翔真は駒王町に来る前に妹と共に居場所を失い彷徨う束とはぐれ悪魔に襲われていたシャルロット達と異世界から迷い込んだメイドラゴンのトールを助け彼女達は翔真の優しさに触れて仲間になった。それは彼女達も例外ではなかった。
「ようやく帰れますわ……翔真の元に」
「クレアってばそればっかりね?」
「当たり前ですわ。いくら束さんの仕事の手伝いとはいえ数ヶ月も離れていたのですから……会いたいのは当たり前ですわ。貴女もそうでしょ?クルルシファー」
「まあそうね」
赤い機竜を纏う金髪縦ロールの美女クレア•ハーヴェイと青い機竜を纏う長髪の青い髪が特徴の少女 クルルシファー•エインフォルクは海外での仕事を終えて日本へ帰って来た。二人もまた過去に翔真に救われ今では彼を慕うヒロインズの内の二人だ。
「ですが、妙な胸騒ぎがするのです」
「胸騒ぎ?」
「私の勘が告げるのです…翔真が浮気していると」
「女誑しは翔真の悪い癖ね」
二人が帰って来る事すら知るはずもない翔真はマークアレスへと姿を変えてマークレゾンを探索していた。ここ最近頻繁にマークレゾンの目撃が相次いでおり、リアスの頼みを引き受けた翔真はマークレゾンを捕獲しようと動いてた。
「織姫、反応はあるか?」
〘残念ながらないわ。あちらも警戒して姿を消しているようね〙
「マークレゾン……俺や明日菜の全てを狂わせた元凶だ…捕まえてみせる」
〘翔真。いくら悪魔の身体とはいえ無茶はよくないわ〙
「大丈夫さ。前に比べたらすこぶるいいんだぜ調子」
織姫とのクロッシングで探索するがマークレゾンは姿を見せない。翔真は今日が休みなのを利用して日本中を飛び回り、マークレゾンを探していたが結果はお察しだ。
「なあ織姫。前に言ってた”存在の器”の気配はあるのか?」
〘マークザインの事?……残念ながらザインの気配を感じられないわ。まだ目覚めていないか、あるいは器が進化してないか……〙
”マークザイン”……アレス、ニヒト、レゾンと同等の力を持つとされる存在の器。もし存在の器を持つ者がレゾンの毒牙に掛かれば最悪の事態になる…レゾン探索のついでにザインを持つ者も探すが結果は同じで見つからない。
〘ともかく今はレゾンが先よ。使っているのがもし災いをもたらす人間なら〙
「俺が無に返すさ。出来る事なら対話を望む」
〘翔真、近くに機竜の反応があるわ〙
「敵か?」
〘これは……大丈夫よ。貴方の知る二人よ〙
翔真に近付く赤と青の機竜……次第に姿が見えると翔真は二人の顔を見て名前を呼んだ。
「クレアさんにクルルシファー!」
「翔真ァ!」
「全く……」
赤い機竜ティアマトを纏う美女……クレア・ハーヴェイは翔真に飛び込む。同時に翔真はマークアレスの姿を解いて彼女に抱き締められる。青い機竜ファフニールを纏うクルルシファーはやれやれという表情でその光景を目の当たりにする。
「おかえりなさい、クレアさん……クルルシファーも」
「会いたかったですわ翔真……元気そうで何よりです」
「相変わらずね翔真」
「まあな。あのクレアさん?そろそろ離して―『嫌ですわ』えと…」
「今はこのままいさせてください」
「なら私は先に帰るわ。後で私にも抱き締めさせてよ?翔真」
「…分かったよ」
クルルシファーは先に帰投する――――そしてクレアも翔真を抱えてマンションを目指す。
「仕事が全て終わりましたわ。これからは貴方と一緒に」
「そっか…だったら今日はクレアさんとクルルシファーの帰投祝いにご馳走作らなきゃね?」
「翔真が作ってくれるのですか!?…なら急がねば…」
「く、クレアさん!?スピードは下げて!」
ティアマトのスピードを上げるクレアに翔真は慌てるが、これから毎日がまた騒がしくなる事に嬉しさを感じながらクレアにしがみつく。
次話シトリー襲来からの戦闘校舎のフェニックス編突入。
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