後半、皆大好きな兄貴登場
レーディングゲームが決定しライザー達は帰還しそれぞれが各自戦いに燃える中でライザー眷属の女王を務めるユーベルーナは自室のベッドに横たわる。
「(何時から変わってしまったのかしらね……)」
ライザーがリアスやグレイフィアを自分の物にしようとする姿にユーベルーナは幻滅していた。最初こそ出会った時は誰よりも熱く、眷属を愛していたライザー。しかしこの数年の間にライザーはレーディングゲームなどの功績で自身の力に酔いしれ隙あらば女の子を自分の物にしようと卑怯な手を使う男になっていた。
「でも案外、今日はいい日だったかも……綾崎翔真…欲しいわ」
ライザーと対等していた翔真に興味を持っていた。リアスやグレイフィアを守ろうとする眼差しとライザーにも怯まない姿勢にユーベルーナは翔真を欲しいと思っていた。ユーベルーナが翔真について考えていると自室の扉が開く。
「あら、珍しいわね…貴女達が来るなんて」
「邪魔するわよ」
「……」
やって来たのは雪蘭とイザベラだった。
「これだけは言いたくてな。綾崎翔真の他にいたあの男は私の獲物だ。アイツには手を出すな」
「確かリサラ様を守っていたイッセーって子よね?」
「ああ。私はアイツと戦いたい…手出しはしないでもらおう」
「私も同じような件で、綾崎翔真は私がやる……手を出さないで」
「……イザベラは了解よ。だけど雪蘭の願いは聞けないわね」
「……何故かしら」
雪蘭は翔真の事は知っていた。不思議な力を持ち、一部からは最強無敗の異名を持つ強者を雪蘭はさらなる高みを目指す為に翔真を倒そうとしていた。しかし翔真を狙うユーベルーナは雪蘭の願いを聞く事は出来なかった。
「彼に興味を持ったからよ。一緒に共闘するならいいわよ」
「いいじゃない。なら…」
ユーベルーナ、雪蘭、イザベラの三人は独自にレーディングゲームでの立ち位置を決める。一方で後に合流した朱乃、小猫、祐斗もまたレーディングゲームの参戦に合意し、翔真はあるカフェでとある人物を待っていた。
「たく、遅いな……兄貴」
「―――ようショウキ、久し振りだな」
「翔真だ!いい加減に名前覚えろやクーガー!」
「ハハっ!スマンスマン!」
オレンジ色の髪を立たせサングラスを光らせ、白と紫のカラーが目立つ軍服に身を包み左腕の袖には”HOLY”と書かれていた。翔真が待っていたのは最速で世界を縮める男 ストレイト•クーガーだった。
「珍しいな、ショウキから呼び出しとはなァ?」
「兄貴……俺と仲間達を鍛えて欲しい」
「ほう。ショウキ……何か重大な事に巻き込まれてるな?」
「翔真だ!……話せば長くなるけど」
翔真は経緯をクーガーに説明する。クーガーは話を聞いてコーヒーを口に運ぶとサングラスを外す。
「ショウキ……俺の修行は厳しいぜ?いいのか」
「今は何でもいい。強くならなきゃいけないんだ」
クーガーは不敵の笑みを浮かべる。