個性:TRPG探索者   作:蹴翠 雛兎

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次回で終わる…と良いなぁ(遠い目)

それはそうとして、クリティカル報酬、早速使っていきます。

では続きをどうぞ。


1d30→15:Stay night story《弐》

「___ッ!油断した!しくじった!甘く見てた!」

 

焦る。焦る。とにかく焦り、街を走る。

 

今は聖杯戦争中。

 

少なくとも、完全な夜になるまでは魔術師達は私達を狙ってこない。

そうじゃなくても、この世界の衛宮家の状態が()()()()()()()()()()()()()()()為、万全の魔術師殺しとその一家相手に喧嘩を売るような馬鹿はいない。

その上、私自身、何があっても守れるように、何事も無いように気をつけてれば良い。

 

…そう思ってたのだ。その筈だったのだ。

 

「まさか、誘拐するなんて!!」

 

誘拐は起こってしまったのだ。

まるで神隠しのように、一瞬の内に。

 

「あいつがサービスしてくれたから良かったものの…。これで、百が居なくなった事に気づくのが、もう少し遅れてたら……」

 

確かにありえただろう可能性(IF)を想像し、ゾッとした。

助けることは…かなり難しくなっていて。

下手すれば、気がついたら既に百が死んでいたなんて事を。

 

「百っ…!っ…にしても当たり前だけど、見つかんない…!索敵できる魔歌(コエ)はないし…。そうだ、目星か聞き耳で…!いや、今の状況じゃ、ファンブルした時のデメリットが大きすぎる…!けど、他に方法は……あ、ッ〜!…ぃ…ったぁ…」

 

焦り走っていたが故に、視野が狭くなっていたのだろう。

段差に足を引っ掛け、思いっきりこけてしまう。

幸い、ダメージや怪我は無かったものの、今はこけてる暇は無く、一分一秒が惜しかった。

 

まぁ、だが。

 

「なんでこんな時に私は…!あー、もうッ!しかも色々物も散らばちゃったし…!急いで荷物とか貰ったペンとか本…を………」

 

塞翁が馬、なんて言葉があるように。

そのおかげで気づくべきことに気づけたのだが。

 

「…そうだ。あいつ…言ってた…よね。この本のアーティファクトには既に魔法が登録されてるって…。…もしかして」

 

そんな捜索魔法があるのかは、ありえるかありえないか…はともかくとして。

賭けてみる価値はあった。

 

「調べて、みるか」

 

深呼吸をし、本を拾い、開ける。

中身は白く何も書かれていない。

だがその瞬間、頭の中にこのAFの本の名称と説明、使用方法が浮かび上がってくる。

 

「…アポカリ…プト?それがこの本の名前…?…なるほど、元は魔法蒐集のために作られた感じか。

…んで肝心の魔法は。

最大で50項目登録可能な代わりに一項目に付き、一度しか使えない。しかも、5回吸収するとインターバルが必要。

魔力消費すれば項目は複製可能だけど、基本は使い捨て…例外は所持登録者が記憶力…引いてはINTの数値と同数だけ使用可能な固定保存(ブックマーク)をした時のみ…か」

 

ここまで説明を見て、面白いAFだとは思うが…違う。

知りたいのはそこではない…本ではなくその中身の魔法である。

 

「…えっと、登録された魔法を見るには、確か…片手で本を持って…『魔道記録書(グリモア)開示請求(オープン)』」

 

その瞬間、白いページに文字とイラストが浮かび上がってくる。

私はそれを手に取って読み始めることにした。

 

「出てきた…えっと取り敢えず、最初の魔法は…___ッ」

 

ただ、まさか最初に見た項目がこの魔法だとは思いもしなかったが。

 

「霊獣の召喚。そしてこの内容。これ、昔私が作った魔法だ……」

 

内容としては、十二支を元にした霊獣十二種の内いずれか一種の召喚。

ただ、魔法の説明と発動方法が書かれているだけで、十二支をモチーフにした霊獣の名前と能力までは書いてはなかったが…。

 

でも私は覚えてる。どんな子が呼び出されるのか。

なんせ一匹一匹、どう作るか苦戦しつつも丁寧に容姿の説明と、設定までつけて作ったのだから。

 

「…睦子(むつね)如牛(じょぎゅう)弥虎(やこ)双卯(そうう)皐龍(さりゅう)水無巳(みなみ)文馬(ぶんま)葉羊(はよう)長猿(ちょうえん)巫鶏(ふけい)霜狼(そうろう)師亥(しい)

 

十二の霊獣全ての名を呼ぶ。

どんな子なのか、その力も共に思い出しながら。

 

そして、今ここで魔法を使用して、その中で一番呼び出される確率が高いのは。

 

「…イタズラ好きで好奇心旺盛なあの子達か」

 

人海戦術の極みと言えるだろう存在。

小さくとも探索・戦闘において頼りになれる子。

そんな風な霊獣の姿を頭に浮かび上がらせる。

 

「…あの子達ならもしかしたら」

 

そう思い魔法を使う用意をする。

勿論、『霊獣の召喚』に固定保存(ブックマーク)して。

 

「…よし。やるか。記録項目解放(デリート)!第一項目、霊獣の召喚!」

 

『承認。儀式省略・高速詠唱開始』

 

その瞬間、頭に響く不可思議な『言葉(コエ)』と共に、本は浮かび開き、高速でページを捲り始め、白紙のはずのページにまるでパラパラ漫画のように、高速で文字と魔法陣が書かれていく。

 

『該当項目・霊獣の召喚。記録消却解放…固定保存認定確認…却下。代替案、複製解放…成功___』

 

そうして数秒して本の開き一杯に文字が全て書き終わると、一つの白紙のページが弾き立ち、破れて浮かび、目の前で文字がまた浮かび上がる。

 


此は願い。

 

此は思い。

 

守り、護り、衛る十二の霊獣。

 

告げる。

 

我が声に応えるもの、来たれ。


 

『___該当項目、破却解放…術式、発動』

 

その言葉(コエ)が聞こえた、次の瞬間、破れたページが光の粒子と化し崩れていくと同時に、目の前に閃光が瞬いた。

 

「眩しっ…!?」

 

思わず目を閉じてしまう。

 

そして次目を開けた時、そこにいたのは…。

 

「チュ…!」

 

小槌を持ち、白い和服を着た小さな白いネズミがいた。

 

「やっぱり君が来たんだね。…初めまして、睦子(むつね)。早速だけど、助けて欲しいの…お願い、私の大事な友達を…八百万 百を探して___!」

今回手に入れたAFに、追加したい魔法ある?(上位二つ入手)

  • エクスプロージョン(このすば)
  • 魔女化の儀式(山田くんと7人の魔女)
  • メガンテ(ドラクエ)
  • アスピル(FF)
  • キング・ウロロ(魔男のイチ)
  • トパーズ(魔法使いプリキュア)
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