個性:TRPG探索者   作:蹴翠 雛兎

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メリクリ!(シャケもぐもぐ)
原作開始する1日前でござい。
長くなりそうだったので生存報告がてら、分けます。
最近、ハーメルンの透明文字が面白いと思っている。
ではどうぞ!


2d20→11:嵐の前の…《前》

「___ん…」

 

目が覚める。

 

天井は相も変わらず…前世でよく見た日本家屋。

 

あの日、衛宮家に引き取られ、一応は名目上保護という形で匿ってもらった時から…起きる度にずっとこの天井を見続けていた。

 

「…さてと、動くか」

 

時刻は午前5時ちょうど。夜明けが少し遠い冬の時間帯。

肌寒さを感じながらも、周りで寝ている人達を起こさないように歩く___。

 


 

「___〜♪」

 

ただ一人で、Fate/で好きな歌の鼻歌を口ずさみながら、朝食を作る。

 

…だいぶこの作業も慣れたものである。

前世では卵焼き・白米・たこ焼き・お好み焼き以外の料理をあまりしてこなかった上、今世では大体を給仕に任せてた為、少し最初は焦がすことは多かった。

だが今となっては、そんなことは殆どなく、上達した。

やはり、料理というものは良いものである。

 

と、そんな風に楽しみながら作っていると、どうやら一人が目が覚めたらしい。

赤髪の少年___衛宮士郎が入ってくる。

 

「おはよう、士郎」

「おはよう。今日早いな、エリカ」

「そりゃ、当番だし、いつかはいなくなる居候の身だからね。これくらいはしないと…」

 

そう言って苦笑しつつ、手元の卵を割っていく。

今回作るのはthe和食というべき献立。

白米・カツオ節入り卵巻き・しじみ貝のお味噌汁・千切りキャベツのゴマだれ合え・鯛の煮付けである。

 

「なんか手伝えることはあるか?」

「ありがとう。でも殆ど終わりだから、一人で大丈夫。切嗣さんや百達ももうそろそろ起きる筈だから、それまでテレビでも見てて」

「そうか…ならお言葉に甘えさせてもらうとするかな?」

 

そうして、士郎はテレビをつける。

そこに映ったのは、悲惨な光景だった。

 

『___昨夜未明、冬木新都市にて謎のガス漏れ事故が発生しました。原因は未だ不明とのことです』

「最近多いな。こういうの」

「……うん、そうだね」

 

言葉を濁し、士郎の言葉に頷く。

ニュースの内容は至ってシンプルで、ガス漏れ事故により意識不明となった人が多数おり、調査するも真相は解明できていないというもの。

 

…だけど、わたしは知ってる。この真相を。

 

直接見たわけではない。しかし、確かに真相を知っているのだ。

 

「(……聖杯戦争が始まるまでもうそこまでない感じか)」

 

___聖杯戦争。

それは、サーヴァントと呼ばれる、英雄や怪物、偉人などの一側面を切り取り召喚した存在と共に、たった一つだけの願いを叶える道具を巡って争う戦い。

 

その戦いはマスター・サーヴァント共に熾烈を極める。

 

Fate/シリーズの代名詞と言っても過言でない。

 

だが、勝てば元の世界に帰れる可能性が高いそんな戦いに、わたしは。

 

「(…これからはなるべくサーヴァントやマスターに会わないように気をつけなきゃ)」

 

参加しようとは思っても無かった。

 

なんせ…。

 

理由①

老害魔術師やら、聞く耳を持つかわからない脳筋バーサーカー、外道神父がいる為、下手に参加するとみんなしてBad End行き。

理由②

受肉したサーヴァントがおり、その人にこちらの存在を知られるとやばい。

理由③

そもそもサーヴァント召喚自体が相性ガチャになるので、反りが合わず殺される可能性がある。

理由④

しかも、私の個性は『TRPG探索者』。クトゥルフ関係の存在__フォーリナー(降臨者)のサーヴァントが呼び出される可能性が非常に高い。

理由⑤

『神秘』の塊と言って良い才羽姉妹がいるので、目をつけられたくない。

理由⑥

例外もあるが基本的には力関係はサーヴァント>マスター。

理由⑦

『神秘』の塊と言って良い才羽姉妹がいるので、参加したらしたで守るので必死で、精一杯になってしまう。。

理由⑧

どう考えても、サーヴァント相手に戦闘になった時、モモイミドリを除き、私達は後手に回る。

理由⑨

どう考えてもFate/主人公ズの足手纏いにしかならない。

 

ざっと思いつくだけでもこれだけデメリットがある。それも割と聖杯戦争に参加した瞬間、詰みかねないレベルがいくつも。

ならば、いっそのこと参加しない方が賢明だと考えたのだ。

何事も安全第一である。

 

とそうこう考えている内に料理が完成した。

 

「…よし、料理完成と。んじゃそろそろ起こしに行かなきゃね」

「あ、なら俺はじいさんを起こしにいくよ」

「ん、お願い。私は女性陣を起こしに行くから」

 

そう言って、私は士郎と二手に分かれて未だに寝ている人を起こしに行く。

部屋に行くと6()()()()()()()()()()3()()でみんな、寝ている状況だった。

 

「さて、行きますか…申請独戦歌(ソロ)複数対象(ミリオン)威力最弱(ピアニシッモ)

『了承、判定します』

 


芸術(ダンス・歌唱)判定結果

【芸術69以下で成功→44/成功】


魔力消費(起動時の魔力消費》

MP11(+30) → -3→8(+30)


ダメージロール*1

1d2→2


 

『成功。AF『魔法のリボン【音】』を武器(メガホン)形態に移行します』

「よし。んじゃ…一丁起こしますか。スゥ…『あ〜たらしい朝が来たっ!』」

 

「グフッ…!毎度のことだけど、朝から姉ちゃんの声は中々に重いぃ!?」「ッ!?!?起きました!起きましたから!?エリカ、私を独戦歌(ソロ)の攻撃対象から外してください!?」

 

ラジオ体操の歌を歌うと、最初の出だしの衝撃でモモイと百の二人が目覚める。

独戦歌(ソロ)のいいところは芸術技能さえ成功すれば、与ダメージ量の最大値こそ低いものの、追加で支払うMP消費がないところと、全体と単体の切り替えが用意なところ。

こうして、叩き起こすのにはうってつけだったりする。

 

(KP、モモイと百を対象外に残りの三人へ)

『了承。対象(ターゲット)から外しました』

「(よし)『希望の〜あ〜さ〜だっ!』」

「いたた!?お、お姉ちゃん、起きたから…や、やめて…!」

 

そうして再度の衝撃でミドリが起きた。

これで残るは一人。

 

「Zz…」

 

…火鱗だけがまだ眠っていた。

 

まぁ、予想はしていた。

この子、一度寝るとよほど強い衝撃を与えないと起きないもん。

それこそ、この娘の個性の元ネタ作品に出てくる、某棘竜みたいに。

だから、思いっきりすることにした。

 

(KP、単体対象(シングル)威力最大(フォルテッシモ)で)

『了承。判定します』

 


芸術(ダンス・歌唱)判定結果

【芸術69以下で成功→65/成功】


ダメージロール

1d8→4


 

『成功しました』

「『喜びに胸を開け!それ!一!二!三!』」

「あぅ…!?」

「…目が覚めた?火鱗」

「あはは…おはようございます。お嬢様」

「うん、おはよう」

 

そうして、全員が目が覚めた所で私達は食卓へと向かうのだった___。

*1
この小説のダメージについてのイメージ

1/軽い打撲・擦り傷レベル。

5/ 軽度の負傷。何度受けても死ぬことはまずない

10/中程度の負傷。これで死ぬことは殆どない。

20/重症レベルの負傷。数度受ければ死ぬ可能性もあり得る。

30/重体レベルの負傷。人によっては意識の喪失も発生。

40/致命的な負傷。50%の確率で死にかねない

70/致死的な負傷。かなりの確率で死ぬ。

90/即死。普通に死ぬ。





「やぁ、またあったね。もしかしたら初めましてかもだけど」

「これから僕は動き始めるよ、そろそろ彼女にも目を覚ましてもらわないとだしね」

「何せ、この先、彼女のお気に入りがピンチになることが予想できる」

「領域外の生命体として活動してもらわないと私が楽しめないし、彼女になんて言われることか…」

「さて、裏工作を始めよう」

番外編いる?(内容)

  • いる(オリジナルシナ:カラクリ屋敷)
  • いる(元ネタありシナ:夜を巡って)
  • いる(エリカの話:過去の誓い)
  • いる(バレンタイン:少女の歌)
  • いる(全部しろ)
  • いらない
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