THE PREDAOR編多分始まります。
沢山の感想、評価ありがとうございます!誤字修正もありがとうございます!
今日は朝に公開してみました!どうぞー!
黒いフードを被った奴は大体怪しいです。
実は数年前に誘拐された事があります。っていうと誰にも信じてもらえません。いえ、本当に誘拐されたんです!と必死に言えば、お前が誘拐したんだろうって言われました。俺は誘拐なんてせず直接殺します。どうも、エイペックスです。
俺が誘拐されて数年が経った、10年くらいかなぁ多分。俺ももう三十路超えてアラフォー?っていうの?よく分かんないけどさ。
まあとにかく誘拐されてからの10年くらいは特にこれといった事件はなく平和に過ごしていた。俺は殆ど地球に滞在していて時折、船に乗って知らん星でサバイバルとか強い奴見つけて狩りをしたりしてる。
俺と共に誘拐された人間達。ロイス、イザベル、モンバサはダッチの傭兵会社に行った。ダッチに誘拐された事を話すと凄い怖い顔で「お前にそんな事ができる奴がいるとはな。俺も行きたかった」とか言ってて怖かった。ハンゾーは相変わらず銭湯の常連で、ウォルターは犯罪者がどうだとか言って故郷に帰れないからケリーたちの銭湯で働いてる。「日本の風俗は最高だぜ!!」なんて言ってたが俺にはさっぱり分からんかった。
それと、俺が最近旅をして最近強かった生き物がいた。ん〜っと確か…地球からかなり離れた遠くの銀河を旅している時に見つけた奴だった。
名前はよく分からないけど人間だったな。でも強かったかなぁ…?ちょっと焦ったから強かったんだろうな。
コイツに会う前に俺は適当に見つけた星に降り立ったんだ。その星は木と沼ばっかりの星で、強そうな生き物はいなかったんだけど、腹減ったから沼の中にいたデカいワームを狩って食ってたんだ。結構美味かったなアレ。
そんで少し休息してたんだけど急に後ろに気配を感じた。でも振り向いても誰もいないんだよ。怖いだろ?俺はスピリチュアルにだけは弱くてさ、あの時はマジでビビり散らかしてた。
それでその気配だったんだけどよ。次第に輪郭が見えるようになってくんだよ、まぁそれでもモヤモヤしてんだけどさ。
それは見た事もねぇ緑の小さい爺さんだったよ、知らない種族だったなぁ。でも強そうな気配をヒシヒシと感じたぜ?でも触れないから狩れないからどうしようって思っていたら、急に喋りやがったんだ。あの時に経験した事は今でもはっきり覚えてるぜ。
「お主…この銀河の生物ではないのぉ」
「キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!」
「ちょ、びっくりするから大声出さんでくれるか?」
「あ、ごめーん」
俺は謝りながらも手を合わせさりげなく成仏させようとお祈りをしていると、緑色の小さい爺さんが言った。
「フォッフォッフォ、そんな事をしても儂は消えないぞ。ところで…」
そして俺は爺さんと仲良くなって、爺さんの頼み事を聞いた。
爺さんの頼み事ってのは教えてもらった星にそれはもうめちゃくちゃ強い奴がいるから端的に言えば殺してほしいってやつだ。
「其奴はな…それはもう恐ろしい力を使いよる。嘗てはその力でこの銀河を支配したほどじゃ」
「ほぉ…!そいつは確かに強そうだ。爺さんみたいな幽霊じゃなかったら殺せるぞ。あ、そいつは食えるか?」
「食うのはやめたほうがええの」
「え?ダメなの?」
なんやかんやと色々話して俺は船に乗って教えてもらった星に行った。
到着した星はどんよりしていて、暗くて、陰鬱な星だった。だが確かに強い気配を感じる。
なんだろう?肌をピリピリと突き刺すような感覚だ。
船を降りて気配を辿っていくと、大昔に作られた寺院みたいな所についた。
俺の故郷にもこんな感じのデカい大聖堂があるが、コイツはもっとデカかった。
巨大な山のような岩をくりぬいたような寺院の入り口は俺には少し狭かった。
なんとか四つん這いで這って進んだ。正直狭くて怖かった。挟まったらどうしようって。
暫く進むと、何やらポッドがいっぱい置いてあった。俺達が育てられた保育ポッドみたいなやつだ。
中には人?が浮いていた。とりあえずぶち壊しておいた。緑の爺さんに怪しいやつは全部壊せって言われてるからな。
更に進むと沢山の気配を感じた。
開けた空間に出た俺の目の前に現れたのは巨大な石像が建ち並ぶ、大きな闘技場のような場所だった。
そして観客席?みたいなところには黒いフードを被った奴がひしめいていた。なんだ?アイツら?弱そうだな。
そして闘技場の真ん中に機械のコードが沢山繋がれた玉座があり、そこに何かが座っていた。
「フッフッフッフッフッフ…よくぞ此処まで辿り着いたジェダ…いよ」
「あ?ジェ?なんだって?」
「余の贄となるがよい」
そう言って奴は俺に両手を翳した。
「おっ!?」
すると奴から何か目に見えないエネルギーが放たれ俺の身体を持ち上げようとする。
「ぐぐぐぐ…なんだこれ?金縛りってやつ?」
「グッ!何故だ…何故効かない」
奴は更に力を強めるが、俺の身体は一向に動かなかった。
お、止まった。なんだったんだ?
「お前何がしたいんだ?」
「ならば死ぬがよい!!!」
奴はまたそう言って俺に向け手を翳す。すると今度は両手から青い雷が放たれた。
うお!?雷!?俺は焦り瞬時に背中のスピアを掴み伸ばし身体の前で回転させる。
「うおおおおおおおお!!!」
俺の回転させたスピアに雷が当たると手がちょっとビリビリするがスピアに雷がどんどん纏わりついていく。
「なんだ…と!?」
奴が驚き雷を止めた。
俺のスピアが青白い雷を迸らせていた。か、カッコいい〜……
ブンブンと振り回すと今までにない爽快な音がなって気持ちよか…あれ。
「あ」
俺がスピアを振ると、スピアから極太の雷が飛んでいった。観客席に。
飛んでいった雷が観客席に当たると大爆発を起こし、周囲の黒いフードを被った奴らが吹き飛んでいく。
「やべ!」
俺は驚きスピアをまた振ってしまう。するとまた雷が飛んでいき大爆発を起こす。
…………
「おのれ!!!死ねぇい!!!」
奴がまた雷を俺に放ってくる。
俺は奴の雷がこちらへ来る前にスピアを構えた。そして全身に力をこめる。肩、腕、胸、そして脚の筋肉が膨張する。地面がひび割れる程踏み締め投げようとした時、世界がゆっくりになった。
!?
なんだ!?
そして俺の後ろから気配を感じた。そこにはモヤモヤした俺が会った緑色の爺さんと知らない人間が何人か立っていた。誰だよ!?と思いつつも軽く会釈して俺は全力でスピアを奴に投げた。
雷を迸らせ奴の放った雷を纏いながら突き進んだスピアが奴の胴体に当たる。
スピアが当たった瞬間、俺以外の全方位に雷が飛ぶように大爆発を起こし、周囲の全てを破壊していく。
俺の方にも雷やら爆風が飛んでくるが、よく分からんけど俺には当たらなかった。
爆発が終息し、周囲を見渡すと、暗い寺院だった場所に光が差す。全てが吹き飛び地上に出てしまったようだ。
「あ〜これってなんかヤバい?」
俺は何かやらかしたと思い、スピアを急いで回収し船を呼んで逃げるように飛び立った。
......ありがとう......
何か聞こえたが無視した。
まぁ最近で会った奴はこんな感じだったかな。
そして今俺はケリー達の銭湯に入っている。風呂は最高に気持ちが良い。綺麗になるし最高だ。
誘拐された後、助けたロイス達にも好評だったな。人間はみんな優しい。
俺なんか故郷に帰ると船に積み込んだプロテインとかゴンジに奪われてよ!マジでムカつくぜアイツ。
あ、でもこの前久々に故郷帰ったら、なんか様変わりしてたな…まずジムができてた。すごい快適なジムだったな。
以前俺がゴンジに筋トレ勧めた時は「異常者め」とか言ってた癖に、ジムに行ったらスクワットしてやがった。ゴンジ曰く腰痛に良いとか言ってたけどよ。絶対筋トレハマってるぜアイツ。だからアメリカの最強プロテインをコッソリ渡してやった。クッキーアンドクリーム味は美味くて飛び上がるぜ?
8人の子供達は大きく成長して大人になった。1人は俺の宇宙船を操縦したい!って言っていた子供で名前はヤネック。船を操縦する為に訓練してパイロットになったとか言ってたな〜。今度俺の船操縦させてやろうかな!
「エペ〜!」
あ、モリー!
俺が風呂に入っていると外からモリーの声が聞こえた。
モリーはもうすっかり大人のお姉さんだ。
なんでも、今は宇宙船を作る仕事に就いてるらしい。ユタニ社とか言ってたかな?そんで結婚して子供もいる。たまにこうやって家に帰ってきて俺と遊んだりしてるんだ。
俺は風呂から上がり、駆け足で外に出た。俺専用に作られたロッカーからタオルを出して身体を拭いて、プレデターファッションの網を着てパンツ履いて腰帯付けてガントレットとマスクを装着した。リストブレイドは危ないから船に置いてある。
あ、俺の船なんだが……あ〜奪った船だったんだが、中がもう気持ち悪くて売っちまった。なんというか趣味が悪かったんだよな。性能はすごく良かったんだが…だから故郷に持って帰って売った。いい金になったから新しい船を買ったよ。まあ殆ど貯金が吹き飛んだけど……
俺の船は今は地球の月にクロークつけて待機させてある。少し前まで銭湯の近くに置いてたんだが、クロークのせいで人がぶつかって怪我が多発したから今は上だ。
家に通じる扉をガラガラっと開け頭を下げながら入るとモリーが待っていた。
「エペ!久しぶり!宇宙船の調子はどう?」
「うん?船か?調子はまあいいけど…なんで?」
「じゃじゃーん!最強PCよ!船の回線に繋いでゲームしましょ!」
「え!!ゲーム!?するする!!」
俺はとにかくゲームが好きだ。地球はゲームが面白い。俺には到底できないような事を体験させてくれる。
モリーが示した場所に無機質な箱が置いてあった。これが最強PCというやつなのか?まぁ俺にはよく分からんがモリーが最強と言うからには最強なんだろう。
「エペからもらった機械で作ったCPUとGPUにジェット燃料を冷却するクーラー、エペから貰った恒星間通信用のモジュールを組み込んだ。そしてケースはエペの宇宙船と同じ材質よ!史上最強最速美麗ウルトラPCよ!」
「なんだか分からないけどすげー!!」
モリーはすげーよ!俺にはこんなもん到底作れない。ケースの中を覗くとコードとか機械がいっぱいで凄かった。
「家では繋げないからエペの船でやりましょ!モニターとか持って!」
「おう!」
俺はガントレットを操作し、船を呼んだ。そして外に出ようとすると。
「あ!こら!モリー!ダメじゃないか!エイペックスさんに迷惑かけちゃ!早くこっちを手伝ってくれ!」
あ、ティムだ。モリーを見るとバツが悪そうな顔をしている。
「ちぇ、見つかっちゃったか…エペ〜ごめーんゲームはお預けね!」
「別に大丈夫!」
モリーは昔みたいにもう子供じゃない、家族を持ち仕事をしている。昔みたいに遊べなくなったな…寂しい。
子供達は皆巣立ってそれぞれ生活している。たまに帰ってくるが俺は毎回いるわけじゃないからたまにしか会えない。
寂しいな…。
ん?船のレーダーに反応がある。
ガントレットに受信した内容をマスクに表示させる。
「船か?」
地球の外、少し離れた宙域でプレデターの船2隻がドッグファイトを繰り広げていた。
なんだ?なんだ?どうした?
おあ!?1隻地球に墜ちてくるぞ!
大丈夫かー!?!?
「ちょっと行ってくるー!!」
「あ!エイペックスさーん!ご飯は!?」
あー!飯くいたかったけど今はちょっと我慢!
俺は玄関に置いてあったチョコレートバーを鷲掴みにして持ち外に出て船を呼んだ。そして屋根に飛び移り船に乗り込んで船が墜落した場所に向かう。
「ん?なんか…」
この状況になんだか不思議な感覚を覚えるが直ぐに振り払いアクセルを全開にして向かった。