艦これキャラの登場するモンスター・パニック作品を作ってみた2 > ソード・クラッケンとチェーンソー魚 < 作:垂直離着陸式扇風機
襲ってくる「何か」の名前が決まりました。
島に近づいてくるアブルッツィは最低限の艤装だけを身につけ、手には普段とは違う砲塔のようなものを装備している。
リュックを背負い、両方の腰に砲塔のようなものをぶら下げている。
重巡リ級も、両腕に砲塔のようなものを装備している。
砲塔のようなもののそれぞれから、2本の砲身のようなものが突き出ている。
アブルッツィに向かって1体のスパーダ・クラッケンが飛んでいった。
アブルッツィが砲塔のようなものを横に払うと、スパーダ・クラッケンはバラバラになって海に落ちた。
重巡リ級に飛んでいったスパーダ・クラッケンも、同じように砲塔のようなものを振られ、同じようにバラバラになって海に落ちた。
「ジャアナッ! 」
防空巡棲姫が一言叫ぶと木の枝を捨てて海に向かって走り出し、突っ込んできたペセモトセガをさけて海の上に浮かんだ。
重巡リ級に合流すると、リ級が装備していた砲塔のようなものの片方を受け取って使い方を聞く。
「急イデ持チ帰ロウ! 」
「ちょっと! 少しは手伝いなさいよ! 」
飛んできたスパーダ・クラッケンを避けながらローマが叫ぶ。
ほとんど同時にスパーダ・クラッケンに乗ったペセモトセガが海面に浮きあがり、一直線に防空巡棲姫に向かっていく。
防空巡棲姫はぎりぎりまで引きつけてから身をかわし、ゴルフボールを打つように砲塔のようなものを振り下ろしてスパーダ・クラッケンの足を切断する。
振り上げた腕と反対側の腕でペセモトセガの尾をつかむと、一歩踏み出して体を急回転させる。
スパーダ・クラッケンから放り出されて落下するペセモトセガの横に回り込み、その胴に砲塔のようなものから突き出た2本の砲身のようなものを突き立てる。
根元まで沈み込ますと、一気に切り下げて胴を裂く。
ペセモトセガのエラからうなり声のような音が上がると、身もだえしながら水面下に沈んでいく。
致命的な一撃を与えたのは、間違いないようだ。
「アトハオ前ラダケデヤリナッ! 」
防空巡棲姫はローマにそう叫び返すと、重巡リ級とともに海の彼方に向かっていく。
スパーダ・クラッケンが2体の深海棲艦を追って飛びあがったが、あるいはかわされ、あるいは切り倒されてバラバラにされた。
「はあ……まあ、ある程度は片づけてくれたから、よしとするか……」
足柄はそうぼやいたものの、深海棲艦がスパーダ・クラッケンとペセモトセガの3分の1近くを倒している点については評価しているようだった。
そして深海棲艦たちがそうしている間に、アブルッツィは海岸に上陸することができた。
「お待たせ! さあ、早くこれをつけて! 」
アブルッツィは、ローマたちに砲身のようなものが2本突き出している砲塔のようなものを渡しながら言った。
「艤装の役割も兼ねているから、装着ユニットなしでも動かすことはできるわよ。海に浮かぶ機能まではついてないけど」
ローマは手渡された砲塔のようなものをしげしげと見つめた。
普段使用している主砲よりも小さいが、副砲よりは大きい。
下の部分に握るところがあって、手の甲に乗せる形で使うようになっている。
しかし、砲身のようなものの部分は……
「何これ? 刀? 」
砲身のかわりに、刃渡り1メートルはありそうな金属の刀がついている。
平行に2本。握るところに力を入れるとほんのかすかに震えるような感覚が手に伝わってくる。
「20.3デシ・クービト(
「……え? 」
アブルッツィの発した言葉に対して足柄が返答に要した時間は、実際に経過したよりもはるかに長く感じられた。
「だから、20.3デシ・クービト連装高振動
「言葉の意味がわかりません……」
羽黒が困り果てた表情でつぶやいた。
アブルッツィの言葉に戸惑っている間にも、海からはスパーダ・クラッケンが2体、3体と飛んできた。
アブルッツィは手慣れた手つきで、ローマたちは不器用ながらも砲身のような連装高振動
足柄と羽黒はペアを組んで、スパーダ・クラッケンに乗って襲い掛かってくるペセモトセガの左右からスパーダ・クラッケンの足を薙ぎ払い、動けなくなったペセモトセガにとどめをさした。
20.3という数字を使って1メートルくらいの長さになる単位はないかなと調べた末に、特に深い理由もなく「シュメール・キュビット」を採用しました。
「刃渡り1メートルくらいでチェーンソーのように構えたときに、いわゆる『サンライズ立ち(勇者パース)』がいま一つきまらない道具」を出したかったんです。