マークザインが現れた事で戦況は大きく覆される。マークザインは肩部のホーミングレーザーで辺りを焼き尽くし一誠達を苦しめる。マークザインはルガーランスを取り出すと刃を一誠達に向ける。
『消えろっ!』
「皆避けろっ!!」
ルガーランスから放たれた砲撃は分身体のレイヴェル達を消し去り、祐斗、小猫、レイナーレに直撃する。防御する暇もなく三人はその場に倒れてしまう。
「木場!小猫ちゃん!レイナちゃん!」
「すまない一誠君……あとは……」
「イッセー先輩……頼みます……」
「ごめんねイッセー君……先に……」
光の粒子になって消える三人……一誠はマークザインを睨みつける。マークザインは一誠を見下ろしたままルガーランスを構える。
「許さないぞ……お前だけはァァァ!!」
「やりなさい立花響っ!!」
『うるさいな…!』
一誠がマークザインに向かう。拳をストレートでお見舞いするがマークザインはその腕を取ると一誠を背負い投げして地面へ叩きつける。所々から流血する一誠。倒れる一誠にリサラが駆け寄る。
「イッセー!イッセー!」
「………」
「無理もありませんわ。たかが下級悪魔がマークザインに敵うはずがありませんもの。さあリサラ様、私の元へ。私は貴女を傷付けたくありませんわ」
「くっ!……私だって……私だって!」
リサラは魔力を解放してマークザインに砲撃。しかしマークザインは掌で砲撃を受け止める。砲撃を阻止されたリサラは大鎌 カルヌーンプラデュールを構える。
「貴女には無理ですわ。いいでしょう、でしたら私が相手しますわ」
「(レイヴェルとあの白いの相手に何処までやれるか分からないけど)」
リサラがレイヴェル・マークザインと対等している頃、一誠は黒い空間へと来ていた。力が入らず口も動かせない……そのまま一誠は目を瞑る。
『相棒、あの小娘の為に戦うんじゃないのか?』
「(ドライグか……無理だ……力が……入らない……)」
『イッセー……リサラが待ってるんだよ?貴方はそのまま諦めてしまうの?』
「(…乙姫ちゃん……リサラ)」
あの修行の日……リサラと初めてキスをした時に誓った……守ってみせると。ドライグと乙姫が一誠に近付く。
『世話の焼ける相棒だ。だがお前は気に入っている……相棒、あの小娘を助ける為に左腕を犠牲に出来るか?』
『私とドライグは貴方の力でもある。ここで諦めたら後悔するよ』
「そうだ……リサラ……リサラを守る為に……ドライグ、乙姫ちゃん!」
一誠、乙姫、ドライグの意識が重なる――――現実では一誠はゆっくりと立ち上がり赤龍帝の籠手にパワーを溜めている。
〘BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!〙
「イッセー!?」
「あら、まだ立てますの……」
『目障り……消えろ』
マークザインが砲撃―――――しかしその砲撃を吸収し炎のオーラが吹き上げる。そして……
〘welsh Dragon Balance breaker!!!〙
全身赤い装甲に覆われた一誠……赤い翼を広げたそれはまさに竜騎士。赤龍帝の鎧〘ブーステッドギアスケイルメイル〙を身に纏った一誠はマークザインに向かう。
『こいつっ!?』
「抹殺のォォォォォォォ!!ラストブリットォォォォォォ!!」
『くっ!』
左ストレートでマークザインを殴る。一誠はそのまま拳で打撃を与え続けてマークザインにダメージを与える。再びルガーランスを取り出すマークザインだが一誠はそれを拳で真っ二つに砕く。
『何!?』
「こんな所で……負ける訳にはいかねぇんだァァァァァァ!!」
『雑魚の分際で!』
「見下してんじゃねェ!!」
パワーの溜まった赤龍帝の籠手でマークザインを吹き飛ばす。マークザインは地面に叩き付けられ光の粒子に包まれ消える。一誠はリサラの側に立つ。
「イッセー……イッセェェェェ!」
「待たせたなリサラ」
「こんな事が……馬鹿な!」
取り乱すレイヴェルに一誠はフェイスマスクを解除すると近付く。
「私は男が嫌いです!男は女性をただの道具としか扱わない!貴方だってリサラ様をきっと悲しい目に合わせます!男は下品で変態で!最低の生き物です!だから!」
「……君に何があったかは知らない。だけどこれだけは言える。俺はリサラを愛してる。アーシアやレイナちゃんも……俺は三人を愛してる。だからこれからも……」
「イッセー!」
「……っ!」
一誠はレイヴェルに近付く寸前で倒れてしまう。力を全て出し切り赤龍帝の鎧も解除されてしまう。
「イッセー……ありがとう……ごめんね……守られてばかりで…」
「気にすんなよ……リサラを守れて良かったよ……」
「(兵藤一誠……)」
レイヴェルは一誠の姿に心が動かされる……。