「アーシアっ!!」
「あら、誰かと思えばあん時の坊やじゃない」
「イッセー…さん…」
フリードを祐斗と小猫に任せた一誠。本来ならばアーシアを救う事はリサラからダメだと言われていたが、仲良くなったアーシアを放っておけない一誠はリサラやリアスには内緒で彼女の救出に出向き、祐斗と小猫の加勢もありなんとか辿り着いた。
「なら坊や、アンタにいい物をあげるわ」
「っ!?夕麻…ちゃん」
「いっ…せ……くん」
黒い翼をボロボロにされ、全身血まみれのレイナーレが一誠の前へ放り出される。一誠はレイナーレに駆け寄る。
「夕麻ちゃんっ!どうして……」
「ごめんね……私ずっと後悔してた……だけど、貴方と再会出来て良かった……あの頃より…イケメンに…なって……」
「あの頃…っ!」
レイナーレの言葉……同時に頭痛を起こす一誠だが脳裏に封印されていた記憶が蘇る。かつて小さい頃一誠は怪我をしていた少女を助けた事があった。その少女は”レイナ”と名乗り、身寄りがないとの事で数週間のみ彼女と自宅で過ごした記憶。
『オレ!大きくなったらレイナちゃんを守れる男になるっ!!』
『嬉しいよイッセーくん……私忘れないよ…絶対に』
彼女は”天使”だと明かした。それでも何時かまた会う約束をした。
「(そうだ……なんで……忘れていたんだ……)」
次第に息が無くなるレイナーレ。神器を抜き取られ、アーシアまでも命を落とし掛けている。マリーゼはアーシアの神器〘聖母の微笑〙が手に入り喜んでいた。
「許さねぇ……許さねぇぞ……レイナちゃんやアーシアを…よくも」
「今更何しようっての?こちらにはアーシアから抜き取った神器があるのよ?」
「……お前だけはっ!!許さねぇぇぇぇぇぇぇ!!」
〘Dragon Booster!!〙
一誠の叫び――――左腕に赤い籠手が現れる。それこそ、一誠の真の神器”赤龍帝の籠手”〘ブーステッド・ギア〙だ。怒りが神器の覚醒を促し、ブーステッドギアは現れた。
「マリーゼっ!」
「ちぃ!カワラーナ!ミッテルト!ドーナシーク!」
「はい」
「お呼びっすか?」
「マリーゼ様、呼びましたか?」
マリーゼは部下であるカワラーナとミッテルト、ドーナシークを呼ぶ。三人現れようと今の一誠は前を突き進む。その気迫に怯えるマリーゼは三人の指示を出す。
「アイツを殺れっ!!レイナーレのようになりたくなければ私を守れっ!!」
「退けぇぇぇぇぇ!!!」
一誠が走り出し、カワラーナとミッテルトとドーナシークは光の槍を出す。そしてその槍をマリーゼに突き刺す。
「がっ!?…な…に!?」
「…っ!?」
「勘違いするな。私達の主はレイナーレ様だっ!!よくも、よくもレイナーレ様をっ!!」
「お前なんかに仕えた覚えはないっすよ?……絶対にお前だけは許さないっ!!」
「わたし達は我慢したのだっ…レイナーレ様に言われてなぁ!少年よ!わたし達が押さえる!……レイナーレ様とアーシア殿の仇を取れっ!」
なんとカワラーナ、ミッテルト、ドーナシークはマリーゼを裏切った。ドーナシーク達はそのままマリーゼは起き上がせて身柄を拘束。
「あんがとよ…なら受け取れよ…マリーゼぇぇぇぇぇぇ!!!」
「な!く、来るな!来るなァァァァァァァァァ!!」
「うおらァァァァァァ!!!」
〘Boost!!〙
赤龍帝の籠手〘ブーステッド・ギア〙に力を込めてマリーゼを吹き飛ばす。