沢山の感想、評価ありがとうございます!今更ですが、感想返信できなくて申し訳ないです!全部しっかり見てます!なんなら恋人からのメール待つくらいドキドキしながらマイページ開いてます!感想がくると本当にモチベーションが上がります…!嬉しくてブラックグープシャー!
誤字修正も助かります!
新作映画の特大ネタバレがございますのでご注意下さい。それと今回は10,000字あります。風呂に入ってる時にでも読んでください。
人類はまたしても過ちを繰り返した!【ロムルスネタバレ注意】
時は2142年、俺は地球にいた。あれ?これ前も言ってたな?
地球は至って平和だ。まあちょっとした戦争とかはあるけど…人類は遂に宇宙へと進出して、他の星に入植を始めたり、巨大宇宙ステーションを建造したりして文明を急速に地球外に広げていた。
俺はというと相変わらず日本の銭湯に通っているわけだけども、俺の知り合いなんてもう殆ど死んでるか忘れてるかでよく分からんことになっているし、俺がよく通っているケリー達の銭湯は俺たちの母星にまでその勢力を拡大し、今では太陽系随一のスーパー銭湯会社に成長した。ちょっと色々あげすぎたかもしれない。
まあ今となっては俺の母星が地球に代わり施設が充実している。俺も最近は地球ではなく母星の方が行ってる回数が多いかもしれない。じゃあなんで地球に来るんだ!って話になるんだけど地球には温泉っていう素晴らしい湯があってだな…他星では味わえない効能があるんだ…腰痛改善、滋養強壮、若返り。まあ長い時を生きる俺たちプレデターにとって意味がない効能だけど、入るとなんというか身体の調子が良いんだ。だからたまに今も地球を訪れている。
最近は、地球に訪れなくなり地球の事は全く情報がないんだが、以前助けたヤネック君らが所属していたウェイランド社が少し前に昔モリーが働いていたユタニ社と合体してウェイランドユタニ社という大きな会社となった。まあ別に誰からか聞いた話ではなく、街中でお知らせが流布されていたから知れたんだけど、コイツらなんかちょっときな臭いというか、また何か企んでるというか…ちょくちょくゼノモーフの情報を見かけるんだよな〜。
ゼノモーフは人類が扱っていい生物じゃない。人類はゼノモーフを戦争の道具にしたいようだが、コイツらがいかに恐ろしく残虐で、そして容赦がないかを人類はいつになったら知るのだろうか?悲劇が起きてからでは遅いというのに……
地球暦2137年。地球に訪れ、温泉を堪能した俺は船に乗り込み軌道上にいた。地球から飛び立つ宇宙船を横目で見つつ、どこへ行こうかと思っていたら船のレーダーに変なものが映り込んだ。
その反応まで飛んでいくと小型の脱出艇みたいなやつが漂っていた。スキャンすると生命反応が感じられた。人間が1人ハイパースリープで眠っているようだ。
これ俺が今運良く見つけたけど、このまま見つからない可能性もあったよな。俺がいて良かったな。
とりあえず船の中に格納して、俺は小型脱出艇に近づき扉を開けた。
空気が漏れ、扉が開くと中にはポッドが4つ程あり、その内1つに人間が入っていた。
何処からか逃げてきたのだろうか?
「起こすか」
俺はポッドにガントレットを接続してポッドの制御を乗っ取ると、ハイパースリープを終了させて、中にいる人間を目覚めさせた。
ポッドの蓋が開き蒸気と共に姿が露わになった。
「女性か…怪我をしてるな」
体内をスキャンすると打撲や捻挫をしていた。外傷は特に無かった。
「おーい、起きろ〜」
俺が肩をツンツンと突くと身を捩らせながら身体を起こした。
「うーん…!?ここは!?」
「あ〜宇宙空間を漂ってるところを助けたんだ。大丈夫か?」
「ええ…だいじょ…キャアアアアアアア!!!」
「うわああ!!いきなり叫ぶなよ!!」
「え?英語!?あ!あなたは……」
女性がポッドから起き俺を見た瞬間、叫びながらポッドから転がり落ちた。そして俺も思わず驚き叫んでしまう。しかしすぐに、俺が英語を喋ったのを聞いて少し落ち着いたようだ。
「俺はエイペックス、君は?」
「あ、あなたの事は知ってる。私はリプリー、エレン・リプリー。あなたが100年以上前に助けてくれたモリー・オブライエンの子孫よ」
「うぇ!?」
マジか。まさかモリーの子孫だったとは…すごい偶然だな。
「そうか…モリーの子孫かーなんか感慨深いよ」
「あなたの事は祖母から聞いてる。沢山遊んでくれたって」
「あぁ…モリーの娘かな?ハハハ…」
人間は寿命が短い代わりに血をしっかり繋げる。あの日俺が助けた命が100年先まで繋がっていた。これはすごい。すごいぞ人類。
「それで…君はどうしてポッドに?」
「…!?そうだ!ここはどこなの?」
「俺の船の中で、今は地球の近くだ」
「地球?良かった…帰れたのね」
「で、何があった?」
「私は……」
エレンが話してくれたのは、ゼノモーフに関する事だった。
エレンは鉱石を掘っている地球とは違う星にノストロモ号という船に航海士として乗って向かい、採掘を終わらせ地球へと帰還する予定だった。ハイパースリープから目覚め、到着が間近かと思っていたが、針路を確認すると地球からは離れており別の星に向かっていたという。船に搭載されたAIに聞くと救難信号を受信し針路を変更したとのことだった。
会社、ウェイランドユタニ社の方針によって地球への帰還を遅らせ、救難信号が発信された星へエレンたちは着陸し、向かった。エレンは船で待ち、船長と副長、そして操縦士の3人で調査に向かった。信号が発信されていた場所は映像で確認したら
エレンは張り付いていた生き物を焼却しようとしたが、科学主任のアッシュに半ば強引に止められ焼却ができなかった。一方、起き上がったケインはケロッとしていて元気そうだった。その時も船員たちと食事をしていたが、突然苦しみ始め胸から蛇のような生き物が皮膚を突き破って出てきた。
それからが地獄だった。船員たちはエレンを残し全滅。エレンは命からがら脱出艇に乗り込み、ノストロノモ号は爆発した…そして俺に助けられたという事だな。
「まあなんというか散々な目に遭ったな、これも血か」
「え?血?どういう事?」
「君の曽祖母のモリーも同じ化け物…ゼノモーフに襲われ俺が助けたんだ」
「ゼノモーフ…!?あの生き物はそういう名前だったのね…そしてウェイランドユタニ社はアレを…」
「そうだ。ゼノモーフを利用しようとして、君達はそれに巻き込まれた」
「皆…!」
エレンが頭を抱えて、身体を揺らす。まあ辛いだろう。自分1人だけが生き残ったんだ。
俺はエレンにこれからどうするかを聞いた。
「これからどうする?地球へ帰るか?」
「ええ、お願い」
「分かった」
俺はガントレットを操作して地球へと針路をセットした。まあすぐそこだし、時間はかからない。
そうして地球へと突入し、エレンの家がある場所へとやってきた。が、何か様子がおかしい。
俺はクロークをつけて近づいた。
「おーい…どうしたんだ?何かあったか?」
「ねぇ…今何年か分かる?」
エレンが俺の声がする方へ顔を向け喋った。
「え!今は確か地球の暦は2137年だ。何かあったか?」
エレンはそれを聞き、ポカーンと口を開け震え出した。ど、どうした?
「15年経ってる」
「え?」
「私が帰還するはずの年から15年経ってる!!!」
マジ?や、やべーじゃん…そりゃ驚くわ…あ、俺も爆発に巻き込まれて300年前にタイムスリップした事あったな〜懐かしい。
「とりあえず船に戻ろうか…」
俺はエレンを再び船に乗せて軌道上へと戻った。
船の中でこれからどうするのか聞いた。
「私には娘がいる。家に置き手紙があったわ、私を探しに宇宙へ……」
「そうか宇宙にか」
ハイパースリープで宇宙を15年漂流か…人間にとっちゃ貴重な時間だろう。それにエレンには娘がいた、娘の成長を15年分見れなかったわけだ。ショックだろうな。
「娘さんの場所はどこか分かるか?」
「ええ、私が最後に仕事をした星系よ」
「じゃあいこうか」
そうして、俺とエレンは娘がいると思われる星系に3分で到着した。
星の周辺はとても栄えており、宇宙ステーションやら基地やら色々あった。エレンを娘が働いていると思われる基地におろし待つこと10分くらい。
エレンが眉間に皺を寄せて船に帰ってきた。
「どうした?」
とりあえず、最強成分配合プロテイン(フルーツミックス味)を渡し話を聞いた。いいか?飲んだらデカくなる。鍛えたら飲め!だ。
「アマンダはここにいなかった。どうやら私が乗ってた船のフライトレコーダーが見つかったとかで別の星の宇宙ステーションに向かったみたい…」
「よし、じゃあそこに行こう!」
そう言って俺とエレンは船で娘、アマンダがいると思われる宇宙ステーションに向かった。
しかし、宇宙ステーションに向かったはいいものの、何か様子がおかしかった。
なんというか、人気を感じられない。ステーションの至る所から火が上がっており、暗い宇宙を照らしている。
「エレン」
「一体何が起きたと言うの…!?」
俺達は急ぎ宇宙ステーションにドッキングした。ステーションの入り口は俺たちプレデターの船にも対応しているタイプで楽にドッキングできた。まあ小さい事は気にしない気にしない。
ステーション内部に入る前に、エレンに船にあった人間用の銃と、サイズ調整されたプレデターのアーマープレートを装備させて内部に侵入した。銃の扱いは平気か?と聞いたら家にある最強PCで散々FPSゲームをやったから大丈夫と言っていた。何が大丈夫か分からんが……ゲームか、モリーとよくやってたな〜。
船からのスキャンが俺のマスクに映し出され表示される。
マップには緑色のマーカーと青いマーカーが映っている。青は人間だろう。そして大量に動く緑のマーカーはゼノモーフだ。なんでこんなとこで発生してるのかさっぱり分からんが…大方管理に失敗して逃げられたとかそんなところだろう。
「エレン、ステーション内部はゼノモーフで溢れてる。人間の反応は一応あるから其処を目指すぞ」
「ゼノモーフ…!?あの化け物が!?アマンダ…!今行くわ!」
俺は背中からスピアを取り、エレンが銃をかまえた。
ステーション内部は荒らされに荒らされており、人間の死体やアンドロイドの残骸、そしてゼノモーフの死体で溢れていた。かなり激戦があった事が分かる。
少し進んでいくと早速ゼノモーフが3匹現れた。通路を縦横無尽に駆け俺達に近づいてきている。
「よし、エレン。アイツらいけるか?あ、安全装置はここで外れるぞ」
「え…ええ!撃つわ!」
エレンが銃床をしっかり肩につけ構える。そして引き金を引いた。
バララララララ!という音と共に銃から銃弾が発射されゼノモーフに飛んでいく。銃を見ると横についている残弾カウンター減っていくのが見えた。
エレンには少し大きい銃だがしっかりと反動を抑え撃てている。俺はそれを見て、昔横で一緒に戦ったケリーを思い出した。彼女も銃を持ち果敢にゼノモーフと戦っていたからだ。彼女の血がエレンを奮い立たせているのだろう。
発射された銃弾は2匹のゼノモーフに当たり殺した。
「エレン!すごいぞ!ゼノモーフを倒した!その調子だ!」
しかし残る1匹は銃弾を器用に避けながらこちらに走ってくる。
「クソ!当たらないわ!」
「大丈夫だ。コイツは俺に任せてくれ」
エレンの銃を押さえ俺は前に出た。そしてスピアを構え奴に向かって走った。
半ば跳ぶように駆けていくとゼノモーフがそれに合わせて飛びかかってくる。
俺は飛びかかってきたゼノモーフの首を掴み、床に叩きつけた。そしてスピアを奴の頭蓋に向かって突き刺し、蹴飛ばした。
俺に蹴られたゼノモーフが通路の壁に吹き飛びベチャっと音がして落ちていった。
「エレン!もう大丈夫だ!」
「すごいわ!簡単に奴らを殺した!(彼がいてくれればノストロモ号も…)」
「先に進もう」
ゼノモーフや暴走したアンドロイドを殺しながら暫くステーション内部を進むと船から通知がきた。一隻の人間の宇宙船がステーションにドッキングしたとの事だった。
そしてステーション内にアラームが響く、まもなくステーションは近くにあるガス惑星に落ちるということだった。
「エレン急ごう!」
「ええ!」
俺とエレンはマップを頼りに青いマーカーを目指した。
そして目前まで近づいた。そこは宇宙船がドッキングしたところだった。
頑丈に閉められた扉をこじ開け部屋に入ると、今まさに人間の女性がドッキングエリアに入室したところだった。
「アマンダ!!!」
エレンが叫ぶ。そして名前を呼ばれた女性が振り向き俺たちに気づく。
「お母さん!!!」
エレンにそっくりの娘、アマンダがドッキングエリアを出てエレンの下に走った。エレンもアマンダの元に向かう。
おお!会えた!良かった!
「ん?」
俺は後ろから気配を感じた。
振り向いて俺たちが来た通路を見ると、ゼノモーフとフェイスハガーが大量にこちらに向かってきていた。
俺はガントレットを操作し船を呼び、隣のドッキングエリアにつける。
「エレン!娘を連れて船に乗るんだ!あっちだ!」
ドッキングした場所を指差しながら叫ぶ。
俺は腰帯からシュリケンディスクを2つ取り、軽く振って6枚の刃を展開させる。そして大群に向かって投げた。
高速回転しながら進み、ゼノモーフやフェイスハガーを切り裂き飛んでいく2枚のシュリケンディスクが通路の端に突き刺さる。かなりの数が死んだが、まだまだ残っていた。俺はリストブレイドを伸ばし駆けた。
俺の顔めがけて3匹のフェイスハガーが飛んでくる。俺はそれをリストブレイドで一気に2匹切り裂くと、もう1匹を手で掴み壁に向かって投げた。投げられ潰れたフェイスハガーを横目でみつつ、近づいてきたゼノモーフの首を掴み、持ち上げリストブレイドで顎下から突き刺し殺す。その後ろからもう1匹近づき仲間ごと俺を尻尾で突き刺そうとしてくるが、俺は左腕を伸ばし尻尾を掴むと、こいつも持ち上げた。右手にリストブレイドに突き刺さったゼノモーフに、左手は尻尾を掴まれ持ち上げられたゼノモーフ。両手に花だ。
俺はリストブレイドを抜き、尻尾を掴みながら膂力に任せ振り回し、更に近づいてきていた奴らを掴んだゼノモーフで叩き殺した。そうやってゼノモーフを殺しまくり、通路の突き当たりでシュリケンディスクを回収して、ディスクを振り近くにいたゼノモーフを切り殺し、船の下に走った。
ドッキングエリアを通過し船に飛び乗り振り向くと、俺が通ってきたステーションが離れていくのが見えた。危なかった。
ステーションはガス惑星に落ちていき、大爆発を起こして消えていった。
「ふぅ…」
船の中へ進むと、壁に2人が寄りかかり座り込んでいた。
「2人とも無事か?」
「えぇ…!!」
「まさか…あなたがエイペックスさん…?」
「あぁそうだとも!俺がエイペックスだ」
アマンダに自己紹介をする。アマンダは傷だらけだが表情はしっかりしていて、これまで必死に生き残ってきたのを感じられる。勇ましい女性だ。
「エレン、娘に会えて良かったな」
「ありがとう…ありがとう…」
エレンは泣きながら娘に抱きつき、アマンダもエヘヘと笑いながら抱きついた。
「あ、そうだ!」
俺は腰帯の袋からある物を取り出した。これはいつも持ち歩いている大事な物だ。
「ヴェルターズオリジナル、食べる?」
2人が笑った。その笑顔が昔見た少女の顔に似ていて、なんだか嬉しかった。
というわけで、まあゼノモーフは碌なやつじゃない。それを利用しようとするやつもな。だが…一部の愚かな人類はそれに気づかない、だからまた過ちを繰り返す。
時は2147年、エレンを助けてから5年後。俺は地球でエレンとアマンダと共にゲームをしていた。
そんな中、アマンダのオンラインゲームのフレンドからメッセージが届く。
「《助けてくれ!!!!!化け物が!!!!!》」
「エイペックスさん…これ…」
アマンダが俺にメッセージを見せる。
「この人タイラーって人で、最近よく遊んでたんだけど、出稼ぎでジャクソン星に行ってからあまりインしてなかった」
「突然このメッセージはなんか怖いわね」
エレンがメッセージを見ながら言った。
「ジャクソン星は確かウェイランドユタニ社管轄の採掘場よ。もしかすると…」
端末を弄りながらエレンが言う。
はぁ…またゼノモーフか?ウェイランドユタニは懲りないなぁ〜。
「ジャクソン星ってどの辺?」
「ここよ」
端末を俺に見せてくるエレン。ん〜それほど遠くないな。
「あ、画像も添付されてるわ、あ!これ…」
「んー?どれどれ?」
おいおい〜フェイスハガーじゃねぇか!!!
添付されていた画像はスキンヘッドの人間の顔にフェイスハガーが張り付いている画像だった。
「ゼノモーフだ」
「またなの…?」
アマンダが身を震わせ言った。そりゃ怖いよなー!5年前に宇宙ステーションで散々な目に遭ってんだから!ヨシヨシ怖くないよー。
「エイペックスさん…」
「と、とりあえず行ってみるか」
俺は船を呼んで乗り込み、ジャクソン星に向かった。
スペースジャンプで1分でついた。ジャクソン星の軌道上に不自然に漂う宇宙船を2隻見つけた。メッセージの探知源はあの妙にボロい宇宙船からだった。見るからにボロくて明らかに放棄されたであろう宇宙船に貨物用宇宙船がドッキングしていて、軌道上を漂っているが、軌道コースを外れており少し時間が経てば星を囲む隕石輪に落ちて粉々になってしまうだろう。
「スキャンするか」
操縦席に座り、スキャンを開始する。モニターに宇宙船が映し出され、赤い囲いが表示されズームしていく。そして熱源スキャンを始めた。
貨物船に人間が2人…?1人妊娠してるな。そしてアンドロイドが1体。何やら忙しなく動いている。うん?もう1人の方が産気づいてるな。だが…何か異様な感じがするぞ。体温が妙に低い、まるで赤子に奪い取られているような…
あ、貨物船が離れた。もう一つの方が落ちていく。
「とりあえず、捕まえるか」
俺は船を操縦して貨物船に近づく。そしてエネルギー波を照射して宇宙船を固定。俺の船に引き寄せた。
俺の船に無理やりドッキングさせて中に乗り込むと、アンドロイドが銃を構え待っていた。
「姿を見せろ。そこにいるのは分かっている」
「おっと、俺は敵じゃない」
両手を上げながらクロークを解除した。俺の姿をみたアンドロイドが銃を下げた。随分と理解が早いな。助かるよ。
「驚かせてすまない。俺はエイペックス。タイラーという者からメッセージを受け取り此処へきた」
「タイラーだと…?彼はついさっきエイリアンにやられたぞ…」
「エイリアン?ゼノモーフの事か、そうか間に合わなかったか」
アンドロイドの話を聞く限り、アマンダにメッセージを送ったタイラーという人間はゼノモーフにやられてしまったようだ。少し遅かったみたいだ。なるべく早く来たつもりだが、メッセージ自体が少し時差があったのか?まあもう考えても仕方ないな。
「今の状況は?」
「冷凍睡眠装置に入りユヴァーカ星に行くところだ。船が不審な挙動をしたので私はここへ」
「そうか…ん?」
何かいる。なんだこの気配は?
「睡眠装置のアラームが鳴っている」
「行くぞ」
アンドロイドと共に冷凍睡眠装置の部屋に向かった。
カプセルの外で女性が顔面蒼白で座り込んでいた。アンドロイドが近づき声をかける。
「ケイ?」
しかしケイはアンドロイドを見ずに後ろの通路をガクガクと震えながら見ていた。
この気配……
俺もケイが見ている方へ向いた。
そこには狭い人間用の通路で四つん這いでこちらを見ている。白く異様に細い人型の何かがいた。
「なんだアイツは?」
今まであんなヤツは見たことない。人間とゼノモーフが合わさったかのような気配だ。だが、あの肌の白さは前に出会ったエンジニアにも似ている。一体なんなんだ?
そいつは通路を抜け俺たちがいる部屋に入ってきた。そして立ち上がる。俺と同じくらいかちょっと低いくらいの大きさだ。そいつはケイを見てまるで赤子のような声をあげている。
まさか…
俺はビジョンを切り替えケイと呼ばれた女の体内をみた。
「お前は一体何をしたんだ…?」
彼女の体内は昔見たショウと同じようにゆっくりとだが変異していた。そして彼女の胎にはポッカリと穴が空いており、今もゆっくりとだが肉が蠢き再生している。コイツは自分でブラックグーを打ったのか?首元を見ると黒い注射痕がついていた。
そうかコイツは……
「お前がさっき産んだ赤子か」
ショウが胎から取り出した化け物も成長が早くすぐに大きくなっていた。こいつも同じなら…
「ハハハ…」
思わず笑みが溢れる。
ケイの赤子がゆっくりとケイに近づく。俺はその間に入った。
「おい」
「ホォアン…?」
よく見ると、コイツは今もなお成長している。腕が爪が伸びている。
「ウウウハハッハハッハ」
「随分元気な赤ちゃんなこった」
気色悪い声で嗤い、黒い歯を見せながら突然俺に向かって腕を振るってきた。
一瞬で伸びた鋭い爪が俺のマスクに当たり傷をつける。
「やったな」
俺は奴の振い終わった腕を掴んだ。そしてリストブレイドを伸ばし切り落とす。
「オボヴォボボボボボオボボ」
痛がっているのか腕を押さえしゃがんだ。血が噴き出し床に落ちると音を立てて床が溶け始めた。だが、血はすぐに止まり、切った腕を見ると肉が盛り上がり再生を始めていた。すごい再生力だ。
そして俺の後ろでアンドロイドが言った。
「ケイはロムルスで見つけたサンプルを打ったようだ、ルークが言うにはあの液体はエイリアンから抽出したもので、驚異的な再生力を授け、人間を完全生物に進化させる究極の物質と言っていた。怪我を負ったケイはそれを打った」
「エイリアンから抽出?ゼノモーフからブラックグーが採れるってのか?」
そうか…だからあの時ゴンジは俺に食うなと言っていたのか…!てっきり酸性血液でどうにかなるんだと思っていたが、そうじゃなくてブラックグーの事があったから…
「コイツは殺さなきゃいけない」
俺がそう言うと奴は立ち上がり俺に襲いかかってくる。両手を広げ俺に近づく。
俺はその両手をいつぞやのエンジニアの時のように掴んだ。しかし奴はそれに臆することなく俺にヌッと顔を近づけた。そして口をガパッと開く。
コイツ…!インナーマウスまで持ってやがる!
俺の顔に向かって奴の口から
なんかゴムみたいで柔いな。ゼノモーフと同じかと思ったが…
俺は掴んだインナーマウスを引っこ抜いた。
「ゴッ」
奴の口から黒い血が溢れる。
俺は血なぞ関係なしにリストブレイドを伸ばし、奴の顎の下から突き刺し、そのまま上に向かって思い切り押し上げた。
そうすると、ズルズルという音と共に頭と長い背骨が出てきた。コイツはすげーや!
血が俺に当たるが、ちょっとピリっとくるぐらいで何も起こらない。ゼノモーフの血以上に過酷な環境で鍛えられた俺の表皮に酸性血液なぞ効かない。
背骨という支えを失った奴は身体の力がダラリと抜け俺の足元に倒れた。俺はリストブレイドを奴の背骨の繋がった頭から抜いて、足元に倒れる奴の心臓に向かって刺し入れた。俺が頭を抜いた後もコイツの心臓が脈動していたからだ。
心臓を刺し、そのまま引き裂くと流石に動かなくなった。そして奴の身体が溶けるように消えていく。再生を促す血を送り出す心臓が動かなくなり身体の構成を保てなくなったのだろうか。まあどうでもいいが。
「皆!助け…に…」
そこで別の入り口から1人の人間が銃を構えながら入ってきた。
「レイン!」
アンドロイドが名前を呼んだ。
「アンディ!え!?この巨人は…!?そしてこの溶けた死体は…」
「レイン…それは私が産んだ化け物…」
壁に寄りかかるケイという女が言った。ホント具合が悪そうだな。コイツは母星に連れていくか?
「レイン、彼は私達を助けてくれた。そしてケイの赤子も…」
「アンディ……」
レインと呼ばれた女が銃を落とす。そして膝をついて泣き始める。
「う…う…ごめん…みんな死んじゃった…う…」
何があったか知らんが、俺は少女に近寄り血のついてない方の手で頭を撫でた。そして袋からヴェルターズオリジナルを取り渡した。
「飴でも舐めて元気出せ」
「あなたは一体なんなの…?」
「俺か?俺はエイペックス」
「エイペックス…?」
そうしてこの貨物船を離れ俺の船に乗せ彼らが行きたい場所へと送った。レインとアンディはユヴァーカ星へ、そして異形の子を産んだケイは俺の母星へと連れ帰った。
彼女をおぶさり、大聖堂のエルダーの下へ向かった。
エルダーの部屋に着き、ノックをすると声が聞こえた。
「入れ」「入れ」
「うん?声が2人?」
扉を開けると大きなソファにエルダーとダッチが葉巻を吸いながらドデーンと座っていた。
「ダッチ?きてたのか?」
「ああ、エルダーと合トレにな」
エルダーと共に葉巻を吹かすのはダッチ。地球でプレデターを殺した男。そして俺の親友でトレ仲間だ。
ダッチは人間で齢も170歳くらいだが殺したプレデターの血が体内に入った事で何かが起きて知らず知らずのうちに寿命が延びたらしい。アヌ族の医者が言うには極度のストレスによる細胞への負荷とプレデターの遺伝子が合わさった事で遺伝子のテロメアがプレデターに近くなったとか…俺にはよく分からんが寿命が俺らに近くなったらしい。
「うむ、エイペックスよ今回は何用だ」
エルダーが俺に聞く。
「ええ、彼女をどうすべきか聞きにきました」
「彼女…?あ!お前!」
俺がケイを前に出すとエルダーは驚き立ち上がった。
「またか!?」
エレンとアマンダはほんと幸せになってほしいんや…!!!
そしてしれっとロムルスが終わりました…作者は未だ未視聴だったので書くのちょっと大変でした…ケイ役の女性イザベラ・メルセードさんを最後に観たのが【ドーラと一緒に大冒険】の実写映画で、めちゃくちゃ可愛いかったからのエイリアンでの扱いの落差でちょっと情緒グチャってます。あんなヤバそうな注射打つなやぁ……
それとダッチなんですが前回名前を書き忘れただけで感想ですごい考察が始まってしまったので生きている事にしました。原作ではプレデターの自爆による放射線で病気になって、またジャングルに放り込まれ助からなかったパターンと、なんとか助かり2025年に傭兵やってるパターンがあって後者を選びました。無理やりでごめんなさい。
次回はどんなテーマを読みたいですか?
-
エイリアン2→4
-
無理のない他作品クロスオーバー
-
もうこの辺りで終了