あぁァァァァ!!!!セイア、セイア、セイアァァァァ!!!
《明鏡曇る暗雲の間》にて……影は潜んでいた。純青なる天空に気づかれる事なく,青く透き通った世界にて降臨していたのだ。
慈愛深き天空すらも毛嫌いするような、そのような邪悪が密かにはくそ笑んでいた。
「ゲームを始めようぜ、天空なる原始よ」
ーーー
「ぶえっくしょぉん!!」
うげー、特大のくしゃみをしちまったよ。どこかで俺の事を噂している輩でもいんのかな。
まあ俺の顔は美形すぎますしね。性格の良い五◯悟という言葉が似合うくらいには……あ、ごめんなさい。全然そんな美に達してません。あと性格も良くありません。
「それで…どうするかなぁ」
はい、暴露します。今の俺は盛大に困っておりましてですね。
二連休一日目で疲労を溜め過ぎたという訳で、二日目は普通の休日として歩いてたんだけどね。シンプル迷ったよね。
キヴォトスって学園都市だから大きいのは知ってんだ。それを一回忘れて散歩に出たのは俺だよ。
本当にバカやらかし過ぎて気分が悪いぜ。テンションが低くなり過ぎたから、近場にある美味しい食べ物屋さんでも探すぜ。
良いね良いね、ちょっとワクワクしてきた。
ドガァァァン
あらー、大きな爆発の音〜!って言うとる場合かっ!
「くそ、ここがどこだか忘れてた。混沌で治安が悪いゲヘナだった!最悪最悪最悪!」
…うむ?待てよ。ここはゲヘナだ。ここはカオスでトリニティからの嫌われ者で時間たっぷりで制圧がほぼワンマンになりつつあるゲヘナだ。
げへっ、げへへっ。つまりはヒナちゃんに出会えるって事ですかい。俺はヴェリタスが推しだけど、ヒナちゃんも推しですぜい。
まともに並べないだろうけど……一目ぐらいは見たいかな、なんて。
という訳で全速全身でレッツラゴーでございます!てってってと歩きまして……おっ、見つけましたぞい。
けっけっけ。可愛らしいヒナちゃんは強いねぇ。いやマジでさ。
本当に凄まじいんだが…。不良達の弾丸を受けても痛がる素振りを見せないとか化け物かよ。
まあ、そうじゃなきゃゲヘナの風紀委員長は務まらないんだろうな。本当に凄まじいってこった。だが……背負い過ぎではないかとは思っちまうけどな。
「くそっ!強すぎんだろうが!化け物かよ……あ」
「あ」
「「あ」」
「ヒナァァァ!テメェ人質が取られた状態で暴れられるかァ!?」
おおう。捕まっちまいましたぜ。可哀想過ぎるぜ、俺よ。うぅ、俺はただか弱い一般生徒なのに…。
え?か弱い一般生徒は強くなる為に吐瀉物も吐かないし、襲いかかってきた不良をボコしながら散歩を続けない?
うるっせ。俺の基準はキヴォトス生徒基準だから問題とか無いんですよー。
てかよぉ、俺を拘束しているヤツの力弱すぎじゃ無いかー?
銃ばっかり使っているから力がないんだよ。タンパク質を摂ってもっと動きたまえ。じゃないと筋肉ができず、こういう絶好のチャンスを上手く活用できない事があるんだ。
「ぐふっ…!?」
「こんな事とかね」
いやー、弱いなぁ。当たり前の話なんだろうが、少し鍛えた程度の俺のパワーで何とかなるとは。
やっぱりこの世界は才能差が激しいわ。多分ネームドじゃなきゃ大体何とかなるわ。
戦車ァ?うるっせ知らんわボケナス。んなもん一人でどうにかできる方がどうにかしてんだわ。
異常や異常。そういうキャラは他作品要素を兼ね備えてないと無理なの!
「テメェ…何者だ。タダモンじゃねぇだろ。ゲヘナじゃねぇ事は確かだな。教えやがれ、テメェは誰だ」
「ミレニアムサイエンススクール二年生、竜骨アオ。趣味はゲーム部とのゲームとエンジニア部との武器相談、あと生徒の論文を悉く打ち砕く事、らしいぜ?」
「うわっ、趣味悪。お前私たちよりも最低だぞ」
「お前らよりかは幾分かマシでしょ。あと……俺に集中してて良いの?」
君は、君たちは俺と喋る前にどんな脅威点と戦っていたのか、記憶にはご存じない感じか?
いんだろうがよ。俺なんかよりも身体能力や技術が優れているゲヘナ最強がよ。
そうやって他所を向いていれば倒れんぞ。
「……」
「ほーら、行ったでしょうが。ゲヘナ最強であるヒナ委員長が待っているめしょうが」
俺と話していた不良ちゃんの背後を穿つのはヒナちゃん。自慢のお得意武器で撃ち抜きましたよ。
いやー……これがゲヘナ最強か。弾丸の速度が異次元な癖して、発射する数は仕留める上での最小限に留めている。
これからの為に最強組を越えるつもりで鍛えてきたが……本当に越えられっかな。
なんつーか、ビジョンが見えないんだよな。優位云々の話じゃない。まともに拳を混じらせるビジョンがよ。
俺にはヘイローに加えて竜の力をあんだがな。
「竜骨アオ、と言ったかしら。アナタはさっさとこの場から離れて。ミレニアムの生徒をゲヘナの争いへ巻き込む訳にはいかない」
「そりゃどうも。けど、ゲヘナの中じゃ一番アナタの隣が安全そうって話をして良いか?」
「それは……」
「オメェらァァ!!悠長に話しやがって!!」
引くか引かないかの話をしていれば、不良達は俺とヒナちゃんに向かって襲いかかってきた。
後ろはヒナちゃんに任せるとして……俺は目の前の不良達だな。
害を与えようとしている相手に変な調整をしている暇はねぇな。
龍麟による強化を腕に施し、ぶん殴る。
「やっぱり健在だよなぁ!セーフティー!」
「あまり後ろで騒がないでもらえると助かるのだけど。……まぁ、アナタの腕が立つのは分かったわ。ひとまず、後ろは任せるわよ」
「へぇ、預けてくれるんだな。ありがてぇこった」
「じゃないと御託がやかましく飛びそうだったものでね」
酷いけど……否定できないのが悲しい現実かねえ。
さてはて、色々と試したかったところだ。ヒナちゃんと出会えたし、割とちょうど良かったか?
「さぁ、謳え。ここが貴様らのTHE・ENDだ」
ーーー
ちなみにヒナとモモトーク交換しました
技説明:龍麟
青き蒼天の龍神王が持ち得る固有技能を部下の麒麟が言語化し、改良を行い、鱗に属する者であれば扱える能力。
基本中の基本であるが,それは練度を高めれば神々にすらも届く可能性を持ち合わせている。