養殖が天然に勝てると思うなよ?【本編完結】   作:物体Zさん

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沢山の感想、評価ありがとうございます!
誤字修正も助かります!

今回で終わりません!あともう1話あります〜!それではどうぞ!


求めるほど手に入らない

 植民地海兵隊とゼノモーフとの戦いに乱入して、人間を助けた俺達は部隊の生き残りで実質的なリーダーであるテキーラ伍長と今日入隊したばかりの新人、ルーキーと呼ばれる男が仲間の死体に近寄りタグを回収しているのを見ていた。

 

 「助けられなかったな」

 「残念ですね……」

 

 ヴィーンがシュンと身体を縮こませ落ち込んだ。

 

 植民地海兵隊の生き残りはこの2人ともう2人の合計4人だけで、他の仲間達は道中で殺されたり、この研究所の入り口で死んでしまった。死んだ仲間を弔いドッグタグを回収したテキーラは、俺に近寄り目的を話した。

 

 「私達を指揮するザント少佐が行方不明で捜索中だ。最後の通信発信場所がこの研究所だった。最初はウェイランドユタニ社社員の救助だったが、私達の任務はザント少佐の捜索に切り替わったわ」  

 「そうか、俺達がここに来た目的もこの研究所にある。ひとまず君達に同行しよう」

 

 俺はテキーラ伍長にそう告げた。

 

 そして海兵隊達を伴い研究所へと入った俺達は、ザント少佐の位置が最後に確認できた場所へと移動した。施設の中はまるで人気がない。まぁあれだけのゼノモーフが出てきたんだ。中にいる人間達は全滅しているんじゃないか?

 

 信号が確認されたエリアに近づくとゼノモーフの肉壁に通路が覆われていく。奴らの肉と粘液で作られた壁だ。コイツらの巣はいつ見ても気持ちが悪い。この肉の壁には奴らが隠れている。通った者を不意打ちして殺すなり、連れ去り苗床とする。

 俺達プレデターはビジョンで見たり、気配を察知して対処できるが、人間はそうはいかないだろう。一応海兵隊達も動的センサーを持っているらしいが、俺が見ている先にいるゼノモーフのように壁に埋もれ隠れている奴には意味をなさない。

 

 俺の前でスカーが肉壁に手を突っ込みゼノモーフを引き摺り出し、シュリケンディスクで首を刎ねていた。

 

 「うわぁ!す、すごいな…!」

 

 ちょうど真後ろにいた海兵隊の男が驚き声を上げる。どうやら気づいていなかったようだ。

 

 そしてルーキーが俺の腰をトンと叩く。ん?なんだ?

 

 ルーキーが指をさした。そこには沢山の人間が繭にされていた。奴らの粘液によって作られた物質によって身体を包まれフェイスハガーの餌食となる。よく見れば繭にされている人間の胸元には穴が空いていてチェストバスターが飛び出したのが分かった。

 

 一部生きている人間がいたが、そのどれもが既に体内にチェストバスターを抱えている。テキーラが助けようと繭を必死に剥がそうとする。

 

 「おい!起きるんだ海兵!いくぞ!」

 

 連れ去られた部隊の仲間なのだろうか?助けようとしているが、それはもう助けられない。奴らに寄生されれればもう終わりだ。

 

 繭になった海兵がテキーラの声で目覚めた。まだ奴が成長しきってない。話す余裕くらいはあるだろう。

 

 「伍長…俺を殺してください…!お願いです……!アレが出てくる前に……!」

 「な、何を言ってるんだ!!行くぞ海兵!!」

 

 繭に包まれた者の言っていることを無視してテキーラは繭を剥がそうとする。そうこうしている間に体内にいるやつの動きが活発になり、体内でぐるぐると動き胸を突き破ろうとしている。

 

 俺の横にいたルーキーがテキーラを羽交い締めにして繭から離す。

 

 「おいルーキー!やめろ!助けるんだっっ!」

 「………」

 

 ルーキーが俺を見る。そしてテキーラとルーキーが繭から離れていき、俺だけが繭の前に残った。

 

 「頼む…頼む…もう限界だ」

 

 海兵が痙攣を始める。俺はスピアを手に取り海兵の心臓に突き刺した。

 

 「グポッ…」

 

 血を吐き出し眠るように死んだ。だがそれでも痙攣が止まらなかった。そして胸を突き破り、チェストバスターが飛び出し俺に向かってきた。

 

 俺は飛び出してきたチェストバスターを掴みキャッチした。そして長い尻尾を持ち高速回転させた。

 

 「キ…キィ…キ」

 

 回りながら細い声を出しているチェストバスター。

 

 こうやって回すと目が回って大人しくなる。俺はヴィーンを呼んだ。

 

 ヴィーンが嬉々として俺に近寄り手に持ったチェストバスターを見た。

 

 「エイペックスさん!それチェストバスターじゃないですか!うわーばっちいですよ!」

 「ヴィーン、いいか?チェストバスターはこうやってブンブン回すと目が回って大人しくなる。そうしたらこうやって地面に…」

 

 俺はチェストバスターを振り回しながら地面に叩きつけた。

 

 頭から叩きつけられ一瞬で死んだ。

 

 「ほれどうだ」

 「す、すごいです!これなら簡単に殺せますねぇ……勉強になります!」

 

 そうやって若者に色々と教えながら巣の中を進んでいると、前方に移動していたテキーラ達が立ち止まった。なにやら騒ぐ声が聞こえる。近づいてみると、どうやら探していた少佐とやらを見つけたようだった。

 

 繭に包まれていた。

 

 「少佐!!!」

 「……うぅ……君は……早く逃げるんだ……!ここはもう終わりだ」

 「そんな…!私達は少佐を助けに…!」

 「そうか……ふっ……」

 

 マスクのビジョンを切り替えて見ると体内にチェストバスターを抱えていた。コイツももう終わりだな。

 

 そして少佐とやらは近くにいた俺達に気づく。どこか決心のついたような顔をして俺達に言った。

 

 「君たちはプレデターか……噂には聞いていたがやはり此処に来ていたのか」

 「ああ、俺達を知っているなら、此処に俺達が何をしにきたのか知っているだろう」

 「そうだな……あのウェイランドの馬鹿どもだろう……?」

 「あぁ」

 

 少佐は息も絶え絶えで俺達に話してくれた。此処で起きた悲劇と、植民地海兵隊に何が起きたのかを。

 

 プレデターの墓が暴かれた時に、莫大なエネルギーと共に電磁波が発せられ研究所の電力が落ち、研究していたゼノモーフが脱走した。クイーンはここの直ぐ地下にある製油工場で巣を作り、ゼノモーフは研究職員を苗床にどんどん増えていった。

 

 そして先ず最初の植民地海兵隊が派遣された。だがウェイランドユタニは救助ではなくゼノモーフの捕獲を命令してきた。上の連中は容易に従った。莫大な献金を貰っているからだ。だからそのおかしな命令に従った。ウェイランドユタニの不気味なアンドロイド兵もやってきて捕獲が始まった。何匹かは捕獲できたらしい。だが、そうも簡単に行くはずがない。それは直ぐに破綻して収拾がつかなくなった。

 

 そして次はルーキー達を伴う第二波の植民地海兵隊が派遣される。捕獲でなく救助の要請だ。地獄だった。訪れれば救助される人なぞもう誰もいない。運良く助かっていた研究者どもは前哨基地に籠り海兵隊達に身を守らせ何もしない。やれ早く連れていけだの、ゼノモーフを殺せだの言い海兵隊達の命を犠牲にしていった。

 

 そしてあのウェイランド。この古代の墓を暴いた張本人は大量のアンドロイド兵に自身を守らせ何かに没頭していた。海兵隊達は奴らを守り死んでいっているというのに…

 

 ウェイランドの没頭していたもの…それは何か分からないが私達にそれを持ち帰らせようとした。そして私達はこの研究所に訪れ……

 

 「頼む…君達の目的が私の思っている事なら……グフッ!!!!」

 

 少佐が悶え苦しみ始める。

 

 「少佐……!!」

 「いけ!海兵!!奴らをーッッ!!!!!」

 

 ルーキーが銃を抜き少佐を撃ちまくった。

 

 俺はそれを後ろから見ていた。そして隣にいたヴィーンに言った。

 

 「ヴィーン…まだ体内にいるぞ…」

 「確かにいますね…」

 

 海兵達がスカーに連れられ離れていく。

 

 俺とヴィーンはルーキーに撃たれ死んだ少佐に近寄った。繭に包まれた少佐の体内には運良く銃弾に当たらなかったチェストバスターが今にも飛び出そうとしている。

 

 「来るぞ来るぞーーーっっ!!!」

 「はいいいやーーっっ!!!」

 

 勢いよく飛び出たチェストバスターをヴィーンがガシッと掴みキャッチした。そして尻尾を持ち上に掲げて回し始める!うおおお!!上手い!上手いぞー!

 

 「キィ……キィーーーーー………」

 

 そして叩きつけた!!パァン!と音がなりチェストバスターの頭が潰れ小さい酸性血液のシミを作った。

 

 「よくやった…これで第一の試練を突破だ」

 「ありがとうございます!!」

 

 俺はヴィーンが身体を揺らしながら喜ぶその姿を見てしっかりとマスクの録画が起動しているのを確認した。あとでじっくりとその勇姿を観させてもらうとしよう。

 

 俺とヴィーンはスカーと海兵隊に合流し、次の作戦を練った。

 

 「私達の目標は少佐の救出だった。だけど…」

 「どうする?」

 「こんな地獄からとっとと抜け出したい…!」

 「そうか、なら…」

 

 俺は彼らに此処へ来た目的を話し、提案をした。

 

 ウェイランドユタニ社の者達を抹殺するのと、研究所にあるブラックグーを回収し消す事だ。だから、彼らには俺らが目標を達成するまで此処に残ってもらうことにした。厳密に言えば俺らと行動を共にし、目標を達成すれば共に脱出するというものだ。ただ、助ける事ができるのは此処にいる君達だけだという事を伝えて。

 

 「いこう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 時は少し遡り、エイペックス達が星に突入した時。古の大狩人【ロード】の墓、その奥地

 

 巨大な【ロード】のプレデター像が建つ厳かな祭壇で1人の男がアンドロイド兵からの報告を受けていた。

 

 「ウェイランド様、この星にプレデターが」

 「そうか」

 

 ウェイランドと呼ばれた男が祭壇…棺に設置された端末を操作しながら報告を受けた。

 

 「まもなく解読が終わる。それまで此処を死守せよ」

 「承知いたしました」

 

 銃を持ったアンドロイド兵が階段を降り下がっていく。

 

 そしてウェイランドは端末に表示されているデータを見ながら呟いた。

 

 「プレデター…我々に度々関わり邪魔をしてきた愚かな種族。このデータを解読し、ゼノモーフの全てを知り手中におさめれば容易く滅ぼせるというのに」

 

 ウェイランドと呼ばれた男が態々プレデターの墓を暴き調べていた事、それはゼノモーフが何処で産まれやってきたかを調べる為だった。墓に封印されていた古代のゼノモーフのクイーン。何千年もの間封印されこれまで生きてきた完全生物。これほどの生物を一体どこで見つけ捕らえこれまで使役してきたのか。全てを解き明かし()()()のものにすればプレデターどころか全宇宙を支配する事だって容易いだろうとウェイランドと呼ばれる男は考えていた。

 

 しかし、ウェイランド、いやウェイランドユタニの者達は知らない。これまで彼らのおこなってきた所業の数々を無に帰したプレデターがどういった存在なのか、そして今回何故()()の怒りに触れたのか、この事態を引き起こし無数の命を犠牲にした()()()()()()()()は知らない。

 

 「まもなくです。まもなく手に入ります。()()()()()()()

 

 古代の大狩人ロードの棺の前でウェイランドと呼ばれた男がそう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、現在。研究所の探索を始めたエイペックス達。

 

 

 

 「なぁ、そういえばクイーンが下の工場に逃げて巣を作ったとか言ってたよな?」

 

 俺は前を歩くスカーに聞いた。

 

 「ええ、墓に封印されていたクイーンは此処に捕えられ、脱走した後に下の製油工場に逃げたと死んだ少佐とやらは言っていました」

 「ちょっと気になったんだが祖の墓に何千年と封印されていたクイーンなんだよな?」

 「ええ、そうですね」

 

 こんな大層な墓に封印されていたクイーンだ。もしやめちゃくちゃ立派なクイーンなのでは?なんで殺さずに封印したかはさっぱり分からんが、昔の死んだ奴らの事なんて今考える必要はない。今は俺達の時代だ。俺はこのクイーンを狩りたくてウズウズしていた。

 

 ヴィーンにプレデリアンを譲る約束をしてしまった手前、今更俺にくれなんて言えない。せっかく此処まできたんだ。俺も何か手柄を得たい。

 

 「あのさ……」

 「はぁ…エイペックスさん。まさかとは思いますけど、クイーンを狩りたいとか考えてないですよね?」

 「……ダメ?」

 

 やはりスカーにはバレるか…

 

 「今回は諦めるしかないですエイペックスさん…」

 「そうだよな〜〜〜」

 

 いや、わかってた、わかってたさ!流石に俺1人抜けて行くわけにもいかないからな。

 

 「まあでも目的の物を探してる途中で見つけたら狩ってもいいんじゃないですかね?あくまで探してる途中でね」

 「……!?」

 

 スカー!?

 

 「探しに行こうか……」

 「はい…」

 

 そうして研究所を隅から隅まで探したがブラックグーは見つからなかった。この建物にはないのか?それらしき部屋はあったがブラックグーは無く何者かに持ち去られていた形跡があった。

 

 「あと探していない場所はクイーンが逃げた先か、墓の最奥だぞ」

 「1番近いクイーンのもとへ行ってみましょう…!」

 

 とういうことで、俺とスカー、ヴィーン。海兵隊の皆さんで地下にある製油工場を目指しました。

 

 クイーンの所謂母の間が近くなり、ゼノモーフの気配が強くなる。進んでいくと研究所にあった巣よりも濃密な気配と共に通路が肉の壁になっていく。製油工場はもう完全に奴らの巣と化していた。

 

 そして、襲ってくるゼノモーフが多くなる。だが、その全てを俺達はさっと屠り母の間の前に到着した。

 

 マスクでスキャンをすると、目の前にある大きな隔壁扉の先に大量のエッグチャンバーと卵巣と卵管をつけたクイーンが薄らと見えた。だが成人の儀式の時とは違い、クイーンは縛られていない。

 

 俺はスカーに言った。

 

 「ついたな」

 「ええ、ブラックグーは結局ここにも無さそうですが…」

 

 ん〜クイーンが持ってくなんてありえないしなぁ

 俺とスカーが扉の前でウンウン唸っていると。

 

 「私達は足手纏いになりそうだから扉の前で残るわ」

 

 テキーラがそう言った。だがテキーラの肩を叩き前に出たルーキーが俺を見た。

 

 「ルーキー君どうした?」

 「………」

 ルーキー君の瞳に燃える意思を感じた。まるで俺がクイーンを殺して海兵達の仇をとるんだと言っているような気がした。

 

 「じゃあ…クイーンを殺しにいくか。行くのは俺とスカー、そしてルーキー君だ。ヴィーンは此処に残る海兵達を頼む」

 「任せてください!」

 

 そしてテキーラが扉の横にある端末を操作し扉を開けた。

 

 「あなた達が入ったら閉めるわ!もし死んだら…」

 「心配しなくて大丈夫」

 

 俺は中に入りながら残った4人にサムズアップをした。

 

 そして進んでいくと大量のエッグチャンバーが見えた。俺達が部屋に入ってきたことを振動で感知して手前にある卵が花が咲くように上部が開き、中からフェイスハガーの足が見え、俺達に飛んできた。

 

 俺は掴んでキャッチしそのまま床に叩きつけ、スカーはシュリケンディスクで切り裂き、ルーキー君は顔にひっつく寸前で掴み投げライフルで撃っていた。

 

 すごいな!ルーキー君!やはり強い!

 

 そしてルーキー君がライフルを卵に向かって撃ちまくる。

 

 バララララララと連続で撃ちその全てを卵にしっかり当てて爆散させていく。

 

 そうやってどんどん前に進んでいくと、開けた場所に出た。そしてその奥にクイーンがいた。まるで壁に磔になったかのように粘液でくっつき、お尻から卵巣と卵管が伸びて卵をゆっくりとだが床に産みつけている。

 

 クイーンの姿は俺が知っているものとは違った。奴の身体は真っ白で本来のクイーンとはちょっと違う頭の形をしている。色違いの特殊個体だ!!!!

 

 「コイツが太古から生きる封印されしクイーンか」

 「不気味ですね」

 「………」

 

 ルーキー君が前に出ていく。

 

 「ルーキー君?」

 

 どうした?と聞こうとする前にルーキー君が懐から手榴弾を大量に投げた。そしてクイーンの側にあった製油の入ったドラム缶をライフルで撃ちまくる。

 

 「あ、ちょ」

 

 油の入ったドラム缶に手榴弾を投げれば、銃を撃てばどうなるだろうか?

 

 答えは爆発が起きて火に包まれます。手榴弾の爆発と、製油の爆発によってクイーンとその周りが火に包まれた。

 

 「キイイイイイイエエエエエエエエエエエエ!!!!」

 

 クイーンが悶えるように身を焦がし叫ぶ。壁に自ら粘液でくっついているからか脱出できずに赤い業火に燃やされる。

 

 「エイペックスさん…」

 

 スカーが俺の背中をさする。俺はあの色違いのクイーンが燃えていく様をただ見ていることしかできなかった。

 

 ルーキー君が燃えるクイーンと業火を背に銃を担ぎこちらに歩いてくる。

 

 「帰ろう」

 

 俺はそう呟き、燃えるクイーンを見なかったことにして部屋を出た。

 

 部屋を出ると、ヴィーンとテキーラ達が待っていた。

 

 ヴィーンが俺に駆け寄ってくる。

 

 「あれ…クイーンは…?」

 「ヴィーン…燃え尽きちまったよ…真っ白にな」

 「え!?え!?う、嘘ですよね?」

 「いくぞヴィーン!必ず任務を達成するのだーーーー!!!!」

 「あ!待ってください〜エイペックスさ〜ん!」

 

 俺はマスクから溢れる涙を隠すように地上へと走った。後ろから聞こえる声を背に受けて。

 

 

 

 

 

 

 

 一方その頃…数々の激闘を制し実力的にも精神的にも成長したダーク。

 

 最初はゼノモーフ一匹に苦戦していたが、今では何匹襲いかかってきても頑張れば無傷で殺せるようになった。道中にあった同族の遺体から拝借したレイザーディスクを手にし、遺跡に安置されていた【ロード】のマスクを手にしたダークはマスク越しでしか見えない古代のプレデターの記憶を見て自身のルーツとロードの成した事を知った。そして古代のプレデター達の幻影に導かれるままプレトリアンに全力で挑み殺し、コンビスティックを手に入れ、出会った人間を全て殺してきた。

 

 そうしてクイーンのいる場所へと向かったエイペックス達とは別ルートで墓の最奥に向かったバーサーク族のダークは、最奥に降りる昇降機に乗っていた。

 

 (こことは少し離れた場所で大きな熱を感じた。何かあったのか?)

 

 まさかクイーンが焼失しているとは思っていないダークは、そのまま地下奥深くへと降りていった。

 

 そして最下層に着き昇降機を降りて前に進むと、階段の先の前方に自身が今装着しているマスクと同じマスクを被った巨大なプレデターの像が見えた。

 

 そして人間ではないアンドロイドの反応も感じた。

 

 階段を上り祭壇を上がると1人の男が焦ったように端末を操作していた。

 

 「まさかここまで辿り着くとは…!」

 (何を言っているんだコイツは…?)

 

 ダークは両手のリストブレイドを伸ばし、()()()()()()の首を掴み持ち上げた。

 

 「よ、よせ!まだ!まだ終わってない!」

 (うるさいな)

 

 アンドロイドの声を無視して頭にリストブレイドを突き刺した。もう片方のリストブレイドを胸に突き刺し首を抜き取った。白い血が地面を汚した。

 

 それを乱雑に投げ捨て、棺に近づいた。そして懐から道中手に入れた墓を閉じる為に必要な装置を棺に彫られたプレデターのガントレット部分に嵌め込もうとした時。階下で大きな音がした。

 

 不審に思い装置を懐に戻して階下を見に行くと、奴がいた。

 

 「プレデリアン…!」

 「《ロードですら成し得なかった偉業、貴様にできるか?》」

 

 エルダーから通信が届く。

 

 ダークは内に滾る高揚感に身を任せプレデリアンに飛びかかった。

 

 




人物紹介
 名前:エイペックス
 性別:オス
 部族:アヌ
 役職:狩人
 日本の一般人男性が死した後転生しプレデターとなった。スパルタも真っ青な赤子選別を生き残り育ての親に預けられるも、有望すぎて放置される。4歳まで母星でサバイバルをして、それから過酷な星に連れて行かれ年単位でサバイバルを行う。生きる為に幼少期から強くなる事を決意。前世の記憶を頼りに筋トレを行ったり、プレデターは生肉食ってるから胃腸も強いだろ!という謎の確信をもって目につく動物や植物を食いまくって何度も死にかけるがめげずに続けた。極限のトレーニング、極限の食事、極限の環境、そして極限のストレスによって生まれた悲しき怪物。
 身長300cm超え、ぶっとい腕、ぶっとい脚、飛び出た胸筋、鬼もビビる背中、立派に生え揃ったドレッドヘアー、血で赤黒く変色した4本の牙が出会う生物に恐怖を与える(本人に自覚なし)
 巨体からは想像できないスピードで動き凄まじいパワーで敵を容赦なく屠る。愛用武器はゴンジから貰ったスピアだがリストブレイドやシュリケンディスク、ダガーなどプレデターの標準装備はなんなく扱える。
 成長につれ前世の記憶は消失、現時点で思い出す事はほぼない。

次回はどんなテーマを読みたいですか?

  • エイリアン2→4
  • 無理のない他作品クロスオーバー
  • もうこの辺りで終了
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