KIVA ReRe:1986↔2008 作:ボルメテウスさん
『さて、私の意識は、いずれあいつによって、また戻されちゃうでしょうね』
それは、あの戦いが終わった直前、マーちゃんから言われた言葉。
『だからこそ、私から言える事を教えるわ。彼、紅音也だったかしら?あの人を守ってあげなさい』
「なんで、また」
『そうね、あえて言えば、恋の予感がするから。何よりも、あの人が一緒にいれば』
それを最後に、マーちゃんの意思は、再びゾンバット一世の中に閉じ込められた。
マーちゃんの言葉。
それには気になる事が多かった。
だけど、現状、俺には手掛かりがない。
現代へと戻る方法も分からず、俺の知っている知識もあまり役に立たないだろう。
だからこそ、現代に戻るまでの間、あの人の行動を調べる事にした。
その最中で。
「イクサを盗られた?」
「あぁ」
その日、素晴らしい青空の会に集まった際に、言われた言葉。
それには、驚きを隠せなかった。
だけど、少し前の話を聞いている限りだと、あの人がなんでイクサを盗んだのか。
疑問は確かにあった。
けれど。
「…」
俺は、音也さんの所へと向かう。
この時代では、あの人を探すのは、難しかった。
だが、それなりに苦労して、ようやく見つけた時だった。
「これは」
そこには、既にイクサに変身していた音也さんだった。
その戦っている相手は、これまで見た事のない青い狼を思わせる存在。
「あれは」
『おぉ、珍しいじゃないか、ウルフェン族だぜぇ』
「ウルフェン族?ファンガイアじゃないのか」
『あぁ、全く違うぜ』
「そうか、だけど」
その戦いは、以外にも、音也さんが圧倒していた。
これならば、助ける必要がない。
そう思っていた。
だけど、それはすぐに一変した。
なんと、ウルフェン族に助けに入る存在がいた。
それは緑色の体色に、まるで半魚人を思わせる存在。
『今度は、マーマン族か、けど、どうする?』
「…助けるに、決まっている」
その言葉と共に、俺は既にゾンバットに噛ませる。
「変身」
それに合わせると共に、ゆっくりと歩く。
「なんだ?」
俺が歩くと共に、周囲で踏む音が聞こえたんだろう。
そこにいた三人が、俺の方に目を向ける。
「おいおい、今度はミイラかよ、今日は化け物が勢ぞろいかよ」
それと共に音也さんは構えた。
俺の見た目を見れば、その反応は妥当だろう。
だが、俺の行動は決まっている。
ゆっくりと歩き、そのまま走る。
向かった先は、音也さんに迫っていた2体。
その2体に向かって、俺は勢い良く、殴る。
「何?」
「ぐっ、こいつは」「分からないよ、この前の戦いでも、遠くで戦っていたのは見かけたけど」
そうして、2体は、こちらを睨んでいる。
そして、俺は、音也さんを守るように立つ。
「おいおい、これは、一体、どういう状況なんだ」