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おいっすー!頭のイカれた人間の男を勢いで殺してしまい、ロイス達にドン引きされてプレデターと人間の価値観の違いに翻弄されている。どうも、エイペックスです。
「コイツどうする?」
「どうするったってアイツが殺しちまったじゃねーか、どうもこうもねーだろ」
「コイツも俺達と同じように…」
ニコライ、ウォルター、モンバサが俺が殺してしまった人間を囲って話していた。
俺はそこから少し離れた木にもたれかかり、彼らの様子を見ていた。
なんか、申し訳ない事をしたな…いや、最初は殺すつもりなんて勿論なかった。銃を向けられても許すつもりだった、対話して分かってもらえれば俺は何もしなかった。
だが、アイツは訳のわからない事を言って俺にまた銃を向けやがった。内心俺はイライラしていた。吊るされて腹をすかし、挙げ句の果てに大事な船を爆破されたからだ。
それであんな訳のわからないイカれた事を言われ銃を向けられたら誰だって殺してしまう筈だ。そうだよな?
はぁ……
「エイペックスさン」
「うん?ハンゾーか、どうしたンダ?」
俺のそばにハンゾーがやってきた。ハンゾーは俺を助けてくれた。いつかそれに報いなければな。
「気に病まないでクレ、皆、驚いタだけダ」
「ハンゾー……」
まあ確かに、いきなり背骨ごと生首抜いたら誰だって驚くよな。うん。
にしてもアイツ急に現れて何がしたかったんだ?態々クロークまでつけてエドウィンを狙っていたリバーゴーストを殺してよ。俺達を怖がらせて現れて…ダメだ分からん。
あぁ、そういえばエドウィンを狙っていた怪物なんだが、コイツはリバーゴーストという名の怪物だ。俺も何度か狩ったことがある。肉は筋張っていて美味しくなかったな。ちなみに体内に虫を飼っていて、そいつは中々の美味だった。ちょっと気持ち悪いけど。
俺が思案していると、ロイスがイカれた男が被っていたマスクを持ってこちらにやってきた。
「エイペックスさん、これは何かに使えるか?」
「マスクか…?あぁ!ちょっと貸してくれ」
俺はマスクを受け取りガントレットからコードを伸ばしマスクに接続した。
俺の視界にマスクに入っていたデータが表示される。
「アイツら…」
このマスクの持ち主のプレデターは俺とノヴル君と同じように攫われ、この星で奴らに殺されてしまったようだ。
許せない。同族を殺し、飯を抜き、俺の船を爆破したぁ!!!!
「よし、罠をハロう」
「罠?」
ロイスが俺に聞いてくる。
「あぁ、恐らく奴らは俺達ノ痕跡ヲ追ってくル、そこを狙うゾ。アレを使ってナ」
そう言って俺は先ほど殺してしまった人間を指差す。
「ど、どんな罠をはるか教えてもらってもいいか?」
「ああ、それはナ…」
1人のプレデターが猟場に放った人間達と2人のプレデターを追跡していた。彼の名はドッグハンドラー。
彼は自身が従える猟犬を使役し、獲物を追跡させあわよくば自身の手で狩ろうと考えていた。ブラックやファルコナーには悪いが早く人間を狩り、肉はドッグに与え、骨を使いトロフィーを作りたかったと考えているドッグハンドラー。
彼はつい最近、ブラックと出会い、今までに経験した事のない狩りをブラックに教えられた。
それは、強そうな生物を攫いブラックが所有する猟場に放ち、狩りをするというものだった。
本来プレデターの狩りというのは、自らの手で獲物を見つけ、その星に赴き、獲物の環境に適応し狩りをするというものだった。
しかし、ブラックの狩猟方法は違った。
獲物を見つけとある方法を用いて攫い、遥か上空から落とし更に選別し、生き残った獲物を我らに有利な条件で狩るというものだった。
ドッグハンドラーは最初、その狩りに否定的だった。しかし、1回2回と経験していくと、いつも自分がやっている狩りが馬鹿らしくなり、そしてこの狩りの楽しさを知ったのだ。
それからは止まらなかった。ブラックから誘われれば絶対に赴き狩りを行なった。そして、獲物をトロフィーにしてそれを売り金を稼いだ。稼いだ金で猟犬を購入し、更に狩りの効率を上げた。
獲物の中には同族もいた。プレデターだ。プレデターは警戒心の高さ故に従来の拉致方法は使用できなかったが、ゼノモーフに使用する麻酔を寝ている所に静かに忍び込み眠りを深くさせて攫った。中にはそのまま目覚めずに死んだ者もいたが容赦なくトロフィーにした。
彼らが寝ている船のセキュリティは高く容易に侵入できない。しかし、ブラックの伝手を使い船のセキュリティを突破するシステムをガントレットに搭載し、プレデターですら獲物として攫った。
夢のような時間だった。
今回もそうなるだろう。と人間の
マスクで見ると脈は弱いが熱が見えた。
「生きる、生きる、いや俺は生きている、生きろ、え?助けて」
なんだかよく分からないが他の人間とはぐれたのだろう。
ドッグハンドラーは見つけた人間にクロークを起動したまま静かに近づいた。
「(このままリストブレイドで串刺しにしてやる、キヒィッ)」
そして立ち尽くす人間を背中からリストブレイドで貫いた。
「おい、お前本当にプレデターか?」
「え!?」
ドックハンドラーは人間から聞こえたその声を聞いて何故か分からないがとても恐ろしくなった。
そして、目の前に誰のか分からない血濡れた心臓が出てきて、目の前が真っ暗になった。
「これで1人目」
俺は手の中にあるプレデターの心臓を握り潰し、今し方俺に心臓を抜き取られ死んだプレデターを見下ろした。
奴が罠に夢中の間に奴の後ろに跳躍し、一瞬のうちに背中から手を突き入れ心臓を抉りとった。
同族殺しはこれが初めてだ。だが不思議と忌避感はなかった。これゴンジやエルダーに知られたらバッドブラッドに認定されちまうかな…まぁいいか…奴らは許されない事をした。その報いを受けているだけだ。
俺の作った罠に見事にかかったプレデターのマスクを剥ぎ取り、ガントレットと同期した。
やはりコイツは俺達を攫った奴の1人か。あの時キャンプにいたうちの1人に気配が似ていたから何も考えず殺したが、合ってて良かった。
マスクを同期して他の奴らの居場所を探すと、キャンプの近くにいる事が分かった。このまま行くか?いや、やめておこう。俺の味わった絶望はこんなもんじゃない。1人ずつ確実に仕留めてやる。
「エイペックスさん、この罠は…(クッチーロと同じだ…)」
「ん?ああ、この罠は俺タちが基本的に習ウ罠だ。まあ俺は成人後に教えてモラッタんだガ…」
俺が謎の人間の死体を用いて作った罠は、死体にガントレットから出る微弱の電気を与え心臓を動かし、俺のマスクから声を死体に向かって放つ事で作れる非常に初歩的な生き餌だ。マスクから声を放つというのは本来、獲物を誘き寄せる為に使う機能で、あらかじめ入力しておいた声のデータを指定の場所に目に見えない指向性エネルギー波を放つ事で、その場所で声を再生できるという機能だ。
ちなみに初めて使った。いつもはこんなちまちました事をせずに狩ってるから。
しかし、今回この罠を作るのは苦労した。なんせ俺が背骨ごと首を引っこ抜いてしまったからな、それを綺麗に戻さなくちゃいけなかった。そして通常よりも多い電気を使用してしまったせいか、ガントレットで通信ができなくなった。困った…いや、これはなんとかなるか。
「ノヴル君?そういえば君のガントレットは使える?」
「え?僕のですか?もしかして船を呼ばせようとしてます?」
「いやいやいやいや、まさか、そんなつもりはないよ。で…使えるのか?」
「一応は使えます。クロークやプラズマキャスターの制御も大丈夫でしたね。ただ…」
「ただ?」
「救難信号を出そうと思ってやってみたんですが、できなかったんです。なんか妨害をされているみたいで」
「マジか」
妨害か…もうこれは本格的にアイツらを殺さないといけなくなった。説得なんてするつもりはない。
そうだ、俺が殺した奴のガントレットはどうだろうか。試してみよう。
俺は死体に近づき、腕に装着されたガントレットを取る。そして救難信号を出そうとしたが……
「ダメか」
こいつのガントレットでもダメとなると、2人のうちどちらかのガントレットを奪うしかない。面倒な事しやがる。
一応外したガントレットから余剰の電力を俺のガントレットに移しておいた。
さて、奴らの内1人を殺した。あと2人だ。
しかし、このまま行ってもロイス達が心配だ。これは勝手な主観だが彼らは今相当疲れている筈だ。俺が空を見上げ奴らの船から落ちていったもの…恐らくそれは彼等だ。あれから相当時間が経っている。もし彼らがずっとこれまで動き続けていたとすれば、少し休息を取らせた方がいいだろう。
俺の動きに彼らはついてこれない。
さっき謎の人間の使っていたマスクを同期した時、この人間が頻繁に出入りしている場所を見つけた。
恐らくこの人間の隠れ家かなんかだろう。
俺は、ロイスに休息をとってほしい事と隠れ家の存在を伝えた。
そして、そこに移動を始めた。
同期によって奴らの動きは常に俺の視界に表示されている。しかし、奴らも俺が殺したプレデターの位置をどうにかして把握してここまで辿り着くだろう。早く移動しなければ。
それから暫く歩くと、目の前に巨大な船が現れた。随分とボロボロな船だ。
「宇宙船か?」
「すげーな」
数々の星を渡り歩いたがこのようなタイプの船は見た事がなかった。
マスクを確認して中に入る入り口を確認する。そして、入り口の鉄板を剥がしロイス達を入れた。入れる際に休息できる場所を確認する為にマスクを渡しておいた。
俺とノヴル君はここからじゃ入れないな…別の入り口を探すとしよう。
入り口を探す事数分俺達でも入れる場所を見つけ中に入った。
ロイス達の部屋まで行き合流すると皆休息していた。ウォルターのイビキがうるさかった。ハンゾーは刀をいつの間にか拾ったのか持っていた。
そして部屋を見回すと、装備がごちゃごちゃと沢山落ちていた。
お!?アレは…!!
乱雑に置かれていたそれを拾った。
「俺のスピア!!おお!!生きてたんだな!!」
幼少期にゴンジから貰ったスピアだった。
なぜここに俺のスピアがあるのか知らないが、まさかあの人間が拾ってくれたのか!?船の俺の部屋に置いてあったから、爆発した時消えてなくなったと思ったけど…良かった。俺はスピアを背中にしまい、殺してしまったあの人間に感謝の気持ちと共に手を合わせ安らかな死後を願った。
そして俺とノヴル君はそっと空いたスペースに移動して座り、少し目を瞑った。
一方その頃……
「なんだ…これは」
ドッグハンドラーの位置を探知し其処へやってきたブラックとファルコナーはドッグハンドラーの死体を見つけた。
左胸に大きな穴が空いた死体だった。まるで何かが突き破ったような穴だ。
「こいつぁひでぇな、人間ができるわけねーし、あのデカブツかぁ?」
「あぁ、絶対にそうだ」
愕然とし、ありえないと思っていた事が現実となった。
出会ったのは数年前で、少し頭は悪いがいい奴だと個人的に思っていたファルコナー。つい先ほどに喋っていたのに今は物言わぬ骸に成り果てている。
「【おい】」
あの声が脳裏に響く。
「ん?この声はなんだ?」
「…!声だと?声がどうした?」
「おいおい〜どうしたファルコナー!そんな震えてよ!」
(コイツは何も分かってない!なぜこうも楽観的になれるんだ!?あのプレデターを見て何とも思わないのか!?)
ブラックの言葉を無視し、ドッグハンドラーの死体を見ながら固まるファルコナー。
ブラックは無視して声の出所を探った。
「声はすぐそこだな」
ブラックが声のする方向に向かう。
そこには1人の人間が倒れていた。マスクで確認するとまだ心臓が微妙に動いていた。
「コイツは…!数ヶ月前にここに入れた人間じゃねーか!生きてたのか?まあとりあえず死ね」
ブラックはそう言いリストブレイドを伸ばし背中から心臓に刺し入れた。
「お前本当にプレデターか?」
「はぁ??」
(今殺したはずなのに喋りやがった)
そして、人間をひっくり返そうと手を伸ばした時。
「ん?おい待て…!」
「あ?」
カチっと音がして死体が爆発した。
爆発をもろにくらいに吹き飛ぶブラック。
だが、すぐに立ち上がった。
「なんだ…これ!コケにしやがって…!」
「(違う!まんまと引っかかったのはお前だ!)」
エイペックスと未だ生きている2人のプレデターが再会するまでまもなく……
日が暮れようとしていた。
ノーランドが隠れていた宇宙船なんですが、イベントホライゾン号という名前にしようと思っていた時期があります。役者繋がりですがその名前にすれば頭のおかしい理由づけにもなるかなと思ったんです。でもここで休息すれば皆んな頭おかしくなりそうだったんでやめました。