クソボケ龍はシャーレ所属   作:鋼色

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一話

「ふー、良く寝た。……で、ここどこよ。一見寝室みたいだが。俺を監禁するにしては機能がない部屋だな。これは…なにかあるな。まさか再度の転生パターン?厄介ごとは勘弁してくれよ。それは兄様やあのクソ親父、弟たちで間に合ってんだ」

 

この部屋にあるのはベットとパソコン。あとは写真立てだろうか。カチューシャを身につけている姉妹、デコ広しの赤髪との写真。

真ん中にはシアン色の髪と瞳を持った青年が優しい笑顔で両手ピースをしている。良いなー、良いなー。本当に良いなー。

ハーレム状態を築きやがって……こちとらなぁ、英雄だったのに全然だぞ。そういう話題は兄様や弟たちに全部振られたからな!

 

まあ、んな事置いておきまして。さっさと俺について調べましょうかね。まずは俺の持ってるスマホをパソコンハッキングして、場所の把握。

ミレニアムサイエンススクール?どこかで聞いたことあるけど、どこで聞いたっけ。

まあ、覚えていないってことは気にしないでオッケーだからいっか。

それで、俺の情報だけど…今の段階じゃ分からないんだよな。だからこの写真立ての少年を調べよう。

手始めに適当な生徒情報をハッキングして…できた。

準備運動は済んだし、次はシアン色の少年と行きますか。コレもサラッと情報をもらおうかね。

前の世界程の激戦区じゃないだろうし、一生徒だし。ここまで楽な仕事は久しぶりかな。

 

……は?おいおいおい、嘘だろ!?俺の長き年で培われたハッキング技術でも勝てない!?

もちろん負ける気は微塵もない。だけど、このままだと勝てるビジョンが見えない。

まるで上澄みのハッキング集団と戦っているような……まるで俺が憧れとしていたヴェリタスと戦っている気分だぜ。

ん?ヴェリタス?ミレニアムサイエンススクール?……コイツら、いや、この人たちはヴェリタスじゃね?

え、マジ?スゥゥゥゥゥゥ…神すぎんじゃんかよ!こんな、こんな嬉しいこと、この世界に転生してきて初めてだ!

 

あー、負けたい。負けてヴェリタスの技術に酔いたい。一手一手を見てこうするんだって学びたい。

でも、できないんだ。何故かって?俺の身元が不明かつ、バレたら大目玉が来るからだよ!

それじゃあどうするのか。それはなぁ……龍の力使ってハッキングバフをするんだよォォ!

おおおおおおお!!!!!!!!勝てる。だから勝て俺!

 

ーーー

 

どうも、俺です。シアン色の少年が俺だと判明した俺です。

名前は竜骨アオ。ミレニアムサイエンススクールの普通の二年生です。

普通の少年は転生もしないし突然ハッキングもしないし龍でもない?

はは、ぷっつん来ちゃった。覚悟しろよ、このアホウドリめが。塵さえ残らぬブレスで焼き尽くしてくれよう。

まあ茶番は置いといて、真面目な話をしよう。ブルーアーカイブという透き通った世界に転生した俺の力の話だ。

この世界に転生する前は、ぶっちゃけると最強格だった。そりゃ最強の兄様だとか、最強の右腕のグレイトには及ばない。

でも、3〜5番目ぐらいには最強だった。しかし、今の俺は違う。

できるのは重力制御、龍麟による硬化(強化)、天気変化(一定範囲内のみ)、神理と真理と神羅、龍変化と竜変化ぐらい。

加えて、できるのは発動だけ。操作ができる訳じゃない。だから、今可能なのは龍麟による強化のみ。クソゲーだよクソゲー。これじゃあトップ層とまともに戦えねえじゃん。

 

色々な学園の上位層はバグだからな。防御や再生、スピードにパワー。普通のヘイローにクソ練度の龍麟で戦える相手じゃない。

原作介入もしたいし、先生がキヴォトスに来るまでの間、鍛錬に費やすか。その判断基準は連邦生徒会長が失踪しているかどうか。

ニュースで出てきてくれるとありがたいんだが…あった。連邦生徒会長、超人は衰える事なく、ねぇ。

てことはまだ失踪はしていない。だったら鍛えれる期間はあるか。

 

龍の力のために、まずは龍麟から強化といこうかな。龍が扱う技の中では1番簡単な技。でも、それが後々の技に活きてくるんだから、龍って本当に基礎が大事なんだよなあ。

まあ、基礎を鍛えても、先生が来る間に他の技は習得不可なんですけどね!

俺が先の成長を知っていると言っても、成長速度はかなり掛かる。竜とか龍って生まれながらの長生きだから成長クソ掛かるんだよ。

まあ、龍麟の練度を高めるだけ十分なんですけど。

それじゃあ、龍麟をやりますか。こういう、竜や龍の技を最初に使う時、好きじゃないんだよな。慣れないから吐くし、魔力も一緒に吐くから吐瀉物を胃の中に戻さなきゃいけないし。

 

「お゛お゛ぉ゛え゛」

 

しんどい、キツい、逃げたい。でも、大好きなブルアカ世界だ。それに、あの時と比べたら全然キツくない。

兄様に全部背負わせて、傷を負わせたあの時よりかは苦しくない。

頑張らなくちゃ。俺は、頑張らなくちゃいけないんだ。先生も、兄様と同じで自己犠牲をする人だから。

俺がここで飲み込んで、頑張って走らなくちゃ。じゃなきゃ、先生が大変な思いを。

大丈夫、大丈夫だ。問題なんて存在しない。

 

「ぎつ゛ぐな゛い゛。ぎつ゛ぐな゛い゛!!!」

 

誰かが見ていたら悲鳴を挙げそうな光景。それを、俺は続ける。この生き地獄のような苦しみを、一日中。




今回は吐瀉物&自己犠牲系主人公です。

先生が傷つかないよう、頑張って助けるよ!まあアオくんがいるから敵も強くなってるんだけど。
大丈夫大丈夫。死ぬ気で吐いてたら強くなれる!
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