第3話「堕天使な彼女」
いつものように学校へ行き授業を受ける日常―――そんな最中学園中に衝撃の事実が駆け巡る。それは学園の変態トリオの一人兵藤一誠に彼女が出来たという事だ。同学年ではあるが一誠とは接点はない翔真は特に気にしていなかった。
「でも意外だよね?あの兵藤君に彼女なんて」
「人は中身って事だろ」
帰り時間になり、翔真は結衣と一誠について話をしていた。ポッキーを口に咥える結衣をよそに翔真は席を立ち上がる。
「由比ヶ浜、帰り気をつけろよ」
「え…どうしたの急に?」
「いいや。なんか……嫌な感じがするんだよ」
翔真は数日前から嫌な気配を感じていた…人間としての勘か、マークアレスを通して感じる気配なのか、分からぬまま学校を後にする。翌日なり、翔真は夜架と買い出しに出ていた。
「主様、全て揃っていますわ♪」
「そうだな。ていうか夜架さんや…」
「はい?」
「その…主様って呼び方辞めてくれないか?なんか恥ずかしいし」
「あら、それは主様のお望みでも聞けませんわね」
切姫夜架……彼女もまた過去に翔真に助けられた。ある施設で暗殺者として育てられ翔真と刃を交えた刺客だった。しかし翔真に命を救われ、恩義を感じて全ての身を捧げる覚悟で翔真を主と慕うのだ。
「私は感謝しています主様。こうして普通の生活を送れているのも主様のおかげですから。だからわたくしは今後とも主様とお呼びしますわ」
「……別に俺は……」
「主様…貴方は分かっておられませんわ。貴方のおかげで救われた命がある事を忘れないでくださいな」
夜架にそう言われたが実感が沸かない翔真だったが、確かにマークアレスという力で救った命があるのは事実だ。翔真が夜架の言葉に悩む中、万里亜と織姫と出くわした。
「織姫に万里亜じゃないか」
「あら珍しいですね、お二人で買い物とは」
「私は新作のゲームソフトを買いに来ただけよ」
「私はカメラを買いました!グヘヘ……これであられもない澪様達の裸を…あだだだ!?翔真ひゃん!頬が伸びてしまいますぅ!!」
「このエロサキュバスが」
四人は複合施設から出て家へ向かう。気付けばもう夕方……だが
「翔真、この近くに何かいるわ」
「本当か」
「翔真さん、多分織姫さんの予感は当たっています。近くに堕天使の反応が!」
「主様…!」
織姫を抱き上げて翔真達は走る――――そして四人の視界には黒髪の少女が兵藤一誠を刺す姿だった。血が噴き出し、一誠はその場に倒れる。
「大丈夫ですか!?」
「万里亜、取り敢えず血を止めるわよ」
織姫と万里亜が一誠に手当する―――翔真はルガーランスを構えて、夜架は懐からソードデバイスを取り出し鞘から抜刀する。
「オイ。そこの女……何故兵藤を……っ!」
「(あのお方……泣いてますの?)」
翔真と夜架の先にいる黒髪の少女。しかしその少女は泣いていたのだ……小さくごめんなさいと呟く彼女に違和感を覚える。
「よくやったわレイナーレ」
「……はい」
黒いドレスに着用し茶髪のロングヘアーを揺らす堕天使の女が現れる。黒髪の少女…堕天使レイナーレを涙を拭い彼女の後ろへ。
「親玉か……」
「ふん。ただの人間が…見られたからにはっ!!」
堕天使の女が光の槍を放とうとした時――――赤い魔法陣が出現する。やがて魔法陣から紅い髪が目立つ美少女二人がいた…悪魔の翼を広げて。
「好き勝手してくれるとはね」
「堕天使さん?ここが何処の領土がお分かり?」
グレモリー姉妹、リサラ•グレモリーとリアス•グレモリーの二人は堕天使の女に余裕の表情を見せる。