いつもありがとうございます!!!どうぞ!!!
「《いくぞ!!!!!》」
ジェイクの号令を合図に俺は船を操縦し爆弾をわんさか積んでる輸送機まで飛んだ。
あの爆弾を魂の木に落とされれば流石にヤバい。間違いなく森は壊滅し、此処ら一帯のナヴィは破滅してしまうだろう。
ハレルヤマウンテンにはエイワによる助力でトールクとイクランの群れが到来し、もうめちゃくちゃになっている。群れたトルークがヘリに襲い掛かり一撃で墜落させ、イクランがヘリにくっつき中に搭乗している人間に噛みつき外へと放り出していた。
そして元よりイクランに跨り空を駆けるオマティカヤ族の戦士達は鍛え上げた筋肉から矢を放ち、ヘリの強化ガラスを貫通させ仕留めていた。
俺も船を操縦し、エネルギー弾を放ってヘリを撃墜しながら輸送機へ移動すると、その背に飛び乗った。
「オラァッ!!!」
腕から肩、そして背中にかけて筋肉を膨張隆起させると拳を握り締め思い切り叩きつけた。
轟音と共に金属をぶち破り大穴を開けると、輸送機の中へと侵入した。
輸送機の中に着地し、周囲を見渡す。今まさに格納扉を開け爆弾を落とそうとしているところだった。
「な、なんだぁ!?」
「敵が入ってきたぞぉ!!!」
「ば、化け物だぁぁぁぁぁ!!!」
俺に気づいた人間が驚き悲鳴をあげる。
「先に手を出したのはお前らだ」
俺はそう言うと1番近くにいた人間の下に跳ぶように移動し、勢いのまま胴体に向けて貫手を放った。
「ぐぽぉっ」
いとも容易く俺の手が内臓を巻き込みながら胴体を貫通し、人間が血反吐を吐き死んだ。素早く腕を引き抜き、人間の持っていた銃を掴んで先に見えた兵士に向かって投げた。
高速回転しながら飛んでいった銃は兵士を1人2人と巻き込み、そのまま外に向かって飛んでいった。
そして次に腰帯からシュリケンディスクを取り出し六枚刃を展開して跳んだ。
兵士の持つ銃から放たれた弾丸をシュリケンディスクで切り裂き、平らな部分でガードし、間に合わないものは避けて移動し、1人の兵士に近づいた。
「うえ、うわああああああ!!!」
人間が俺に驚き声を上げる。俺はお構いなしにシュリケンディスクを振るって両断した。
分たれた断面から血が噴き出し、俺の身体を汚す。
そうして残りの兵士達を次々に瞬殺して輸送機を制圧した。
「《報告しろぉ!!》」
殺した兵士から声が聞こえた。通信か。
俺は死した兵士に近づき、声の聞こえた通信機に向かって言う。
「おい」
暫く待っても返答がない。聞こえてないのか?
まあいいか。とりあえず目の前にあるこの爆弾をどうにかしよう。
「エイペックス殿!」
「お!ツーテイ!」
格納扉からツーテイが乗り込んできた。
「ここは制圧した。この爆弾をどうしようか悩んでてな」
「森に着陸させましょう」
「よっしゃ」
ツーテイはそのままイクランに飛び乗り去っていった。
俺は輸送機の操縦席に向かい、呑気に操縦をしていたパイロット2人を叩いて潰し、操縦席に座ろうと思ったけど俺の身体が大きすぎて無理だった。なんとか操縦桿を倒し着陸する場所へと誘導した。
そこでダッチから通信がくる。
「《エイペックス、モアトが戦闘機を堕とした。俺はこのまま下に降りるぞ》」
俺の船を操縦していたモアトが巨大戦闘機を撃墜したようだ。
「《分かった。俺は爆弾を処理する》」
通信を切り、着陸態勢に入った。
木々が輸送機の機体を受け止めるようにぶつかり、激しい振動が機体を襲った。
「おらああああああ!!!」
そうしてなんとか爆弾を爆発させずに森へと輸送機を着陸させた俺は操縦席をぶち破り、操縦席に小型圧縮爆弾を置いて外に出た。昔ウルフ大先生が使っていたやつだ。
輸送船がブラックホールに飲み込まれるのを見届け移動しようとした時、何かを感じた。
「……なんだ?」
妙な胸騒ぎが……
「痛え…腹が…」
胸騒ぎがした後、俺の腹に刺されたような痛みが走った。まるでナイフで滅多刺しにされているかのような感覚。
「グフッ」
下を見るとポタポタと蛍光色の血が落ち、地面を薄く照らしていた。
「血か?」
腹からは何も出ていない。痛みが走るだけで異常はない。なんだか口が気持ち悪い。
「おいおい……どうなってんだこれ」
どうやら俺は吐血してたみたいだ。マスクを取り内側を見るとべっとりと蛍光色の血がついていた。
「……!!!!!」
俺はただならぬ気配を察知しすぐにマスクを付け、その方向へ走り出した。腹部に猛烈な痛みが走る。
足をつく地が抉れ、身体に当たった木々がへし折れ吹き飛んでいく。
「ゴンジイイイイイイイイイイイイ!!!!!」
少し開けた場所に着くと、そこで一機のAMPがゴンジをナイフで滅多刺しにしているところだった。
「おい!!!!!!おめぇ何やってんだ!!!!!!!」
俺は全身に力を込め全速力でAMPに近づきナイフを持っている腕を掴み捻り捥ぎ取った。金属からあり得ない音が響き火花を散らせながら地面に落ちる。
「ぐおお……」
人間の呻き声が聞こえたが気にせずにAMPの強化ガラスに本気の貫手を放とうとしたところで、俺は口からまた盛大に吐血した。
「ゴハッ」
「エイペックス!?」
マスクから夥しい量の血が流れ落ち、地面を蛍光色の血が汚す。ダッチの声が薄っすら聞こえた。
俺はそのまま地面に倒れ伏し、意識が暗転した。なんだぁこれぇ……
【あわ!あわわわわわわ!大変や!】
木々を薙ぎ倒しながらやってきたエイペックスがクオリッチのAMPの腕を捥ぎ取り、巨大な腕を上げたところで急に吐血し地面に崩れ落ちた。
「ぐぅぅぅっ!!プレデター!」
エイペックスが倒れたところで間一髪助かったクオリッチは地面に落ちたAMPの腕からナイフを取り、エイペックスを見下ろしながら頭蓋へとナイフを突き刺そうと振り上げた。
「あきらめろ!!!」
しかしそこで乱入者が現れ、クオリッチを止める。
ナイフを振り下ろすのをやめ、現れた
「終わりだ!」
「サリー!俺はまだ息をしているぞ…!」
「そうか、しぶといな!」
ジェイクが
「なに!?」
あまりの速さにクオリッチはジェイクの姿を見失ってしまう。
「ほぉ…」
倒れたエイペックスの側に寄ってそれを見ていたダッチは、ジェイクの身のこなしに今まさに大地に倒れ伏すエイペックスの姿を幻視した。
跳ぶように移動したジェイクは懐から以前狩猟したアングツゥクの骨から削り出したナイフを引き抜き、逆手に構えながらクオリッチのAMPに飛び乗った。
「……!?」
姿を見失い一瞬反応が遅れたクオリッチは反撃することができず身動きが取れていない。
「ガアァッ!!」
歯を剥き出しにして吠えるように逆手に構えたナイフを搭乗席に向かって突き刺した。
しかし強化ガラスによって阻まれ搭乗するクオリッチにはギリギリで届かない。
だがそこでジェイクは攻撃をやめない。
そのままナイフを引き抜き正面に回り込むように機体を移動すると、穴の空いた強化ガラスに向かって腕を突っ込んだ。
「死ね!!!」
ジェイクはクオリッチを掴みAMPから引き摺り出した。
「グッハァッ!」
バリバリィッと強化ガラスの破れる音と共にクオリッチが引き摺り出され放り投げられる。
放り投げられたクオリッチは大地に強く身体を打ち付けられ倒れた。
「器用な奴だ」
ジェイクが投げたクオリッチを見ると、すぐに立ち上がりマスクを装着したクオリッチが腰からハンドキャノンを抜き構えていた。
「はぁはぁ…」
「もう終わりだ、大佐」
「グッ…はぁ……サリー、人類を裏切った気分は?」
「ガアァッ!!」
「ナヴィのつもりか?死ぬがいい」
クオリッチはハンドキャノンの引き金を引き撃った。
しかし両者の間に剣を構えたダッチが突如現れ放たれた弾丸を切り捨てた。
「もういいだろう、海兵」
「そこをどけ!怪物狩り!なぜナヴィを庇う!奴等は蛮族!知性の欠片もない原住民に過ぎないだろう!」
「海兵、貴様はいつから金で動く亡者になった?
「グッ……黙れぇ!!!」
「そうか……だそうだエイペックス」
「な……!?」
クオリッチは背後から悍ましい気配を感じ取った。悪寒が走り冷や汗が流れる。何も見ていないのに、何も聞いていないのに、背後から感じる気配がクオリッチの脳裏に恐ろしい捕食者の姿をちらつかせる。
「おい」
声が聞こえた。
クオリッチは静かにゆっくりと振り向いた。
特徴的なドレッドヘアー、無骨なマスク、血で汚れた肌、マスクの口元から蛍光色の血を滴らせ、全身の筋肉をこれでもかと脈動させている巨軀の怪物がそこにはいた。
「よくもゴンジをやってくれたなぁ……」
「ガッ」
目にも止まらぬスピードで頭を掴まれ持ち上げられるクオリッチ。
「グアア……」
エイペックスの大きな手で包まれるように掴まれ、頭が締め付けられ軋む。
「ゴンジはなぁ…俺の友だったんだ……」
およそ3ヶ月その背に乗り森を駆けた。
共に狩りをした。
寝食を共にした。
篝火を囲い語り合った。
心を通わせた。
「た、ただの獣ではないか…!」
「アイツの痛みをよく感じた。お前に滅多刺しされた痛みを、肺から空気が抜け己の血で溺れる苦しみを味わったよ」
「な、何を言っている!?」
「お前はもう絶対に許さないってことだよ、ただ俺以外にもお前に怒り心頭な奴がいてなぁ……なぁ?エイワ」
エイペックスがそう言うと枝葉の隙間からフワリと白いものが舞った。
「〈エイワ〉」
「〈偉大なる母〉」
いつの間にか此処へ来ていたモアトとネイティリが舞い降りる聖なる木の精を見て静かに言った。
静かにゆらりと舞い降りるエイワ。それと同時に大地から草木が伸びクオリッチへと巻き付いていく。
爪先から全身へと巻きつき、エイペックスが手を離すと頭も覆うように巻き付いた。
「〈魂が……〉」
モアトには視えていた。
クオリッチの生命エネルギーが身体を包む根から吸収され大地に飲み込まれるのを。
クオリッチは囚われた。
自身が殺したあらゆる命が眠る。永遠の監獄へ、永久の責苦に。
まぁそんなこんなでRDAとの戦いが終わった。
何人かのナヴィの戦士と俺の相棒だったゴンジが死んだ。
死した者達は皆エイワの下へと去った。魂の木に遺体を安置すると、光り輝く根に優しく包まれ消えていった。
ゴンジが死んだ。ゴンジの死は俺の心に深い傷を残した。また会おうな…ゴンジ。
「お前またゴンジと名付けてたのか?」
俺と共にRDAの施設の屋上に立つダッチが言った。
今はパンドラに残っていたRDA社の社員と傭兵共を追放しているところだ。
施設に残った輸送機や船に人間を詰め込み地球へと送還している。
一部理解のある人間だけがパンドラに残り、それ以外は全員追放だ。
「それしか思いつかなくてなぁ」
ジェイクとネイティリ、人間状態のノームと研究者のマックスが列をなし輸送機に進む人間たちを見張っているのが見える。
その列から1人、男が外れてジェイクの前に歩み寄った。ガリガリで貧弱な男だ。
俺はマスクの視界をズームしてそれを探った。
「《まだ終わってないからな》」
男がそう言うとジェイクは何も言わずに顎だけを動かし列に戻らせた。
「アイツが此処の責任者だ。地球へと帰ればクビが飛ぶだろうな」
「
「あぁクビだ」
アイツが責任者……パンドラをめちゃくちゃにした元凶って事か…まあでも俺が今アイツに何かする気はない。これからパンドラは平和になる。争いの火種を作らないに越した事はない。それに首が飛ぶんだろ?俺が飛ばしてやりたいとこだが、地球にいる連中がやってくれるんならいいや。
「そういえば俺は此処に銭湯入りに来たんだけど……どこ行った?」
「ふむ……モ…管理AIが自発的に撤退したようだ。じきに帰ってくる」
ダッチが手に持つ端末を見ながら言った。
「エイペックス」
「ん?なんだ?」
「パンドラ、いい星じゃないか」
「ははっそうだろそうだろ〜?なんてったってよ、綺麗だよなぁ!木とか草とかよ!それに俺はまだ行った事ないけど海とかも凄いらしいぜ?」
「……そうか」
あ、ジェイクが手を振ってる。
今日は宴だ!一回母星に戻ってWAGYUを5匹くらい狩ってこよっと!久々に俺のスピアが回るぜ!
「ダッチ、WAGYU……狩りに行くか?」
「ふっなんだか消化不良だからな。一狩りいくか」
「おっしゃ!」
エイワ【力こそパワー!!!!】
【祈祷式シャヘイル】
嘗て遥か太古にまだ誰も触手器官(フィーラー)でのシャヘイルをしていなかった時代に、1人のナヴィがエイワに祈りを捧げ成した御技。魂と魂を真の意味で繋げ文字通り一心同体になることができる。真にエイワに選ばれし者のみが扱える秘技。真の繋がりとは生を産み出し、死を超克する。生には生を、死には死を、真の絆には代償が伴うのだ
はい、といわけでアバター編終わりました。久しぶりの投稿でしたが結構スムーズに書けたような気がします。感想や評価本当にありがとうございます。実は感想見て「あぁなるほど!」という感じで文章をちょいちょい付け足したり、アイディアをもらったりしています。皆さんに支えられてこの作品を書けているので感謝感激ブラックグー!ではまた!