養殖が天然に勝てると思うなよ?【本編完結】   作:物体Zさん

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通勤通学のお供にどうぞ!


過去と未来が交差する時

 はい、自爆に巻き込まれ死んだかと思ったら300年前にタイムスリップしてました。帰り方がわかりません。どうも、エイペックスです。

 

 ナルを追いかけるプレデターを追いかける事数時間。ナルは同じ人間に捕まり、兄貴と共に木に縛り付けられていた。

 

 奴はナルと同じ集落の奴を惨殺し、ナルを追った。しかしナルは別の人間達の仕掛けた罠にかかり身動きがとれず、追いついた奴に殺されると思ったが、身動きが取れず無防備なナルを殺す事はなかった。

 

 俺はそれを木陰からコッソリと目撃していた。しっかり掟を守ってるなんて驚きだった。まあこれまでも武装していない人間を殺していないし、あくまで襲われた場合のみ反撃していたから、プレデターらしいっちゃらしい。まだどこの部族なのか分からんが…

 

 なんというか奴は珍しいマスクをしてる。俺たちや他のプレデターは合金製のマスクを使用しているが、奴は骨を使ったマスクだ。それに下顎部分が無くて口が半分見えてる。

 

 俺達は4本の牙をマスク内で動かしビジョンの切り替えやプラズマキャスターの起動、通信、クロークのオンオフと、まぁ色々とやるわけだが、奴のマスクは2本で事足りるのだろうか?不思議だぜ。

 

 というわけで俺はナルと兄貴が捕まってる場所から離れた高台にしゃがみ、彼らを見ている。

 

 俺の右方向の高台では数人の人間が伏せて銃を構えている。

 

 そしてナルと兄貴の前方の離れた場所で沢山の人間達がソワソワと忙しなく何かを待っているようだった。

 

 「あの2人を磔にして何になる?それで奴が来ると思っているのか?まさかそんな…」

 

 あ、右の高台の人間が殺された。馬が逃げていく。容赦なく殺していくな〜、対話はなしか。

 

 高台を降りていった奴は木に磔になったナルと兄貴を無視して前へと進んでいく。クロークをつけていたが、舞っている灰が当たり解除されていた。やはり無防備の人間は殺さないんだな。

 

 「確かに分からんな(なんて大きさなんだ)」

 「え!?誰!?」

 

 俺の背後で声が聞こえ急いで振り向く。そこにいたのはプレデターだった。まるで気配に気づかなかった。俺に気配を悟られずに後ろを取るとは只者じゃない。何者なんだ?

 

 「えっと…どちら様?」

 「貴様こそ何者だ、どこの部族の者だ?」

 「俺はアヌ族のエイペックスです」

 「待てアヌ族だと…?(こんな大きい奴いたか?)」

 「で…?」

 「あ、あぁ私はアトラルだ。バッドブラッドの奴を追ってきた」

 

 アトラル?聞いたことないなぁ…300年前だからそれもそうか、まあいいけど…あいつバッドブラッドだったのか!知らなかった。掟を破るような奴に見えないけど、何したんだ?

 

 「あいつバッドブラッドなのか、アトラルさんはアレを殺しに?」

 「あぁそうだ。奴は自身の部族の者を殺した【同族殺し】だ」

 

 ゲ!あいつ同族殺しかよ!ヤバい奴だったのか。

 

 「奴を追って此処に来たら貴様がいた。貴様も奴を殺しに?」

 「いや?俺は……」

 

 あ、後ろですごいドンパチいってる。奴が人間と戦い始めたようだ。

 

 一旦、アトラルさんとの会話をやめて戦場を見る。人間達は奴を罠に嵌めたようだ。網にかけられタコ殴りにされてる!ダサいな〜。

 

 お!網から抜け出した!流石にあれじゃやられないよなぁ、奴の後ろを見るとナルと兄貴が拘束を解こうと頑張っていた。何か言ってるな。

 

 「ナル!奴に殺されるぞ!」

 「いいえ、殺されない。奴は罠にかかった私を殺せたのに去った。戦えないからよ。奴は狩りをしてる」

 「そうか…なぁナル。ライオンを狩れたのはお前の作戦のお陰だ。お前が弱らせたんだ、ナルが狩ったんだ。俺には見えていないものをお前は見てる」

 「アイツを殺せると思う?」

 「血を流すなら殺せるさ」

 

 奴が網から抜けた。そして人間を殺していく。リストブレイドで1人殺し、離れていた1人をネットを投げ粉々にした。自身が掛かった罠を投げて殺し、足の拘束を見た事もない道具で破壊していた。なんだあの針金は?すげーなおい。

 

 「さっさと銃を撃ってれば奴を殺せたかもしれんのにな」

 「油断と慢心が惨劇を生む。人間がやりがちな事だ」

 

 アトラルさんはいつの間にか俺の隣でしゃがみ、灰が舞う戦場を見ていた。

 

 奴が前へ進むと、人間が銃を撃つ。しかし、奴の左腕のガントレットから展開されたシールドが銃弾を防いだ。盾!?卑怯者の使う道具じゃねーか!

 

 人間達は銃を撃ったが、一発撃つと装填に時間がかかるようだ。奴はそんな事お構いなしに進み殺していく。奴らが振るってきた武器を奪い殺し、先ほど拘束を解く為に使った針金を離れた人間に向かって投げた。それに当たった人間は脚が千切れ飛んでいた。そして前にいた人間の首を掴み木に押し当てると盾を展開し木ごと首を切断した。

 

 その隙にナルと兄貴は拘束を解き逃げようとしていた。

 

 ん?奴がガントレットを操作してる。何をするつもりだ?まさか広域殲滅爆弾を使う気か!?ここで?

 

 「ふっまあ見ていろ」

 

 俺が立ちあがろうとすると、アトラルさんが俺の腰を叩く。

 

 奴を見ると戦場に生えた枯れた木に飛び移り、移動を始めた。そして、人間が集まる場所にガントレットを落とすと離れていく。

 

 ナルと兄貴はいつの間にか脱出して戦場から離れていた。

 

 そして、奴のガントレットから小さな円盤が3つ浮かぶように出てきた。

 

 「あれはなんだ?」

 

 俺がそう言うと、円盤が赤い光を放ち炸裂する。そして周りが全て切り裂かれていた。

 

 「なんて事はない。上に跳ぶか、伏せれば避けられるものだ。見ろ…1人生き残ってるだろ」

 「あ、本当だ」

 

 戦場から恰幅の良い1人の人間が走って出ていくのが見えた。よく見ると、出ていった以外にも1人生き残っている人間がいる。足を針金でちょん切られた人間だ。

 

 俺はクロークを解除した。今は俺とアトラルさんしかいないから姿を現しても平気だろう。

 

 「アトラルさんはどうします?」

 

 俺が声をかけると隣にいたアトラルさんもクロークを解除し立ち上がった。

 

 んー?なんか雰囲気が誰かに似てるような?

 

 マスクも知らないデザインだ。強いて言うならケルティック君がつけてたマスクに似てるかな。体格は大きくガッシリしている。正に狩人って感じだ。

 

 「そうだな…奴を追うとしよう」

 

 俺も奴を追うか、ナルの方へ向かった事だし。

 

 

 クロークを再度つけてアトラルさんと共に移動を始めた。

 

 奴の痕跡はナルの向かった方向と同じだった。ナルを狩るつもりか?

 

 辿っていくと人間達のキャンプが見えた。ナルがキャンプに残っていた人間達を殺し何か準備をしている。側には犬がいた。サリィという名前の犬だ。奴は何処かで寄り道でもしているのか来ていなかった。

 近くの木に飛び移り見守る事にする。アトラルさんは隣の木にしがみついている。

 

 というかあの人数を1人で殺したのか…!すごいな!

 

 ん?誰か来た。人間だ。脚を怪我しているのか引き摺っていた。

 

 ナルは罠にかかった時にできた傷を見ていて気づいていない。

 

 人間、男が銃を構える。大丈夫か?

 

 あ、ナルが気づいた。

 

 「助けてくれ…!薬はあるか?」

 

 脚を片方無くした男が言う。ナルは投斧を構えている。アイツは針金で脚が千切れ飛んだ男じゃないか。フラフラだな。

 

 男はフラつき近くのテントにしがみつくように立った。そして銃を構えナルに言う。

 

 「はぁ…はぁ…助けてくれたら、これの使い方を教える…!頼む」

 

 ナルは優しい、自分達を捕まえた人間の傷を見てやってる。傷から針金を取り出した。ホントどういう武器なんだ?

 

 そしてナルが銃の扱い方を教えてもらい、ポーチから取り出したオレンジ色の花を男に与えた。

 

 ナルが無理やり花を口に押し込むと、男が震え出す。お〜体温が低くなってる。これ熱探知ビジョンじゃ完全に見えないぞ。隣を見るとアトラルさんも不思議そうに見ていた。

 

 あ、奴が来た。

 

 ナルが急いで木陰に隠れる。俺の下にいる…!汗の一滴も垂らせない!

 

 奴は何故かクロークを解除してキャンプを見回る。そして、倒れているさっきの男に気づいていない。やっぱり見えてないのか…あの花すごいな!ダッチに教えてあげたらガブガブ食いそうだな。

 

 奴は気づかず男を踏んだ。男の傷口をだ。

 

 男が痛みに耐えかねて叫んでしまう。あちゃ〜。急に起き上がった男目掛けて奴がリストブレイド伸ばし叩きつけるように突き刺した。我慢すればバレなかったのにな。

 

 そして、サリィの鳴き声がキャンプに響く。いつの間にかいなくなっていたサリィがキャンプに戻ってきたようだ。

 

 奴はサリィに向かって銃のような物を向ける。アイツ見た事ない武器いっぱい使うなぁ。

 

 マスクから照準レーザーが伸びる。ヤバいぞ!サリィーー!!!あ、馬だ。

 

 「ヨーーーホウッ!!」

 

 兄貴だ!兄貴が馬に乗りながら奴に近づき不意打ちで頭を棍棒で殴った!マスクが剥がれたぞ!お?

 

 落ちたマスクの照準がナルと俺がいる木に当たる。そして、奴が銃を撃つと、サリィを通り過ぎてグルッと回ったあと木に突き刺さった。

 

 レーザーが当たっている所に絶対に飛んでいくのか…面白い武器だな。あの針なら静かに獲物を殺せる、俺も欲しいな。使う場面あんま無さそうだけど。

 

 ナルの兄貴が馬に乗り縦横無尽に駆け奴の銃による攻撃を避ける。放たれた針はレーザーの当たっている場所に必ず向かうので狙っている所には向かわない。兄貴は馬に乗りながら弓矢を拾った。

 

 そしてナルが木から身を出しあの男から貰った銃を奴に向けて構えた。

 

 カスッ

 

 あ!!不発だーー!!

 

 「ウワーーーーー!!」

 

 ナルが叫んで注意を惹きつけた。

 

 そこで兄貴が馬で近づき飛び降りざまに棍棒から槍に変わった武器を奴に投げた。

 

 兄貴すげぇ!!!これ勝てるんじゃないか!?

 

 というかあの槍!あれアイツの武器か!

 

 槍は奴の左胸に突き刺さり貫通していた。ギリギリ心臓を外れたか…!

 

 馬から飛び降りた兄貴は走って近くに刺さっていた矢を抜き奴に射る。そして奴に一瞬の間に近づき、奴に刺さった矢を引き抜きまた射る。奴の攻撃を避け身体に刺さった矢を抜きまた射る。なんて動きだ!!すごい!!

 

 あーーー!!!奴が最後に射られた矢を掴みクロークで姿を消した!おいおいおい自分がやられそうになったら姿を消すのか?これは許せないなぁ…

 

 「おい、エイペックス。だ、大丈夫か…?」

 

 隣にいるアトラルさんが声をかけてくる。

 

 「ちょっともう我慢できない」

 「え?ちょ!」

 

 俺は背中からスピアを取り伸ばし構えた。

 

 「タアベ!!」

 「〈どこへ行った!!〉」

 「タアベ逃げて!」

 「ダメだ。逃げろナル、奴は俺を敵とみなした。俺が生きてられるのはここまでだ」

 

 兄貴の後ろにクロークをつけたまま奴が近づきリストブレイドを伸ばすのが見えた。

 

 俺は奴の足元に向かってスピアを投げる。

 

 ヒュンッと音を立て風を切り裂きながら奴の足元まで真っ直ぐ飛んでいったスピアが、地面に突き刺さった。

 

 「グウウウオオオ!ビックリした!!なんだこれは…!!」

 

 奴が断末魔の悲鳴を上げながら姿を現す。それと同時に俺のクロークの影響が解除され徐々にその姿をあらわしていくスピア。

 

 「このスピアは…!」

 

 奴が地面に刺さったスピアを見て言葉を漏らす。

 

 そして、後ろで激しい音が聞こえ、それに気づいた兄貴が身体を回転させながら振り向く。

 

 「これは…!」

 

 兄貴は瞬時に身体を動かし、地面に刺さった俺のスピアを引き抜いた。そして身体を捻り勢いをつけてスピアを回転させながら奴の脳天目掛けスピアを突き刺した。

 

 頭蓋に俺のスピアが刺さりビクビクと身体を震わせながら奴は倒れた。一瞬の出来事だった。

 

 「はぁ…はぁ…倒したのか?」

 「タアベ!怪我は!」

 「大丈夫だ、何も負っていない」

 

 2人と犬1匹がプレデターを見下ろす。

 

 「この醜い化け物は一体なんなんだ…」

 「コイツが皆を殺した」

 

 人間は強い。俺の手助けがあったけど、勝負自体はタアベが既に勝っていた。奴がクロークで姿を隠さなければ、そのまま圧倒していただろう。

 

 ナルは怖がらず囮になった。普通の少女ならあそこで逃げているだろう。それをナルは叫んで奴の注意を惹きタアベに攻撃を繋げた。

 

 これは大変な偉業だ。人間がプレデターを狩猟する。本来狩られる立場である人間が狩る側のプレデターを狩るのだ。これ以上の名誉があるだろうか?俺もちょっと手伝ったけど…別にいいだろう。

 

 「アトラルさん…」

 「うむ…人間の可能性を感じた。これは正しくグレートハントだ」

 

 良かった…俺が手助けした事は見なかった事にしてくれるみたいだ。

 

 「姿を見せましょうか」

 「あぁ、彼らに与えなくてはな」

 

 俺とアトラルさんは木から降りて、クロークを解除しながらナル達に近づいた。

 

 「なんだ…!?」

 「また化け物…!?」

 

 俺とアトラルさんが姿を現すと2人が警戒心を露わにする。

 

 俺は安心させる為に声をかけた。

 

 「ナル、タアベ。全て見させてもらった。君達はグレートハントを成し遂げた!」

 「え!?え!?喋ったあああああああ!?(デカすぎぃ!)」

 「そ、その声は!?あの時の…!?(巨人だ!)」

 「ハッハッハッハッハ」

 

 それから2人を落ち着かせ、グレートハントの褒賞を与えた。俺はタアベにそのままスピアを、アトラルさんはナルにセレモニアルダガーを与えていた。

 

 俺が与えたのはゴンジからもらった相棒スピアだ、命の次に大事な物だけど、俺は()()()()()()()()()()()()からいいんだ。

 

 「なんか焼いた肉の臭いがするが…」

 「すごい短剣ね」

 「大事にするんだぞ」

 「うむ」

 

 それから2人にあのプレデターの生首をあげて集落に送り届けた。船から降りてきた2人を集落の人らは最初は驚いていたが、偉大な偉業を成し遂げた事が分かると皆で囲み讃えていた。奴の首はナルとタアベで持ち、2人の功績となっていた。

 

 

 

 奴の首から下と装備品はアトラルさんが回収し船に載せた。

 

 そして、俺はアトラルさんに全てを話した。俺が未来からきた事、どうやってきたのかを。

 

 

 

 

 アトラルさんはフジティブの船を見てこう言った。

 

 「確かに…今の我らの技術ではない物が扱われている。未来からきたと聞いた時は信じられなかったが…どうやら本当のようだ」

 

 船に中に入り、人間の死体やポッドを見せる。

 

 「どう見てもこの時代の人間ではない、それになんだこのポッドは…?」

 「脱出ポッドかと思ったんですけど、中に何か入ってるみたいで」

 「スキャンすると中にガントレットのようなものが入っているな」

 

 ガントレット?あ…そういえばフジティブ君が地球に贈り物があるとかなんとか言ってた気がする。なんでも、侵略してくるプレデターへの対策だとか。俺達には使えず人類にしか使えない決戦兵器【プレデターキラー】だったか?

 

 「なるほどな…だがお前はこれからどうするつもりだ?ずっとこの時代で過ごすわけにもいくまい」

 「そうなんですよ…爆発と同時に次元転移弾が発射された事は覚えてるんですけどね…何が何だかさっぱりで」

 

 船も壊れてるしなぁ。

 

 「次元転移弾か、スペースジャンプの時に使うものだな。ふむ……」

 

 アトラルさんが何か考えている。

 

 「ここで私の船から撃ってみるか」

 「え!?ここで!?」

 「お前が行った時と同じように再現してみればもしかすると…まぁ望む時間に帰れるか分からんが…試してみる価値はあるだろう」

 「そ、そうですね…やりますか!」

 

 俺は船からポッドを外し、担いで外にでた。アトラルさんが船に乗り込みフジティブ君の船が見渡せる崖に船を停めて砲身を向けた。

 そして、アトラルさんが船から出てガントレットを操作すると砲身にエネルギーが充填されていく。俺は横たわる船から少し離れた場所でそれを待った。

 

 船からエネルギーが発射されフジティブ君の船に当たる。衝撃波が起きて周囲の岩や草木が吹き飛ぶ。

 

 通常、宇宙空間で使用する次元転移弾。これを地上で使用すればどうなるか分からない。なんせ宇宙空間に穴を開ける代物だ。

 

 衝撃波に耐え目を開くと船があった場所に穴が空いていた。

 

 岩に空いた穴じゃなく、空間に穴が空いていた。そしてその先に何かが見えた。

 

 「あれは…ゴンジ…!?」

 「(ゴンジだと…!?なぜその名を)」

 

 穴の先にゴンジが見えた。なんで?

 

 俺の下に降りてきたアトラルさんも、空間にできた穴を見つめ、向こう側にいるゴンジを認識していた。

 

 「そうか、そういう事か。ふっ…どうやら成功したようだな」

 「えぇ!うおおお!!!ありがとうございます!!!アトラルさん!!!」

 「私もお前のおかげで助かった。さぁ早く行け!穴が閉じる前にな」

 

 俺はポッドを担ぎ穴に向かう。

 

 「アトラルさん!またどこかで!」

 「あぁ、またどこかで…」

 

 穴を潜りながらアトラルさんに声を上げた。そして、景色が変わった。

 

 

 「うおおおおおおおお!!!!帰ったぞーーー!!!!」

 

 

 穴を潜り抜け、目の前に広がった景色は俺が見た事のあるものだった。

 

 俺が潜ってきた穴はすでに閉じ、アトラルさんの姿はもう見えなかった。

 

 そして、俺はゴンジのいる場所へ跳んだ。

 

 「ゴンジ!どうして此処に!?」

 「ふっ…さあな。そんな事よりさっさと行った方がいいぞ」

 「そうだ。俺は奴を殺しに此処にきたんだ…思い出したらムカついてきた」

 

 奴に船に閉じ込められ、とんでもない目に遭った。正々堂々戦わずあんな事やりやがって……

 

 「ゴンジ、これを頼む。フジティブの船に積まれてたポッドだ」

 「あ、おい!」

 

 俺はポッドをゴンジに渡し、走った。崖上まで跳び森に入り、全力で走った。

 

 ロリーが捕えられた船を見つけ中に入ると、銃声が聞こえた。

 

 進むと、ダッチが奴に腕を掴まれ持ち上げられていた。そして、何かを言っている。俺は静かに進んだ。

 

 そして俺はタアベの装飾が施されたスピアを取り伸ばして肩に置き、奴を見据え言った。 

 

 「おい養殖野郎……よくもやってくれたなぁ……」




最後のほう少し急いだ感がありますが、タエベの兄貴を助ける為にはあそこでエイペックスを出さないといけなかったんです。というかプレイ編書くの難しかった!過去に飛ぶのは前から考えていた事ではあるんですが、どうやって帰るのかが中々思いつかなくて…ゴンジさんにやってもらいました。

ちなみにゴンジ(犬)なんですが現代でも何処かで生きておりUMAとして語り継がれているとかなんとか……
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