「そのお方から離れなさい!リサラ様は私の!」
「ふざけんな。さっきから聞いてればリサラの意思は無視かよ!」
「イッセー……」
ライザーの妹レイヴェル•フェニックスはリサラに好意を抱いていた。誰よりも逞しく美しいリサラを自分の物にしたいとレイヴェルは前から狙っていた。何も出来ないリサラを背後に、一誠はレイヴェルに対して啖呵を切る。翔真がリアスを、一誠がリサラを守る中で赤い魔法陣が現れる。
「お待ちください」
「おぉ、これはグレイフィアさんじゃありませんか」
「すいませんが、私には翔真様がいます。気安く触らないでください」
現れたのはリアス•リサラの専属メイドであるグレイフィアだった。グレイフィアもまた独身であり美しい美貌とナイスバディーな身体を持つ彼女をも狙うライザーだが、グレイフィアは翔真の側に移動する。
「どうしてもその男がいいのですか?」
「ライザー様。私は前に言ったはずです。私は翔真様の許嫁です」
「(初耳だけど…)」
「(どういう事かしら?翔真)」
リアスの鋭い視線が刺さる中でグレイフィアが再び口を開く。
「今回私は姉の代理で来ました。内容は婚約についてですが、婚約は両家による話し合いで成立した……しかしリアスお嬢様には意思はない」
「だから?」
「ライザー様には意思があります。割れたままの意見では歪みが生じてしまいます。ですからここはレーディングゲームで決めてはどうでしょうか」
「ほう」
「サーゼクス様からの提案です」
「「お兄様の!?」」
グレイフィアはレーディングゲームを提案し、どちらかが勝てば望みを叶えれられるのではとリアスとリサラの兄であるサーゼクスからの。ライザーはそれを聞いてある条件を出す。
「ならば、もし俺が勝てばリアスはもちろん、そしてリサラを…だがグレイフィアさん……貴女も俺が勝てばこちらへ来てもらおうか」
「(この人は…!)」
グレイフィアは思わず嫌悪な表情を出すがライザーは翔真に視線を向ける。
「綾崎翔真……リアスやグレイフィアさんを賭けて戦え」
「(リーちゃんはもちろん……だけどグレイフィアさんも…)」
「(ごめんなさい翔真様……ですが……)」
リアスとグレイフィアの運命が掛かった戦い……翔真はライザーに向き合う。
「やってやる。アンタみたいな奴にっ!二人は渡さないっ!」
「翔真…!」
「翔真様…」
「まあいいさ。貴様だけは許さんぞ」
翔真がライザーと対等する中で一誠もまたレイヴェルと対等する。
「お兄様が勝てばリサラ様は私の物……貴方達に勝ち目はありませんわ」
「やってみなきゃ分からねぇだろ……俺はリサラに助けてもらった…だから今度は俺がリサラを守る番だ」
「ありがとう…イッセー……」
リサラを守ると誓う一誠を遠くから見る者がいた。顔半分をマスクで隠した女性悪魔であるイザベラは一誠に興味を抱く。
「(兵藤一誠……なかなかいい目をしている……面白い)」
ライザー達は魔法陣の中へ入り姿を消す。するとグレイフィアが口を開いた。
「ごめんなさい翔真様……勝手にあんな事を……」
「大丈夫…守りますよ。リーちゃんもグレイフィアさんもね」
「翔真……今更だけど本当に大丈夫なの?貴方を危険な目に合わせるかもしれないわ……」
「リーちゃん、俺は戦うよ。二人をあんな奴なんかに渡すもんか」
翔真は拳を握り締める。リアスとグレイフィアを賭けた戦い…負けられないと心の中で呟く。