養殖が天然に勝てると思うなよ?【本編完結】   作:物体Zさん

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どうぞー!!


困ってる人がいたら助けよう。

 地獄で会おうぜベイビー、風呂入ってさっぱりしてたら宇宙でプレデターの船2隻が追いかけっこしてました。その内1隻はアメリカの方に墜落してしまいました。どうも、エイペックスです。

 

 レーダーが検知したのは2隻の船だ。その内の1隻が地球へと墜落。堕ちる寸前で脱出用小型艇が発射されていた。多分操縦者は生きてるだろう。

 

 しかし、地球の周りでこんな事が起きるのは珍しい。この星はめちゃくちゃ平和だ。ちょっと前は俺の成人式とか、その後始末なんかでわちゃわちゃしていたが、ここ最近は特になにか事件が起こるわけでもなく比較的平和な星だった。

 

 そこにまさかプレデターの船が堕ちてくるなんてな!ゼノモーフとか乗ってなければいいんだが……

 

 とりあえず脱出艇のとこに向かうか。

 

 船を操縦して脱出艇の元へ向かうと木々を薙ぎ倒し燃え盛ってる脱出艇を見つけた。

 

 あちゃ〜こりゃ大変な事になってるな。

 

 近くを見ると、人が何人か死んでる。墜落に巻き込まれたのか?可哀想に。

 

 ん?森の中でなにか動いてるな、あれは人間か。服装を見るに兵士か。

 

 あ、プレデターもいた。人間を襲ってやがる。

 

 なんだ?コイツは狩りにきたのか?それだったら随分とダイナミックにエントリーしてきたが…うわぁ…随分と野蛮だなぁ死体が傷だらけじゃねーか…もっと綺麗に殺せないのか?

 

 にしても、随分高性能な装備を使ってるなぁ、クロークの透明度がかなり良い。俺でもよく見ないと分からない。まぁ今は船から見てるんだけども。

 

 とりあえずいくか?

 

 俺は船の搭乗口を開けて下の森に飛び降りた。

 

 木々を伝い移動していき脱出艇の近くにやってきた俺は、全体を見渡せる場所で待機することにした。

 

 俺の視線の先で、プレデターが兵士の死体を吊るしているのが見える。

 

 そして、脱出艇の近くにまた兵士がやってくる。マスクをズームして確認すると、プレデターのマスクが見えた。それとアレはガントレットか?いや別の物に見えるな。見た事ないタイプだ。マスクもあまり見ないデザインだった。

 

 人間が2人に増えた。

 

 プレデターの方を見ると、虎視眈々と狙っているのが分かった。あの2人も狩るつもりか?それとも自分の装備を取り戻すつもりか?よく見るとマスクつけてねーな。

 

 兵士の1人がマスクを鞄に入れてガントレットを腕にはめた。

 

 そしてその兵士が吊るされた仲間に気づいた。その横にいたプレデターにも。

 

 兵士が銃を撃とうとしたところでプレデターがプラズマキャスターを放つ。

 

 おお!すごい威力だ。兵士が1人死んだぞ。

 

 もう1人はなんとか避けて転がり移動した。

 

 「ん?」

 

 殺気を感じた。なんだ?兵士のはめたガントレットから殺気を感じる。

 

 「おいおいマジか」

 

 ガントレットを見ていたら、その中から小さいディスクが出てきてプレデターを攻撃した。なんだアレ!すごいな!

 

 ディスクに当たったプレデターは木から落ちる。そして、ディスクはプレデターに当たった後も飛んでいって、吊るしてあった死体に当たると真っ二つに切り落とした。

 

 すご!!あんなに小さいのにすごい威力だ!!ちょ、ちょっと欲しいかも…それに攻撃に反応して自動で反撃してくれるのか!?

 

 あれ?

 

 感心していると兵士がどこかへ消えた。どこいった?

 

 ビジョンを追跡モードに切り替えて見てみると走って逃げた痕跡があるが姿がまるで見えない。まさかクロークを使って逃げたのか!?あのガントレットすごすぎ!

 

 プレデターを見ると、あの小さいディスクのせいで未だ立てていない。クロークがつけっぱなしになっているが、上にある吊るされた死体から血が流れ落ちて奴の身体にかかっている。血でクロークが染まり姿形がはっきり見える…おいおいおい。

 

 水に濡れてもクローク解除されないのか!?!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私の名はフジティブ。ジオメトリクス族のプレデターだ。

 

 私は…私達は大変な事を知ってしまった。我らの部族、ジオメトリクス族が銀河の太陽系にある星、地球を侵略して植民地化するというものだ。

 

 我らプレデターは狩りを至上の名誉として重んじる種族ではないのか?植民地化などという他種族への侵略行為は到底容認できなかった。が、それを上層部に言えば消される。あの恐ろしき魔獣のようなプレデターに。

 

 私と同じように不信感を持ったプレデター達は上層部へと意見を言いに行き誰1人として帰ってこなかった。戦った者もいた。だがその全てが殺された。

 もう誰もこのジオメトリクス族で地球侵略について歯向かうものはいない。私を除いて。

 

 ジオメトリクス族はいつからかおかしくなった。いつからか、それは分からないが1人の科学者が恐ろしき怪物を見たとかで始まった研究だった。

 

 その研究とは遺伝子だ。銀河中のあらゆる種族の中で優れた力を持つ生物、個体を誘拐し殺して遺伝子を奪い、それを用いて身体改造をするというものだった。

 

 狂気だった。

 

 部族の()()()()()()プレデターは捕らえられ改造された。私もそうだった。身体を切り開かれ、作り替えられる。あの激痛に耐えられた者は一部だった。耐えられなかった者はどうなるか…一つしかないだろう。

 

 私は人間の遺伝子を交配され組み込まれた。だが大して変わったことはない、多少頭がよくなった程度だった。

 

 産まれる前のプレデターに関しては受精した卵子を摘出し、遺伝子改造がされた。そうして産まれたのがあの魔獣だ。

 

 魔獣、部族内ではアサシンと呼ばれ新たな優秀な遺伝子の確保や部族内で生じた反乱者を狩る任務を請負っている。

 卵子から改造され、見上げるほどの巨体と()()()()()()()()に強力な攻撃から身を守る収納可能な強固な外骨格、脳に埋め込まれたインプラントがマスクを必要とする事がなくなった。プレデターの理外を超えた怪物。正にアルティメットプレデター。

 

 部族の反乱者は悉くアサシンに粛清された。私もじきそうなるだろう。

 

 だが……ただでやられるわけにはいかない。レジスタンスが魔獣に対抗する為に技術を結集し作成したもの。我らも、もう終わる。だから地球人類に抵抗する為の力を授ける。プレデターには決して使用する事ができない決戦究極兵器【プレデターキラー】を…地球に投げ捨て私は必ず生き残る…!

 

 

 

 

 「早く!早く!動け!」

 

 船に搭乗したフジティブが操縦席に座り焦るようにエンジンを点火させる。後方が映ったモニターを見ると巨大なプレデターが走ってくるのが見えた。

 

 「よしよしよし!行け!」

 

 なんとか点火が間に合い船を離陸させる事に成功したフジティブは、内乱の末に侵略派に支配されたジオメトリクス族の母星を脱出した。

 

 「ふぅ…なんとか脱出できた…危なかった」

 

 船で脱出した後、数回ジャンプを繰り返し追跡撒いたフジティブが安心したように息を吐き、席を立ち上がる。そして船の中に積んである物を確認した。

 

 「ステータスは良好。よし、これをそのまま地球の人口密集地に落として私は……」

 

 突然船のアラームが起動した。船内に鳴り響くアラームがフジティブの心をざわつかせる。焦る様に操縦席へと戻りアラームの内容を確認する。

 

 その内容は、船の後方に別の船が迫っているというものだった。

 

 「まずい…!!早すぎる…!!」

 

 フジティブはすぐに船のアクセルを全開にして地球へと向かう。

 

 「地球へはあと1度ジャンプすれば着く!!」

 

 後方を確認すると追ってきた船が見える。そしてエネルギーキャノンをこちらに放ってくる。  

 

 「クソォ!!!」

 

 船の右エンジンに被弾した。船の操縦が利かなくなってくる。フジティブは一か八かでジャンプを起動した。

 

 船の前方から次元転移弾が発射され宇宙空間に穴が広がる。

 

 船がバランスを崩しながらなんとか潜り抜ける。穴はすぐに閉じ、追跡してきた船がこちらに来る事はなかった。

 

 「危なかった…だが」

 

 船の操縦が完全に利かなくなった。地球の重力に引かれ大気圏に突入を始める船。

 フジティブは立ち上がり、積荷を無視して1人用の小型脱出艇に乗り込んだ。

 

 「隠れなければ…」

 

 発射された脱出艇の中でそう呟くフジティブ。

 

 しかし、地球を根城にしている1人のプレデターがいる事をフジティブはこの時まだ知ることはなかった。そのプレデターによって自身の運命が決定づけられる事になるなんて……まさか思うはずもない。

 

 脱出艇が船から離れ、夕日の中を突き進む。そして暫く飛行したのち夜が広がる森の中へと墜落した。

 

 「うっ…着いたのか?」

 

 激しい揺れに見舞われ昏倒するフジティブ。脇腹を見ると金属片が刺さっていた。

 

 「早く行かないと」

 

 傷を押さえ船外へと出るフジティブは、近くに何か気配を感じた。

 

 マスクのビジョンを切り替えようとするが、マスクをしていない事に気づく。

 

 「クソッ!中で外したんだった…!?」

 

 声がする。フジティブは装備を一旦諦めクロークをつけ近くの木に登った。

 

 「人間か…?来るのが早いな…」

 

 木の上から観察すると、人間は銃を持ち武装している事が分かりフジティブについ先程ぶりの緊張が走った。

 

 (どういう事だ!?私を殺しにきたのか?)

 

 武装した人間は何かを探しているようだった。まあ探しているというよりかは任務中に突如上空から降ってきた謎の物体を調査しているだけなんだが…

 

 (クソ!装備に手を伸ばしてる!やるしかない!)

 

 フジティブは木から静かに降り、人間の下に近づいた。

 

 「なぁっ!?」

 

 人間が気配に気付き驚きながら振り向く。フジティブは自慢の鋭い爪で人間の首を掻き切り、更にそのまま顔を引っ掻き、更に腹に貫手を繰り出した。明らかにオーバーキルである。

 

 「はぁ…はぁ…倒したのか?私が…?」

 

 (とりあえず、他の人間に見つかると厄介だ。木の上に吊るしておこう)

 

 フジティブは死んだ人間の脚を持ち木の上に跳ぶ。そして、腰帯からワイヤーを必要な分巻き取ると人間の脚と木の幹に結んだ。

 

 「ふぅ…一体なんだってんだ…!クソっ!」

 

 何もかも上手くいかず項垂れるフジティブ。仲間はみんな死んだ。なんとしてでも私だけは生き残って使命を果たさなければ…と頭を抱えていた。

 

 「【うわ!デュプリーか!ビックリさせるな!】」

 「【大尉!これは…?】」

 「【俺が聞きたいくらいだ。そういやヘインズは?】」

 「【通信しても反応がないですね】」

 

 (また人間か!?しかも武装しているじゃないか!!おい!装備に触る……!)

 

 パキッ

 

 「【ん!?あれは…!?】」

  

 (クソっ吊るした死体が落ちた!バレた!やるしかない!)

 

 そして一悶着あり、人間が装着した自身のガントレットが射出したミニディスクによって傷を受けたフジティブは仰向けになり、これからどうしようか考えていた。

 

 (私は…これからどうすればいいのだろうか)

 

 ジャリ…ジャリ…

 

 「ん?なん……!?!?!?!?」

 

 フジティブが音に方向に振り向くと、見上げるほど巨体で、猛々しい筋肉を身に纏い、シンプルなマスクと旧式の装備を装着したプレデターがいた。

 

 そのプレデターがフジティブに近寄りしゃがむ。

 

 「よお、俺はエイペックス。大丈夫か?」




人物紹介

名前:エルダー(オリオン)
性別:オス
部族:アヌ
役職:エルダー
アヌ族のエルダー。部族を守る事、そして強くする事を常に考えている。若い時にゼノモーフ(エイリアン)クイーンを単独討伐してエルダーになった経緯がある。長い時を生きておりAVP1でセバスチャンが回想していた成人式を成功させゼノモーフの生首を掲げていた古代プレデターが彼だったりするらしい。
最近はエイペックスの動向に頭を悩ませつつも彼の豪傑さ。無双っぷりをFPS視点で見ていたら身体がウズウズしてきてコッソリ自重トレを始めた。最近はプロテインを常飲していて1日6杯飲んでいる。少し身体が大きくなった。
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