「いっけね、危うく遅れるところだったな」
朝の誤解はなんとか解けて放課後、翔真はオカルト研究部の部室を目指していた。シャルロットと夜架を先に帰らせて翔真はリアスに朝の事を尋ねようとしていた。
「お、翔真じゃん!」
「翔真さん!こんにちは!」
「なぁに?あんたもオカルト研究部に行く訳?」
「一誠にアーシア、レイナーレ……いや、今は天野夕麻か」
「そうよ」
一誠達と合流して翔真はオカルト研究部の部室の前へ来た。だが中ではリアスとリサラが誰かと言い争っていた。
『リアス、リサラ。今更嫌がっても無駄だ…それとも、そんなに俺様は怒らせたいか?なぁレイヴェル』
『はい。リサラ様……貴女は私の物です……ですから諦めてください』
『嫌よ!結婚は!……リサラを渡す事だって!』
『お姉様……』
『そうか。なら少し力を見せる必要があるなァ!?』
「翔真!」
「なんでこう、トラブルばかり!」
翔真、一誠が部室のドアを開ける。そけには金髪の赤いスーツを着たキザな男が背後の眷属の女性や少女達をバックに不敵な笑みを浮かべていた。翔真は右腕をマークアレスの右腕に変化させると警戒心を顕にする。
「翔真っ!」
「イッセー……イッセー!」
「リサラ!こっちに!」
リアスが翔真の側に、一誠の側にリサラが駆け寄る。赤いスーツの男は翔真を見て何かを思い出す。
「貴様か……不思議な神器を宿す人間とは」
「俺を知ってる?」
「ああ。貴様綾崎翔真だろ?……そうか貴様か…グレイフィアさんの許嫁とはなァァァ!!」
「ライザー!?ここは部室よ!そんな事したらっ!!」
ライザーが炎を纏いそれを翔真に放つ。翔真は姿をマークアレスへと変えて業火を打ち消す。ライザー達と翔真達の間に緊張が走る……翔真は再び人間の姿へと戻りライザーへ視線を向ける。
「俺はあんたを知らない。攻撃される理由はないんだが?」
「俺様にはあるのだよ。ライザー•フェニックスだ。名を刻め人間」
「生憎悪魔なんですがね……ならアンタも俺の名を刻め。綾崎翔真という元人間の名を」
「――――マークアレスの綾崎翔真。一度戦ってみたかったわ」
ライザーと翔真の間に割って入る少女……チャイナ服のような戦闘着を着用した少女は腰にソードデバイスを差していた。彼女の名は雪蘭…ライザー眷属でただ一人神装機竜を持つドラグナイトだ。
「今はライザー様がお話中だから、引っ込んでてもらうわよ。納得いかないなら私が相手になるわ」
「そうはいかない。引っ込んでるのは君の方だ……俺はそいつに用がある。関係ない奴は退いてくれ」
「っ……神装機竜使いは眼中にもないって事かしら」
雪蘭がソードデバイスを抜こうとする。翔真はライザーの隣にいた紫のロングヘアーの女性に視線を移す。すると視線に気付いた彼女は微笑む。
「…!」
「(あら可愛い……照れちゃって)」
ライザー眷属女王 ユーベルーナは照れてる翔真に思わず笑みを溢した。