養殖が天然に勝てると思うなよ?【本編完結】   作:物体Zさん

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沢山の感想ありがとうございます!誤字修正とても助かります!

なんか手が滑って公開してしまいました。

ランキングがまだ上位の方に残れてる…プレデターの事が好きな人以外と多くて嬉しさのあまりチェストがバスター!
少しでも興味が湧いた方は是非映画見て見て下さいねー!お、面白ければ評価ポチッとしていただけると執筆意欲がモリモリしちゃいます!


コミュニケーションの基本それは挨拶

 最新鋭の装備を纏ったプレデターが人間にやられてました。思わず声をかけてしまいました。どうも、エイペックスです。

 

 「よお、俺はエイペックス。大丈夫か?」

 

 俺は木の上から降りて仰向けになり血濡れたプレデターに近づいた。

 

 未だクロークがついたままとなっており、上半身が血で浮かび上がっている。めちゃくちゃ怖い、暗闇で遭遇したら泣き叫ぶかもしれない。

 

 俺が近づき声をかけると、異常に身体を震わせながら口を大きく開けて威嚇してきた。

 

 「おいおい、同族だろ?別にお前を食ってやろうだなんて思ってないから安心してくれ」

 「お前は何を言ってるんだ…?」

 「いや何って、何だよ?」

 

 なんか話が通じねーな。

 

 「はぁ…お前さ、追われて此処に墜ちたんだろ?」

 「あ、あぁ…そうだが…お前は私を追ってきたプレデターではないのか?」

 「もしそうだったらお前はもう死んでる筈だろ、今この瞬間にな」

 

 やっぱりコイツは追われてたのか。もしやバッドブラッドか?同族の船に追われていたような気がするが…はぁ…バッドブラッドか、嫌な事を思い出すなぁ。

 

 「わ、私は…」

 「私は?ん?」

 

 近くに人間の気配を感じた。それも1人じゃない、集団でやってくるな。ここは一旦離れるか。

 

 「おい、とりあえずここは逃げよう。人間達が集まってきた」

 「え?だが私は」

 「舌噛むなよ」

 「うぇぇあえ!?」

 

 俺は倒れている奴の腕を持ち、勢いに任せ背中におぶった。こいつプレデターの癖に軽いなぁ?筋トレしてんのか?

 

 「クロークはつけたままでいろ」

 

 俺は背中の奴にそう言い、ガントレットを操作してクロークを起動した。

 

 俺の姿が消えていき、完全に消えたのを確認すると木の上に跳んだ。

 

 奴の体重も合わさり重くなっているからいくら太くても枝に止まるのはやめておこう。折れたら落ちちゃう。

 

 木の幹にしがみつくように移動していく。かなり太い立派な木を見つけた俺は上へと登り船を呼ぶ、少し離れた場所に浮いていた船が音もなく俺のそばにやってくる。ただ、船の動きによって風が起こって木がビシバシ揺れてるからちょっと怖い。

 

 昔はゴーゴーと音を鳴らして来ていた船も、俺の船の音に嫌気がさしたモリーによって改造され驚きの静音で動くようになった。なんでも日本の車はめちゃくちゃ静かでそれと同じような事をしたらしいが俺にはよく分からん。というかモリーは人間なのに俺たちの船に妙に詳しくなって偶にメンテナンスをしてくれたりする。嬉しい。

 

 船の搭乗口が開き船の中の光が漏れる。流石にこれはクロークで防げないから見られたら一発バレる。あ、どうやらバレたみたい。

 

 「あそこだ!!!撃て!!!逃すなー!!!」

 

 人間達が銃をめちゃくちゃに撃ってくる。まぁ当たる前に船に入っちゃうんですけどね。

 

 船に入って背負ってる奴を適当な場所に下ろすと、俺は操縦席に向かった。

 

 「うーんどこ行こ」

 

 日本に戻るのもなぁ。そうだ!ダッチの会社に行こうかな!ここからだと割とすぐだ。

 

 俺は針路をダッチの会社に合わせ自動操縦をセットして席を離れた。

 

 そして、未だ立てないプレデターの近くに寄りしゃがんだ。まだ血が止まってないなぁ…今思ったんだけどコイツちょっと臭いな。いや風呂に入ってないプレデター独特の臭いじゃなくて、なんかこう…なんだ?分かんねーけど臭い。

 

 「自分の装備でやられるなんて災難だったな、というかお前あんまり見た事ない装備を使うなぁ〜どこの部族だ?あ、俺はアヌ族だ」

 「あれは予想外だった…まさか人間に使われるとは思わなかった…」

 

 俺もビックリしたもん。余ってるなら欲しいな。

 

 「私はジオメトリクス族のフジティブという者だ。一応礼を言う」

 「フジティブか、ジオメトリクス族というとどの辺りだ?」

 「あぁ、母星は……」

 

 フジティブ曰くかなり遠い場所のようだった。ジオメトリクス族かぁ…まぁ聞いた事ないんだけどさ!いや俺ってそういう部族とか本当に興味ないんだよな。エルダーからは散々やれ「部族を大事に」とか「部族は家族」とか言われてよ。でも久々故郷帰ると勝手に船の物資取られるからな、やんなっちゃうぜまったく。

 

 そんなこんなでダッチの会社に着いた。屋上のやたら広いスペースに着陸してダッチのいる所へフジティブを担いでいく。

 

 屋上の扉に立つとウィンという音がしてレーザーが俺の身体をなぞるように動いていく。セキュリティチェックだ。

 

 チェックが完了して扉が開くと俺は中に入ってダッチの部屋に向かった。

 

 何回か行った事があるから場所は分かってる。

 

 ダッチがいる部屋に着いて扉をノックする。

 

 「入れ」

 

 扉を片手で開けて入るとダッチがソファで葉巻を吸っていた。

 

 「よお!ダッチ!きたぜ」

 「きたぜ!じゃない。えらい騒ぎになってるぞ」

 「え!?何が?」

 「お前が背中に担いでる奴が原因だ」

 「あ〜」

 

 ダッチの耳にも入ってたか、流石世界を股にかける傭兵会社の社長だ。

 

 「此処にも政府の組織がきたぞ、何か知らないですかってな」

 「なんて言ったんだ?」

 「エイペックスの船が其処へ行ったのを知ってたからな、何も言ってない。で…何があった?」

 「ほれ、なんか喋れ」

 

 俺が下に下ろすと呻き声をあげ倒れるが、なんとか立ち上がった。船の中で一応処置はしておいた。

 

 「で、お前はなぜ追われ、この地球にきた?」

 

 俺はフジティブに聞く。

 

 「私は…ジオメトリクス族への対抗手段を渡しにきた」

 「はぁ?対抗手段?どういう事だ?」

 「ジオメトリクス族は地球を植民地化しようとしているんだ…」

 「マジか」

 

 プレデターが地球を植民地化…それって侵略するって事だよな?いやいや、ありえないだろ。俺たちプレデターという種族は観光がてら獲物を探し狩る事を至上の喜びとしてる種族だぞ。植民地化なんかしてなんの意味がある?住んでる星が爆発しそうだから少しの間居候させて下さいならまだ分かる。植民地化だと?

 

 「掟はどうなってるんだよ….」

 「もはや奴等にそんなもの関係ない。遺伝子改造や身体改造に手を出し、強大な力を手に入れたんだ。地球の植民地化は手始めなのだろう」

 「おいおい待て待て遺伝子改造?身体改造?どういう事だよ」

 「宇宙に存在する様々な種族の中から優秀な遺伝子を見つけて交配し組み込むんだ。狂気そのものだよ。反対した者は皆殺された。私も殺されるところだったが、なんとか逃げ出して今に至るわけだ」

 

 マジかよ…

 

 プレデター一体全体どうなってんだよ。とりあえずエルダーに報告した方が良さそうだけどなぁ。俺が何か事件に関わりそうな時はすぐに報告しろって言われてるから。

 

 「お前が言った対抗手段ってのは?」 

 「それは…船に載せたままだ」

 「どこに落ちたか分かるのか?」

 「この通りマスクを失くして…」

 「お前なぁ…」

 

 大事な船なんだからしっかり管理しろよ!!

 

 でも船か…飛んでいった、堕ちていったか、方向は分かるがレーダーに映らなくなって詳細な位置が分からないんだよなぁ…どうしたもんか。

 

 「エイペックス、手掛かりならあそこにあるかもしれない」

 

 俺が悩んでいるとダッチが言った。手がかり?

 

 「ここから少し行ったところの山上にダムがある。其処に極秘の政府施設があってな…」

 「ほう?」

 「なんでもプレデターの研究をしているらしい」

 「ほう!」

 「そこにいる奴なら何か知ってるかもな」

 

 へぇ…研究ねぇ

 まぁ地球に訪れてるプレデターは沢山いるし、存在も知られてると思うけど、研究ねぇ…

 

「さっき来た奴らも其処から来た奴らだ。確か名刺が…」

 

 どれどれ?

 

 「スタートレック?」

 「スターゲイザーだ」

 

 フジティブを見ると申し訳なさそうな顔をしていた。

 

 はぁ、仕方ない。いっちょやってみっかー!

 

 

 

 一方その頃……

 

 

 任務中、プレデターの脱出艇墜落に巻き込まれた米軍特殊部隊狙撃手のクイン・マッケナは夜の森でプレデターに遭遇後、メキシコ市内へと逃れ、拾ったマスクを自宅の私書箱に配送依頼を出した。そして、クロークキューブを飲み込みアメリカ本土へと戻る途中で政府に捕縛される。

 

 クインは捕縛され取り調べを受けた後、ダムにある政府施設にてまた取り調べを受けるため護送中のようだが……

 

 「俺はネブラスカ」

 

 屈強な男が自己紹介をする。陽気で耳にタバコを挟んだ男だ。

 

 「俺はクイン、本名は?」

 「ゲイロード」

 「通称の方がいいな!ネブラスカはどうして此処に?」

 「俺は対タリバン部隊にいたんだが現地でアヘンにハマっちまった」

 

 そして、ネブラスカによって護送バスにいる人達の紹介が始まった。

 

 ネブラスカの前に座るのはコイル。上司の車を撃って捕まった男だ。そしてネブラスカの向かいに座るのはリンチ、パイロットでイラク爆撃を成功させ勲章を貰った男、なぜ捕まったのか不明。皆の前でトランプを消すマジックを披露して沸かせていた。

 クインの首元に後ろから近づく男がいた。クインが「おい、近づくな」と言えばビビって座席に戻った。ネトルズだ。

 

「奴はヘリの操縦士で聖書オタク、おい終末はまだか?」

 

 ネブラスカがニヤつきながら聞いた。

 

 「笑ってろ、神の前で立つ時もな」

 

 こうネトルズが言うと。

 

 「女神の前ならおっ勃つ」

 

 とコイルが冗談で言い、場が和んだ。

 

 「なぁ神は悪人も作る、でなきゃなぜ人は戦争をする?」

 

 1番後ろに座る男がいった。バクスリーだ。サメや犯罪者とずっと戦ってきたような疲れた顔をしている男だった。

 

 コイルがバクスリーに聞いた。

 

 「なぜ戦争が起きる?ん?」

 「クソチンポ!!クソッ!」

 「クソチンポだとさ!ハッハッハ」

 

 盛り上がっている中クインが聞いた。

 

 「ネブラスカはなぜ捕まった?」

 「俺は上司を撃った。理由?嫌なやつだったからさ」

 

 護送バスの中にいたメンバーは皆曲者揃いだった。そして親睦を深めると一行はダムに到着した。バスが止まる。

 

 「じゃあクイン、お前はなぜ捕まった?」

 「あぁ、俺は任務中に異星人を見たんだよ」

 「マジ????」

 

 そしてふとバスの外を見つめた。建物の上に巨大な異星人が見えた。

 

 「あ……」

 「ん?」

 「もしかして」

 「え?なんだ?え?」

 「クソ」

 

 

 「あぁアレだ」

 

 クインが指差す。

 

 

 エイペックス、屋上に降り立ったところを目撃される…!!

 

 

 

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