KIVA ReRe:1986↔2008   作:ボルメテウスさん

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炎のオーガ

オーガスティック。

その名を聞いた時から、少し恐怖はあった。

眼前にある赤い棒の大きさはかなりの大きさがあり、鬼の棍棒と言われても納得する。

そこから剥き出しになる気迫に、一瞬の戸惑いはあった。

けど。

 

「はぁ!」

 

俺は、その叫びと共に掴んだ次の瞬間。

掴んだ左手が燃やされた。

そんな感覚に襲われた。

 

「ぐっ」

 

その燃える感覚は、僅かに痛みはあった。

けど、左腕に燃える感覚は、徐々に失くなる。

代わりに、内側から筋肉が急成長する感覚。

それと共に、左上半身はワインレッドのアーマーに包まれ、腰からマントが垂れ下がっている。

何よりも特徴的なのは、肩から伸びている角であり、それはまさしく鬼。

 

「これは」

 

その変化に、俺は驚きを隠せなかった。

同時に感じたのは、これまでのキバに変身した際に感じていた痛みがあまり感じなくなった。

それに対する驚きは。

 

『今、この身体の支配権の多くは、俺が持っているからな』

「えっ?」

 

それと共に聞こえたのは、俺の左肩。

見ると、それは、まさしく角が生えている部分であり、まるで鬼の顔だった。

 

「あんたは」

『俺はオーガ。ゴブリン族の戦士だ』

「ゴブリン族?」

 

ゴブリンと聞くと、俺の中ではゲームなどではよく出てくる雑魚敵というイメージがする。

だが、左肩から感じる力は、そんなゴブリンとは考えられない程の力強さを感じる。

 

『俺の事は良い。それよりも、目の前にいるファンガイアを倒す事が先決じゃないのか』

「それは、そうだが」

 

オーガの言葉通り、ドラゴンフライファンガイアをなんとかしなければならない。

だけど、先程からドラゴンフライファンガイアは、空を飛んでいる。

この手に持っている武器でも、届くのかどうか。

 

『確かに、この距離からは攻撃が届かない。だが、空を飛んでいるのならば、対処はある』

「それは一体」

『周りの者には、何かに捕まるように言え』

「分かった、雛月っ、ケンヤ!何かに捕まってくれ」

「何かって、一体」「よく分からないけど」

 

その言葉に合わせて、近くにある物にしがみ付いた。

 

「姿が変わった所で『空を飛んでいる以上』なっ」

 

すると、オーガのその言葉と共に、左腕を思いっきり振るう。

それによって巻き起こった風。

それはなんとドラゴンフライファンガイアを簡単に吹き飛ばした。

 

「なっ、マジかよっまさか、力技で」「振るった腕の風圧だけで」

 

その言葉通り、普通はあり得ない。

あまりにも力技すぎる。

けれど、おかげで。

 

「殺せる」

 

奴は、その風圧によって、態勢を整えられない。

そのまま、オーガ・スティックをゾンバット一世に噛ませる。

 

『オーガバイト!』

 

同時に鳴り響く音声。

それと共に、手に持っているオーガスティックを真っ直ぐと構える。

それは、今も、空で態勢を整えようとしているドラゴンフライファンガイアに向けて。

 

「『はああぁぁぁぁl!!』」

 

それと共に、真っ直ぐと投げる。

投げたオーガスティックは、そのままドラゴンフライファンガイアを貫く。

 

「がっぐあぁぁぁぁ!!」

 

腹部を貫かれたドラゴンフライファンガイアは、そのまま悶え苦しみながら、そして叫ぶ。

同時に、爆散する。

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