個性:TRPG探索者   作:蹴翠 雛兎

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さて、今回から数話。
彼女の…いえ、彼女達の人生の分岐点を書きます。
いわば、原作でいう所の…○○オリジンという奴になります。
では、どうぞ。


1d4→4:感情の分別はどうしたらいい?

「___………エリカ、この惨状を見て、何か私に言うことはあるかしら?」

「アハ…アハハハハ………はい、ごめんなさい…お母様…」

 

今、私は母親に正座させられている。

 

…なんでかって?

遅刻しかけた上に服と中庭をめちゃくちゃ汚したから。

 

いやー、まさかここまで怒るとは…。

普通の説得に加えて信用技能*1、言いくるめ*2に失敗しなかったらここまで怒られてなかっただろうなー…。

てか、そもそも助けを呼ぼうにも、お母様と一緒に来てたうちのメイド達が名前を言おうとしてたあの黒髪の娘を怒声を聞かせない為と怪我がないか確かめる為だと思うけど、どっか連れていっちゃったから、私のことを庇う他の人なんて、この場にはいないしな。

いやぁ、困った困った☆

どうしよっか、これ☆

 

……。うん。まぁ、ただ一つだけ言えることはあるよね。

 

 

助けてぇええ!?

 



信用判定結果

【信用25以下で成功→41/失敗】


言いくるめ判定結果

【言いくるめ15以下で成功→16/失敗】



 

「___…はぁ」

 

セレブ御用達の子供用ドレスに身を包み、ため息を吐きつつ、大人達の社交ダンスを部屋の隅で眺めている幼女が一人。

そう、私である。

 

アレから、しばらくして何事かとやってきたお母様にみっちり怒られ。

気がつけば30分程経っていた為、そこで一旦の蹴りをつくこととなったはいいが。

その後、メイドさん達により、身体を超特急で洗われた後、ドレスやメイクを着せられ、施され。

そうした後、一人パーティ会場に投げ出され。

当然中身こんなんなので、なんか招待者達の子供達同士のダンスの場に入ろうと思えなく、その上、同世代の子から敬遠されてた為混ざりずらいのも相俟って。

なんの目的もなく、パーティ会場内でそこら辺をうろちょろし。

結果、孤立。ボッチ状態となり。

そしてみんなが踊る姿を窓のそばで、一人寂しく見ているというのが、現在の状況である。

 

「…まぁ、こうなるのはわかってたけどね」

 

そう呟きながら外を見る。

空は既に暗く、星々はダンス会場のように瞬き、三日月が私を慰めるようにして、外を淡く照らしていた。

 

分かってはいた。自分の精神がかなり大人びていることは。口調もそこまで子供らしくないのも。

 

最近では『元からあった転生前の自分の記憶』とは別に、『玉護石家のご令嬢』となる前の『全くの無名から成り上がった国民的アイドル』卵石エリカの記憶も流れてくるようになった。

 

そうだ。この身体には最低でもオタクとして生きた『私』とアイドルとして生きた『私』、そして今を生きてる『私』の人生が三人分、詰まっている。

 

それを考えれば同世代の子となんとなく馴染めないのも当然のことだった。

 

ああ、もう…色々考えてたら、自分が嫌になってきた。

…感情もぐちゃぐちゃだ。

 

「…外行こ。キーパー、隠れると忍び歩き。成功するまで申請していい?あまり人に気付かれず、静かに外に行きたい」

『…………。申請受託。演算完了。ずっとはできませんが、それぞれ10回までなら許可します』

「…ありがと」

 

そうして、私はこっそりこの会場を離れる為に、左手の甲を擦り、判定をし始める。

 

「…隠れる。1回目で成功」

 



隠れる判定結果

【隠れる23以下で成功→17/成功】



 

「失敗…また、失敗」

 



忍び歩き判定結果①

【忍び歩き15以下で成功→40/失敗】


忍び歩き判定結果②

【忍び歩き15以下で成功→74/失敗】



 

「……失敗…」

 



忍び歩き判定結果③④⑤⑥

【忍び歩き15以下で成功→ 75/失敗】


【忍び歩き15以下で成功→ 32/失敗】


【忍び歩き15以下で成功→55/失敗】


【忍び歩き15以下で成功→ 47/失敗】



 

「…」

 



忍び歩き判定結果⑦⑧⑨

【忍び歩き15以下で成功→ 30/失敗】

【忍び歩き15以下で成功→ 69/失敗】

【忍び歩き15以下で成功→ 80/失敗】



 

「………最後の最後でやっと成功…か」

 



忍び歩き判定結果⑩

【忍び歩き15以下で成功→ 9/成功】



 

「……。…とりあえず外に行くとしても、書き置きだけして行こう。私がいないって、みんなに心配させるのもあれだし」

 

そう言ってメモとペンを空間収納から取り出して、『少し花園に行ってきます。一時間後までには戻ります』と書いてすぐ近くのテーブルに置くと、そのまま人の目線を掻い潜って窓を開け、静かに外へと跳び出る___。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あれ…エリカちゃん……?」

 

この時、目撃者がいた事にも気づかずに。

*1

信用技能とは?

文字通りの自分を信用させるための技能である

*2
言いくるめとは?

こちらも文字通り、人を言いくるめる為のもので、人に誤魔化したり嘘ついたり騙したりする為の技能である

事件・事象選択

  • それは運命の夜:難易度████
  • クリスタルと幻影図書館:難易度S++
  • ██が生まれる場所:難易度S
  • 魔王からの逃走:難易度A++
  • 赤い目のメデューサ:難易度A
  • 夜を巡る少女:難易度B
  • 一番星の生まれ変わり:難易度C
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