翔真がユリシアに事情を説明をしている頃、しばらく意識を失っていた明日菜は目を覚ました。しかし黒雪明日菜の残留思念に取り憑かれマークニヒトへ姿を変えて外へ出る。明日菜の異変に気付いた束、万里亜、クルルシファーが追い掛ける。
「貴女達翔真君を何処にやったの!?」
「目覚めたばかりで、まだ力を操れてないね……少しお話しなきゃ」
「束さんがそれを言うと変に説得力ありますね……」
「クーちゃん、痛くしないでね」
「ええ。翔真の大切な人ですもの……同時に私達の仲間でもあるし」
クルルシファーが先攻する。フリージングカノンを放ち、ニヒトの腕を凍結。しかし明日菜はそれを同化能力で防ぎ、アンカーユニットを放つとクルルシファー達を同化しようとする。
「たぁ!」
「くっ!翔真のマークアレスといい勝負ね」
万理亜は悪魔の翼を羽ばたかせてアンカーユニットを交わして蹴りで防ぎ、クルルシファーはオートシェルドで防ぐ。束は魔法兵装装備ワイバーンを纏い、大きなスナイパーライフルを構えた。
「ターゲットロック!明日菜ちゃん……ううん、あーちゃん。ここには敵はいないよ…だから今は落ち着いて」
狙撃スナイパーライフル”レイジングハート”を放つ。すると弾丸がニヒトの装甲を貫き動きを止める。そして明日菜の背後にワームスフィアによるワープで織姫が現れる。
「今だよ…織姫ちゃん」
「分かってるわ。眠りなさい明日菜……貴女の力はやがて救済の力となる」
「やめてよぉ!翔真君…翔真……」
「大丈夫よ。貴女を苦しめたり痛みを与える者もいない。だから」
ニヒトに取り憑いた残留思念が浄化される。織姫の温かい光りが明日菜を包み込み、ニヒトは解かれ明日菜は織姫に抱きかかえられていた。
「もう!織姫さん遅いじゃないですか!あと少ししたら私達同化されそうでしたよ!?」
「万理亜もその辺にしといてあげたら?どうやら織姫も訳ありみたいだし?」
「なにかあったの?織姫ちゃん」
「馬鹿な翔真がやらかしたから、その後片付けよ」
織姫はやれやれと言わんばかりに苦笑い。翔真のトラブルの仲介に入りお疲れのご様子だ。翔真は怒るユリシアをなんとか宥めたがシャルロットと夜架にも知られ二人に誤解を解いていた。
「「……」」
「あの〜…怒ってるよね二人共」
「別に。綾崎君がリアス先輩やメイドさんに鼻を伸ばしてデレデレしててもなんとも思ってないから」
「主様。我慢出来ないのなら何故私を呼んでくださらないのですか?主様の為なら……」
「そ、そうだよ……てっ!そうじゃなくて!大体翔真は普段からスケベだから信用されないんだよ」
「主様はチキンですから」
「甲斐性なしのロクデナシ」
「そうね…そこにバカとうすのろも足していいよ」
シャルロットと夜架の機嫌を直す翔真。明日菜の事も気にしつつなんとか駒王学園へと登校する。
「(明日菜は無事……だけど朝のリーちゃんの様子…気になる)」
脳裏に過るリアスの涙に翔真は微かに胸騒ぎを感じる。
次回焼鳥登場