たこ焼きをお腹いっぱい貢がれて、魚人島に行く手段を教えてもらって。ついにやってきましたシャボンディ諸島。何度見ても不思議な不思議な島?である。シャボン玉ができるのだから洗剤的な粘着成分があるのだろうかと考えてしまうが、誰か正解を教えて。
サニー号は41番G Rに着けられ、ルフィ御一行はウキウキと上陸を果たした。私もいつも通りルフィの頭の上にセキセイインコ姿で鎮座して、船をコーティングするために職人を探すことになったのである。ただ職人の元へ行くにあって、タコは一つだけ約束を守って欲しいといったのだ。
「たとえ町でどんなことが起きようとも、『世界貴族』にゃたてつかねェと約束しろ!たとえ目の前で人が殺されたとしても、見て見ぬフリをするんだ‼︎」
「!?」
え、この島世界貴族いんの?帰りたい。私あいつら嫌いなんだもん。人競り落とそうとするし、見た目からして受け入れられん。
うっかり飛ばされた先で捕まって売られて、気に入られなくて脳天ズギャン!とかあったんだよ過去に。そして何かするわけでもなく奴隷になって殺されてフーシャ村に戻るって、何のために私殺されたの?って軽く鬱った。ユメヌシだからきつい体験させとこって?意味わからん。人の人格変えようとしないでくれる?♯暗い過去、♯辛い過去とかいらんから。
ハッ!これがユメユメの実と呼んでるそれが、名称カエカエの実と呼ばれる所以なのでは?人格変えようとしてんの怖。そんなの求めてないです使いようもないじゃんか。ま、そのおかげで大抵のことに動じなくなったが有難迷惑な経験でしかない。ヒンッ
タコの話に一応聞き耳を立てておくが、いやぁな話ばかり聞こえてくるので私は不貞寝を開始。なんかあったら呼んでくださいスタイルである。おやすみグッバイスヤァ。
と思っていたのだけど爆発音は聞こえるわ、叫び声が聞こえるわで散々である。タコのと約束があるからルフィも首を突っ込んでないみたいだけど、いつまで持つだろうか。だってルフィよ?感情論で動くルフィよ?不安でしかない。
下手に動くと海軍本部の大将が軍を率いて殺しにくるってパッパグはいうし、本当に気軽に手を出してはいけない存在なのだろう。
めんどくさいな天竜人。バラせば駄々の糞袋のくせに。ちくせう。
コーティング屋に着くまでに賞金稼ぎをバンバン薙ぎ倒し、ようやく到着したのはぼったくりBAR。名前からしてぼったくるといってるようなものだが、果たしてここにくる客はいるのだろうか?
「レイリー、シャッキーいるかー」
なんか久々に知人っぽい名前聞いたぞと思いつつバーの中を眺めるも、そこに見知った人はいない。いるのは美魔女とゴロツキだけ。
タコは美魔女に海賊をやめたと現状をはなし、美魔女はルフィ達が政府に喧嘩を売ったことが本当かと尋ねる。ついでにガープと関係性を聞きにくるあたり、そこら辺の話に詳しい人なんだろうな。案の定彼女はルフィ以外のルーキー達の話をしてくれたわけだし。
でも私はそこよりも、コーティング屋のレイリーさんとやらが気になるのですが?名前だけ一緒のおじさんかと思いきや元海賊だというし、ワンチャン同一人物だったりします?私、気になります!
ルフィの上で聞いてみようかどうか悩んでいると、いつ間にやら遊園地にいた。何で遊園地なんだよ、レイリーさん探してよルフィ。
ま、ルフィだから仕方がないよねと早々に諦めて久々の娯楽を私も楽しませていただくとする。キャッキャ!遊園地楽しぃ!
のほほんと遊園地を楽しんでいたと思いにや、なんか知らん間にケイミーちゃんが誘拐されていたマル。クソ人攫いめ、死にやがれ。
ブチ切れたルフィの頭にへばりつきながらヒューマンショップへ向かい、人魚を売りに来た人はいないかと尋ねたがそこにはいなくて。外を練り歩き名前を呼んでも応える声はない。
パッパグは敵は人攫いだけではなく、差別をする人間達もだと言い切った。人間と人魚の差別に、人間と天竜人の差別。海軍も海賊差別するし、どこを掘っても差別とは埋まっているものである。根本的にどうにかできる問題でもないわけだが、根付いてしまった文化がそう簡単に消えるわけもなく。
攫われたケイミーちゃんやパッパグが悪いことなんてないのに、それでも巻き込んで悪いとなくパッパグに少しばかり同情してしまった。
そうしてついにやってきました、ハウンドペッツ。ま、オークション現場です。胸糞悪い。
うっかり壁に激突して壊しちゃったけど、奴隷売って金稼いでるんだからまぁいいだろ。問題ない問題ない。
「ケイミー探したぞー!よかったー!」
「ちょっと!!待て麦わら!!何する気だよ!」
「え、ケイミーちゃんお迎えに行くんだが?」
せっかくケイミーちゃん見つけたというのにタコはルフィを止めようとするし、周りはそんなタコ見てギャーギャーいうし不愉快極まりない。ちょっと黙っててくんないかな?
なんて思っていれば後方から発砲音が聞こえ、振り返えるとタコが倒れているではありませんか。
タコを撃ったのは変な服装をして変な語尾の天竜人。全くもって、不愉快。そいつの存在だけでもイライラするというのに、あたりの人間はタコ、もといハチが撃たれて当たり前のような態度だし、今回ばかりはいけルフィ!と背中を押してやった。
世界貴族?知りませんがな。
「待っ、てくれ、麦わら帽……!だめだ、怒るな……。おれが、ドジったんだよ……」
せっかくルフィがオコなのにハチはそれを止めようとするし、ナミちゃんやルフィ達に謝罪し出すし。なのに天竜人は空気を読まずに銃を取り出すし?
もう止める必要なくない?ないよね!
パッパグの静止も聞かず、ルフィはそいつを殴り飛ばした。
「ひゅー!やるぅ!──っことでハチは怪我治そうねぇ」
杖が構えられるハムスターに姿を変えハチへ『エピスキー』をかければ、傷口はみるみる塞がっていく。撃たれた傷だから切り傷より治りにくいかなと思っていたが、そうでもないみたい。よかったよかった。
あたりの客はルフィの行動に注目してるから、魔法を使っていたとしてもあまり目立たつことはない。ゾロやナミちゃん達もルフィだから仕方がないとそれを咎めることはなくて、サンジなんかは銃を取り出したもう一人の天竜人蹴り飛ばしたしやりたい放題だ。
故に、私もひっそりと天竜人と衛兵達に『クルーシオ』をかけてみた!
ギャンギャン泣き喚いたけど、私がやった証拠はないしぃ?戦ってないから問題ないよね!問題なっし!へけ!
「海賊が天竜人を手にかけたぁー!!」
「海軍本部から軍艦がくるぞー!!」
あわあわと逃げ出す客を横目にキャッキャと『クリーシオ』をかけまくり、人攫いへの長年の恨みを晴らすのだ!やほい!
客が次々と会場外へ逃げていく最中すでに海軍に会場は取り囲まれているようだし、とち狂った天竜人はケイミーちゃんを殺そうとするし。
でもケイミーちゃんが殺されなかったのはこの場に私の探し人、レイリーさんがいたおかげだろう。
なんか原理は分からないがドンってやると下っ端はよく倒れるやつをやったらしく、それを食らったであろう天竜人が倒れたからきっとそう。
歳をとってもまだ現役なようで見習いの下っ端は嬉しい限りです。
「……ふむふむ。つまり、成程。全く酷い目にあったなハチ」
そう言ってもう一度ドン!とやれば残っていた残党もバッタバッタ倒れて、立っているのはそれに耐えられた人間のみ。もちろん我が兄ルフィもその一人である。
「その麦わら帽子は精悍な男によく似合う……!会いたかったぞ、モンキー・D・ルフィ」
私も会いたかったよレイリーさん。
本当は猛ダッシュでご挨拶したいけど、下手に関係性ばれるとルフィとその他大勢から質問攻めになりそうだからまだ黙っとこ!