとそこには人手型の何かもいて。今日も今日とても世界は広いなと空を眺めた。お空ってあおーい!

 

「消化されそうな所助けてくれてどうもありがとう!私、海獣に食べられ易くって!かれこれもう20回目くらい!」

 

 私がいうのも何だけど、よく今まで生きてこれたなこの子。

 人魚ことケイミーちゃんとヒトデのパッパグがお礼にたこ焼きをご馳走してくれるってことになりかけたのだけど、そのたこを焼き焼くのに必要なタコ?とはぐれてしまったようで。電伝虫で連絡をとってみれるとトビウオライダーズとやらに捕まっているとのこと。タコの魚人は珍しいから高く売れるとか聞こえてうっかりいやぁな記憶を掘り起こしてしまったから泣きたい。

 弱い奴は捕まって売られるのです。首チョンパしましたが、できないと地獄を見る。これ体験談ちくせう。

 

 てなわけで、ワタクシ。珍しく家族ごと以外でちょいキレです。人攫い、トラウマ。許すまじ。

 

「はいはーい!私も今回はお手伝いする!戦わないけど、家屋は破壊くらいいいよねルフィ!」

「かまわねェけど、ミルーがやる気になるなんて珍しいな!」

「ゴミはゴミ箱に住むのがお似合いだとおもわない?」

「こわっ!」

 

 失礼な、ちゃんとニコニコ笑顔で言ったのに。

 その後サニー号はトビウオライダーズのアジトに船を進め、私はウキウキとルフィの頭の上で準備体操を済ませておく。そんな小さきモノの姿を見た女性陣はにこやかであったが、ケイミーちゃんはソワソワしていた。

 何故ならば、人魚である彼女はハムスターなんて見たことなかったから!つまりは小さきモノの姿にはわはわしていたのである。

 

「か、かわいいっ」

「小さきモノは可愛い。それは万国共通なんだね」

 

 へけ!と笑って見せればケイミーちゃんはメロメロになってました。うん、小さきモノはいいよね!

 と、そんなやりとりをしているうちにトビウオライダーズとやらが空を飛んで襲撃してきてがそのまま帰って行った。何やねん。

 帰ったからといっても敵にはかわりないのでそのまま奴らのアジトに船を進め、タコ?の姿を確認すればそれはいつぞやのタコである。ナミちゃんを苦しめていた一味のタコである。

 ルフィ達はいったん救うのをやめようとしたが、それはそれとして割り切ってタコを助けることにしたようだ。ならばもう私もやっちまえと、ルフィが何故か敵に捕まってしまったケイミーちゃんを助け出すと同時にアジトをドーンと破壊してやったのである!後悔はしていない。

 

「滅びるがよい」

 

 ビターンと、ファプタフォルムでアジトを破壊。

 え?ユメヌシっぽい行動?能力に乗っ取られている?たしかにそうかもしれないけど、人攫いと奴隷売りはナイナイしたいので。幼女をいやらしい目で見てきたクソどもも、口に出したくもないオゾマシイコトをしてきた奴らを私は許さないし、許す気もないし。私じゃなきゃ廃人コースぶっちぎりだったかんな。私は能力のせいか廃人にさせてくれませんでしたけど!ハハ!

 まずは人攫いから報復じゃ!ヒャハー!

 私がアジトをビッタンビッタン、ザックザクしていればルフィ達もボコボコにし出し、最終的には顔を隠しているボスと衝突。どうやらそいつはサンジに恨みがあるらしく、何故と思っていれば手配書の人相描きが自身ととっても似てるとの事。パコーンとルフィに仮面が殴り飛ばされ素顔が露になれば、確かにそこには手配書そっくりの顔があって。なんかもう、すいません。かわいそ。サンジの代わりに狙われてまくって日常が終わったと言うならば、確かに哀れで恨みたくもなるものだ。

 ま、だからと言ってアジトの破壊はやめませんが?

 

 最終的にはサニー号が放ったガオン砲でアジトは壊滅。ボスもサンジにフルボッコにされて終戦を迎えたのである。

 

「くちほどでもないそす」

 

 ペチペチとファプタフォルムでサニー号に戻ると、この姿をまともに見た事がないフランキーとブリック。そして何故がケイミーちゃんまでも目をまま開いて驚いた。

 

「なんと!ミルーさんは大きくなれるのですね!?」

「大きく?ファプタはファプタそす」

「前から思ってたがスーパー面白れェ能力じゃねェか!」

「そうでもないそす」

 

 後ろ足でケシケシと耳をかいていると救出されたタコまで号泣し出して、私だけでなくみんながわけわからん状態になっていた。いったんどうしたんだとルフィが問いかけると、三人は揃って私を方を指差すではないか。

 

「ミルーがどうかしたのか?」

「ミルー!?あれば『ファプタ』だろ!?解放の姫、『ファプタ』だろっ!お前ら、そんなお人とっ」

「ファプタはファプタそす?かいほうの姫?でなく最果ての姫そす」

 

 何いってんだコイツらと話を聞いてみれば、マリージョアってとこから奴隷を解放したフィッシャー・タイガーと共に戦った『ファプタ』と私の姿が同じだと。実際の姿を見たものは少ないがその異様な風貌と強さから、魚人島では姿絵が広まっているそうで。偉人の一人だとか。

 

「でもそれは可笑しいわ。だってミルーはルフィの妹なのでしょう?フィッシャー・タイガーが奴隷を解放したのは十二年前。あなた達がいう『ファプタ』がミルーだとしたら、当日彼女は4、5歳。もっと小さいはずよ」

「た、たしかに!?でもっ」

「もしかして『ファプタ』は種族名だったりするのか?」

 

 チョッパーが私を見上げ聞いてくるが、ファプタはファプタで種族名なんぞではない。てかファプタが大量にいたらそこに至る悲劇が沢山あったことになるやろ。簡易的に地獄を生み出すでない。

 しかしまぁ弁解するのは面倒だから首を縦に振ろうとした所、ルフィパイセンは爆弾を落とすのだ。知ってた。

 

「ミルーは昔からファプタになれるぞ? 大きさも今とかわらねェし、ふわふわだった!」

 

 にしし、ではないよルフィ。

 ケイミー達は私を拝み出すし、面倒臭いから姿をハムスターに変えてルフィの頭に駆けのぼる。そして一応そのファプタと私は違うと言い切っておいたがキラキラしたお目目で見てくるのはおやめください。

 

「とりあえず、たこ焼きたべたい」

 

 

 

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