KIVA ReRe:1986↔2008   作:ボルメテウスさん

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空からの刺客

キバへと変身すると同時に襲い掛かった全身の痛み。

 

何度体験しても、それは決して慣れる事はないだろう。

 

だけど、今は、雛月とケンヤを守る事が最優先だ。

 

脚に力を込めると共に、眼前にいるドラゴンフライファンガイアに向かって、飛ぶ。

 

「はぁぁ!」

 

拳を、真っ直ぐと、ドラゴンフライファンガイアに向かって振るう。

 

だが、その攻撃を、まるで読んでいたように、ドラゴンフライファンガイアはあっさりと避ける。

 

だけど、それだけでに終わらせないように、俺はそのまま蹴りを放つ。

 

しかし、それもまた、簡単に避けられてしまう。

 

「藤沼の攻撃、避けられている」

 

「トンボは、その目のおかげで、死角がほとんどないんだ。だから、藤沼の攻撃も簡単に避けられるんだ」

 

そうしている間にも、俺は地面に降り立つ。

 

先程の言葉通り、このままではドラゴンフライファンガイアに、何時までも攻撃が当たらない。

 

そう考えていると、ドラゴンフライファンガイアは、俺に向かって、突っ込んで来る。

 

「ぐっ」

 

その鋭い爪による攻撃を受けて、思わず声を上げる。

 

そして、何とか防ぎながら、再び地面へ着地する。

 

到着と共に、脚に力を込めて、一気に飛び出す。

 

しかし、それを待っていたかのように、ドラゴンフライファンガイアは再び空へと舞う。

 

「くそっ……」

 

このままでは、また同じ事を繰り返すだけだ。

 

何か手を考えなければと思うのだが、どうすればいいのか分からない。

 

とにかく、ドラゴンフライファンガイアの動きを止めなければ。

 

そう思い、構えた瞬間だった。

 

ドラゴンフライファンガイアの狙いが、理解出来た。

 

「させるかっ」

 

そのドラゴンフライファンガイアが向かった先。

 

そこは雛月とケンヤがいる場所だった。

 

すぐにドラゴンフライファンガイアの前に立ち塞がり、行く手を阻む。

 

すると、ドラゴンフライファンガイアは、そんな俺を無視して、雛月に襲いかかった。

 

「雛月!」

 

慌てて止めようとするが、それよりも早く、ドラゴンフライファンガイアは突っ込もうとする。

 

俺は、ドラゴンフライファンガイアの動きを止める為に、正面から受け止める。

 

「ぐっ」

 

勢いよくぶつかり合う衝撃に耐えきれず、そのまま吹き飛ばされそうになる。

 

だが、それでも、どうにか耐えきってみせる。

 

「ほぅ、そこにいる2人が大切か、だったら」

 

そこで、ドラゴンフライファンガイアは一旦離れると、今度はケンヤの方へと向かって行った。

 

ドラゴンフライファンガイアの鋭利な爪が、ケンヤの体を切り裂こうとした。

 

俺は、ケンヤを守る為に、ドラゴンフライファンガイアの前に立ち塞がる。

 

「くっ……あっ」

 

ドラゴンフライファンガイアの攻撃を受け止めるが、先程のダメージのせいで、思うように力が入らない。

 

結果、押し負けてしまって、再び弾き飛ばされてしまう。

 

何とか受け身を取って立ち上がるが、既に目の前にはドラゴンフライファンガイアが迫っていた。

 

「このままじゃっ」

 

そうしながら、俺は睨む。

 

「さぁ、どうする、このままじゃぁ、死んじまうぜぇ」

 

そう、ゾンバットが叫ぶ。

 

だけど。

 

「分かっているっ」

 

そんな、苦痛に苦しんでいる俺を、嘲笑うようにゾンバットが言ってくる。

 

少しでも気を抜けば、一瞬で倒されてしまいかねないからだ。

 

だが、そんな事を繰り返しているうちに、徐々に体力が失われていく。

 

そんな時。

 

『救うには、力が、いるだろ』

 

「えっ」「てめぇ」

 

聞こえて来た声。

 

それは、ゾンバットとは違う感じがした。

 

すると、ゾンバットの口から赤い何かが取り出した。

 

『それで、俺を呼べ』

 

一体、それが何者か、分からない。

 

けど、俺は、その言葉に従う。

 

「おいっやめっ」

 

ゾンバットの言葉を無視して、俺はそのまま、差し込む。

 

『オーガスティック』

 

鳴り響く音声。

 

同時にゾンバットの口から飛び出たのは、一本の赤い棒。

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